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アソコにシリコンを入れるドイツの男たち

入社二年目にして「第二外国語がドイツ語」
という雑な理由でドイツ勤務になった。
何をしているかも分からないままに時間が過ぎ、
帰国した今となっては大体良い思い出だ。

俺がドイツで仲良くなれたのは
9割が男性である。
日本での友人の男女比は半々に近いので、
これはかなり極端だ。

その理由を考えてみるに
ドイツの男性は、
一見不愛想な感じがしても、
ひとたび仲良くなれば
昔からの親友みたいに関われる

(もちろん俺が男だからというのもあるのだろうが)

そんなドイツの男性について、友人から動画を紹介された。

Monster Meat


何を紹介してんだと思うが、
興味深さとドイツ語の響きの懐かしさもあり、
食い入るように見てしまった。

動画に出ているMicha Stuntzさんは、
陰茎にシリコンを注入し、
平時でも23×9cmあるらしい
俺が平時だいたい18×5cm位なので、
体積でいうと約4倍

俺はたいがい気を遣っているし、
正直言って日常生活が
ギリギリあやしい時もある。
だからStuntzさんのレベルになると、
常に不便さや不快感が付きまとうのではないか。

にもかかわらず、
さらに大きくしたいと語っている。
いったい何が彼を突き動かしているのだろう。

ドイツのおじさんかく語りき

俺にはこういう話題を質問出来る
うってつけの相手がいる。
海外のゲイ向け動画サイトに自撮りをアップした際、
仲良くなったドイツのおじさんである。
スケジュールが合わず、
ドイツ勤務中は会うことが出来なかったが、
今でもたまのやりとりは続いている。

そんなおじさんに上の動画について聞いた。
曰く、

陰茎や陰嚢にシリコンを入れている男の割合は、
ドイツが世界一だと思う

との事。
理由として、

①ドイツ男は秘めたあこがれ(desire 多分sehnsuchtの意味)が強い
②グレー且つ本格的なものが流通している
③技術力とハンドメイド精神がある

を挙げていた。
俺としては
④ドイツ男は見栄っ張り
も付け足したかったが、
それはいったん置いておこう。

シリコン注入との親和性?

①秘めたあこがれ
俺の周囲に感情的に怒るドイツ女性はいたが、
ドイツ男性は一人もいなかった。
しかし酒の席で趣味や好きなものの話になると、
たいていが目を輝かせて語り続けるのだった。

また街で見る不良も、
どこかガキっぽいというか、
不良=若気の至り
みたいな認識があるらしく、
大人の男たるもの落ち着いているべし
という共通認識が、
見えない部分へのこだわりを
加速させている
のかもしれない。

②流通
島国の日本と違って、
ヨーロッパは大陸でつながっている。
またEUのつながりもあることで、
人の流れも日本とは比べ物にならない。
当然人が入ってくるという事は、
物も入って来る
という事だ。
やや怪しげな店に入ると
〇〇なんかも普通に流通してた。
また、医療分業意識の高さも、
注射器やシリコンの入手を楽にしているのだろう。

③技術力とハンドメイド精神
疑いの余地がない。
クリーニング店に
穴の開いたジャケットを持ち込んだら、
どこに穴があったか分からないレベルで帰って来た。
(店にもよるのかもしれないが本当に驚いた)
おじさんも家を自分で増築したそうだが、
写真を見る限り、
業者を雇ったとか思えないクオリティだった。

④見栄っ張り
サービスや服装については、
日本とは比べ物にならないくらい雑な部分もあり、
俺的に色々思うところもあるが、
ロッカールームで同僚に見られる時用に、
陰茎に生理食塩水を注入する仕事

が成立している時点で、
見栄っ張りなのは明らかではないだろうか。

不便さと引き換えに得るもの

Stuntzさんの話に戻ろう。
彼は日常生活で、
ものすごい不便を味わっているはずだ。
また、
「恋人が反対してもやめない」
とも語っている。
つまり性行為は彼の目的ではない。

俺が中学生の時、
トイレを覗いてくる奴は
大抵がからかいに来ていたが、
ぼそっと
「いいなあ」
という声が聞こえたことがある。

あるいはクールでいけ好かない奴が、
俺の下半身が話題になって以降、
完全に隠して着替えるようになった。

真剣に去勢を考えたことのある俺でも、
大きさが自尊心の充足につながると、
はっきり言って心地よかった。

自分の意思で増大することを選び、
また同性から性的に見られることを
肯定的に感じるStuntzさんにとっては、
日常生活の不便さすら、
自分の陰茎が大きくなっていることを
確認する機会に過ぎないのだろう。

ボディイメージとは、かくも恐ろしいものである。

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