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【レビュー】The Street Sliders|ライブBlu-ray+CD『The Street Sliders 40th ANNIVERSARY “Hello!!”』12月20日タワーレコード限定発売

 '23年5月3日に武道館で行われた23年振りの ストリート・スライダーズのLIVE演奏映像を収めたBlu-ray盤とその5日前に豊洲PITで行われたプレライヴの音源のみのCD盤セットが12月20日に発売された。Blu-ray盤には豊洲PITLIVEの特典映像が4曲分収められている。

 このセットでは豊洲PITのLIVEを観たい聴きたいというファンが多いのではないだろうか。
 なにしろこの豊洲PITLIVEはメンバー四人が集結し、人前で演奏する23年振りの初LIVEだったのである。この23年間、スライダーズの未発表音源や映像の発売はなかったのである。23年振りの一発目を目撃したいというファンは多かったはずである。

 この豊洲LIVEのCD音源だが、内容はかなり良い。
 1曲目はテンポが緩めの曲で始め、徐々にテンポを上げて行きつつ
演奏する側も客も温度を上げて行き、後半アップテンポの曲や8ビートの曲でMAXに向かう、というスライダーズの王道パターンのLIVEではあるのだが、全体的にテンポが速いのだ。恐らくこれはメンバーのテンションの高さと客の期待と興奮がそうさせているであろう。
 特にリズム隊、ベースとドラムが良い。リズムのテンポの速さに
ハリーと公平のギターが引っ張られている感がある。うねるようなというより疾走感溢れる演奏になっている。
 公平はワウやボトルネックを使い、ハリーは楽しんでいながらも泰然自若といった態を見せている。また、公平とジェームスのハモリやコーラスはもうひとつ楽器が加えられたようでバンドの幅が広がっている。

 ベースのジェームスが「気迫ある演奏がさらにロックンロールしている」と自身のブログに書いていたが、確かに気分が高揚して来るのであり、
当日現場にいなかった多くのファンをも乗せていく珠玉のLIVE音源である。

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