【日本1細かい?】箱根駅伝まとめと来シーズンに向けて【日本体育大学】

今回の記事では日本体育大学の箱根駅伝の結果まとめと雑感。そして101回箱根シーズンへ向けた展望を話していきたいと思います。


箱根駅伝雑感と総括

往路雑感

往路21位 5時間35分35秒
1区 平島龍斗 23位 1:03:36 ②
2区 山口廉  22位 1:10:54 ③
3区 漆畑徳輝 12位 1:03:45 ④
4区 大森椋太 20位 1:04:20 ④
5区 三好紘生 12位 1:13:00 ④
往路は非常に苦しみましたね。各校エース級を揃えてきた1区は期待の成長株の平島龍斗が担当。平島は10㎞で4位集団から遅れると最下位単独走で2区へ前とも26秒差とかなり悔しい走りに。2区の山口廉も終始単独走で22位との差が1分38秒差。昨年と同じ3区を走った漆畑徳輝は区間12位で粘走するも、昨年からは1分以上遅れる走りになってしまい、4区の大森椋太も序盤からペースから上がらず5㎞のペースが14:55を切ることがなく終わってしまいます。ただ日体の往路のMVPこの苦しい状況を変えました。山の控えかと思われていた三好紘生は序盤スローペースで駆け上がるも大平台からギアチェンジし小涌園前~芦之湯で二人を捉え最下位脱出。区間12位は確実に流れを変える走りでした。

復路雑感

復路位 5時間30分55秒
6区 富永椋太 14位 1:00:30 ③
7区 田島駿介 9位 1:03:44 ②
8区 分須尊紀 2位 1:04:40 ③
9区 田中慎梧 20位 1:12:04 ④
10区 住原聡太 6位 1:09:57 ③
復路のスタートは平地の実力と3障の実力もある富永椋太、序盤登りで早いペースについていくも下りで切り替えが効かず、大平台~函嶺洞門でかなり苦しみ60分をオーバー。しかしここから日体は見せ場を作ります。まず7区の田島駿介が7区の日体大記録を更新すると、8区を走った分須尊紀は序盤から区間上位で走りなおかつ10㎞以降ビルドアップをして区間2位の大快走。
9区の田中慎梧は苦しみますがタスキをつなぎきると10区住原は順位を4千ごぼう抜き16位でゴールし復路では底力を見せました。

今回の箱根総括

戦力がやはり嚙み合いませんね…。昨年の大エース藤本珠輝が居た時は4区以降で苦しみ、今年は昨年1区を走ったエース格の山崎丞が欠場し、かなり戦力的に厳しくなってしまいました。また結果論ではありますが今年の日体の様に絶対的なエースがいないチームは2区を69分程度で凌ぎ逆に1区、3区、4区に主力選手を投入する98回の中大型に活路を見出すのが正しかったのかもしれません。結果論ではありますが1区山口、3区漆畑、4区大森と並べるのが1つの最適解だったようにも感じます。ただ大エース以外の選手の育成に関してはかなり順調のように感じますしあとは箱根の攻略メソッドさえ見出してくれれば復活は近いのかなと思います。

今季の目標

さて今季の日体大の目標ですがやはり全日本予選の通過と箱根駅伝のシード権ですね。全日本予選は通過すれば3年ぶり。過去2年の雪辱を考えると、是が非でも通過したいところです。あとはやはり箱根の攻略。シード獲得となれば94回の暴…じゃなかった某監督最後の大会以来。玉城監督体制下では毎年シードを争える戦力を保持しながら核となる区間で失速があり、育成には定評があるものの苦しんでいる印象です。だからこそシードを達成したいところだと思います。

戦力分析(新入生を含めない)

新4年

頭数がかなり育っていてやはり玉城監督は育成巧者ですね。箱根を戦った選手でいうとまずは日体大のエースである山口廉ですよね。1万mの持ちタイムは29分台ながらインカレハーフで入賞し箱根予選で全体19位。箱根2区では振るわなかったですがたたき上げのエースです。28分持っている選手だと分須尊紀と住原聡太ですね。2人とも今回の箱根の復路で快走を見せました。箱根ではもう1人富永椋太も6区を担当。本領発揮とはいきませんでしたが、箱根予選会では活躍しました。また箱根予選の上位通過に貢献した植松孝太、山下大毅などロードで計算できる選手もいます、20㎞以上の距離での選手層は豊富といえるでしょう。

新3年

この世代でもすでに結果を出している選手がいますね。まずすでに箱根1区を経験している山崎丞と平島龍斗です2人とも28分台を記録しており特に主力として上級生としての活躍が求められます。また箱根7区の日体大記録を持つ田島駿介も2年連続で予選会で2桁順位の準主力級の活躍をすでに持っています。また28分台に迫るタイムを持っている二村昇太朗などもいます。また日体大の最終兵器ともいえるのがインカレハーフで入賞した経験を持つ浦上和樹で今年の飛躍に期待ですね。

2年生

日体大は個人的に2年生からが面白いと思っているのでまだここに載せた選手は少ないのですが、すでにこの世代の核は決まっています。世田谷Hで64分11秒の好タイムを記録した𠮷田黎大ですね。一時は8区有力ともいわれた選手です。あとは29分台を記録した瀬戸雅史、佐藤輝歩などは期待の存在といえるでしょう。にしてもここに載せた以外の選手がどれだけ出てくるのかが楽しみですね。

戦略

全日本予選に向けた戦略

過去2年は2組と3組で脱落しましたが、本来日体大のような大エースよりも主力・準主力の総合力で戦うチームの場合1組~3組でリードを奪いたいわけですから、特に2組、3組を大事にしたいですね。幸い選手は山崎、平島、山口、田島、浦上、住原、分須など豊富ですから今年こそは突破したいところです。

箱根予選に向けた戦略

箱根予選に関してはここ2年集団走をかなりうまく使って上位通過を果たしました。今年の場合は山口、山崎、浦上に前で稼いでもらって後ろで集団走を作り今年もうまく通過したいところです。昨年は山崎、浦上など主力の怪我がありましたが、今年もし全選手の主力が献上ならトップ通過も狙えると思います。

箱根に向けた戦略

箱根に関しては先ほどの総括でも書いたような繋ぎの2区戦略が成功すればかなり面白いと思います。山崎丞も5区を志望しているようですし2区でアドバンテージをとるのはだいぶ難しいでしょうからそちらの方が現実的だと思います。もし山崎を5区に考えたとして課題としてはやはり、6区をどうするかは1つ課題になります。玉城監督体制下では6区で60分を切れたことは1回しかなくノウハウがないので、作り直すことからですね。ただ内山峻一は長いトラックでの成績ではかなり少なかったので彼を1つのロールモデルにしていきたいのではとも思っています。

キーマンとなる選手

キーマンですがやはりまずは山崎丞と浦上和樹ですね。昨年はかなり怪我に苦しみましたから今年は継続的に戦力になって主力としての働きをしたいところです。あとは2年生の吉田黎大も不可欠な戦力にならなきゃいけない選手だと思いますね。世代の空洞化は戦力にかなり痛手となります。あとはやはり2年生の中で夏を越えて戦力的に台頭してくれる選手が欲しいところですから瀬戸雅史、佐藤輝歩などには期待したいところです。

あとがき

今回は来季の日本体育大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきました。
次回は順天堂大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。

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