少子高齢化の現実

「2022年版:男女共同参画白書」によると2021年の婚姻数は51万件(速報値)と戦後最低。1980年から2000年すぎ頃までは70万件台とほぼ横ばいだったがここにきてガクッと落っこちた感じ。
「配偶者、恋人はいるか」と尋ねると、20代男性の7割近い65.8%が「配偶者、恋人はいない」と答えたという。結婚や異性に対しての興味が男女とも薄くなっている。いや変化しているのかも。
その原因は収入の伸び悩み、趣味や打ち込めるものがたくさん出てきたとかいろいろ言われる。結婚で女性は奴隷状態になるのがいやだという意見もあった。出会いがない、自由がなくなるとかも。
 
確かに70年代に結婚した人は子供を産み専業主婦もたくさんいて、こつこつ働き、ある程度の年代になると家を建て、車を持ち、そして今は年金をもらう。今よりは経済的に豊かで安心感もあった。
しかし今の共働きはそんな余裕はない、夫婦そろって労働力不足を補うために経済の戦場に駆り出されているだけ、70年代に比べると文明的に豊かになった気がするもののその見返りは厳しい労働と伸び悩む賃金と広がる格差だ。
人口が減ることで経済が減速し、成長がストップする事を恐れるより、人口が減る原因をもっと深く考え、又人口減に合せて経済をコンパクトに進めていけばいいのではと思う。
G7で大立ち回りを演じようとしたり、外国訪問を繰り返しお金をばらまく、アメリカの要請で軍事費をどんどんふくらます。
そんな大国気取りをするより、身の丈にあった経済を考え直した方がいいのでは。
厳しい労働と伸び悩む賃金、しかも時間的余裕もなくなれば、子どもを産もう、育てようという気力もなくなる。
厳しい競争にさらされ、見も心もやつれ、人間関係も希薄になり、孤立した中で子どもを産むのは不安でしかない。
 

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