物流現場を考えるサイ

物流の現場をよくしたい! 現場作業者から現場管理、物流管理、物流改善などを学び、色々な…

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物流の現場をよくしたい! 現場作業者から現場管理、物流管理、物流改善などを学び、色々な知識や経験を重ねてきました。物流センターの立ち上げや現場づくり、スタッフ育成で感じた事や彼等に伝えてきたことを直接、お会いする機会のない方々と共有し、少しでもお役に立てるように発信していきます。

最近の記事

変化点に対する準備

物流展で感じたこと大阪の物流展へ足を運んできたが、多くの来客でとても活気付いていた。 3会場にまたがる展示会は久々にかなりの盛況ぶりであった。 東京で開催される展示会と比べるといい意味で泥臭さがあり、個人的にはとても好きである。 今後の動向を見据えた各メーカーの得意分野でアピールがされていた。 講演でも物流2024について関連づけたものも多く、頭を整理しつつも一緒に違和感も覚えた。 物流はつながっている。全体をコーディネートする人は誰なのだろうか? いよいよスタート4月に入

    • 最近「物流」という言葉を多く聞き、気になっている人へ「物流」をわかりやすく解説

      よく耳にする「物流」テレビやSNS、雑誌などで『物流』という言葉をよく聞くようになりました。 「モノが届かなくなるんですか?」 「ドライバーの人が不足している状況を知らなかった。」 などとこれまでに物流を意識していなかった方々で会話がされています。 物流の大切さと認知度が高くなってくることは良いことです。 しかしドライバーだけが物流ではありません。 そこで、できるだけ簡単に「物流」のことをみていきましょう。 物流は、大きく分けて4つ「物流」と一言で言いますが、いくつかに分か

      • 自動フォークリフトの可能性と期待

        自動フォークリフトを見たある展示会で自動フォークリフトを見る機会があった。 今の先端の技術でどのレベルまで進んでいるのか興味津々であった。 拝見した自動フォークリフトはロボティクス技術を応用しており、ランダムな方向に置かれた複数の貨物も映像認識とセンサーで位置認識して車体が向き合う角度を変えてフォークを差し込めるというデモンストレーションをしていた。 大きく進歩している以前見た自動フォークリフトは出荷ラインの設備搬出の定点から自動倉庫の入庫口の設備投入の定点に搬送するものだ

        • 仕事の質ってなんだろう

          仕事・作業の品質仕事を進めていく時に、どんなカタチでもよいというものではなく、相手が求める要求を満たすことが必要になります。 ただし、ムリな要求を丸呑みする必要はありません。 与えられている条件や制約の中で、今できることを行い、相手が求める要求を満たせば良いのです。 その時に同じ「ヤル」ことでも質が異なります。 しっかりと挨拶できているか、適当に挨拶しているのか 届けば良いという考えで、モノを配送する。 お客様な大切なモノとして配送するのでは違いがあります。 これが品質の優劣

          現場も問われる物流DXの後

          物流20244月に向けて環境や条件が整備されてくる。 いままでのムリや非常識が少しずつ是正されてくる。 一方で待っているお客様に届けられない苦悩がある。 最近では、報道にも多く取り扱われ、一般の方々には、知られていなかった実情が広くの方々に知られるようになった。 状況を共有することが、これからの変化の受け皿になっていく。 課題解決に向けた物流DX労働人口、労働時間の減少に対応できるように、各社が、IT人材の確保をすすめて早期実現と導入を図っている。 DXによってAIなどを活

          現場も問われる物流DXの後

          物流現場に眠る財産

          実際の物流現場実際に物流現場を観てみると、手書きで記録した管理帳票や作業指示書を使いながらもカン・コツ・経験に頼った仕事が根強く残っています。 それは、現場管理帳票の目的が、「毎日確認しなさい」と指示されたことを記録に残し、確認してもらうためのものになっているからである。 そして多くの場合、毎日繰り返している仕事の中で、いつも「同じ」で違うことは起きないし、もしあったら、気付くという前提で処理されている。 多くの管理帳票の使い道多くの管理帳票は、月度ごとに整理して、きれいに

          災害時には物流・ロジスティクスの活用と活躍に期待する

          地震発生から2週間ほど経過するが、 災害に遭われた方々の姿を見るたびに心が痛みます。 様々な情報があり、画像を見て感じることがありました。 避難生活のつらさと過去の振り返り 避難所は約400箇所、23,000人の人が避難している。うち学校などが避難所として130数箇所が使われているとのことだ。 学校生活を離れて久しいが、冬の体育館は寒々しく足先が深々と冷えていたのを思い出す。 非難されている方々は、心身ともに辛い環境の中で耐え凌いでいるのだと思います。 テレビなどでは、「

          災害時には物流・ロジスティクスの活用と活躍に期待する

          変化するのだから発想を変えましょう!

          物流2024ここにきてニュースや情報番組でも「物流2024」について伝えられるようになってきた。 2024年4月からトラックドライバーの時間外労働時間が960時間を上限として規制されることにより労働時間が短くなり、輸送能力の低下により「モノが運べなくなる」可能性が出てきます。と伝えています。 ドライバーの変化、輸送の変化対策をしなかった場合には輸送能力が14%不足する可能性があると試算されています。 予測されることとしては、 ・これまでの当たり前に思われていたニーズに応えら

          変化するのだから発想を変えましょう!

          物流品質〜崩れたケーキから考えること

          報道からクリスマスケーキが崩れた状態でお客様に届いたという報道があった。 何ヶ月も前に予約をして、その日に食べることを楽しみにしていたものが、崩れていたのだ。ショッキングなニュースだったと思う。 どんなに素晴らしいものを販売しても、お客様に満足していただいて初めて完了となる。 今回の件では、考えるところが多くある。 崩れたケーキの影響「原因が特定できなかった」との会見があった。 残念である。 お客様は、「クリスマスの日に大切な人たちときれいな美味しいケーキを分け合って食べた

          物流品質〜崩れたケーキから考えること

          小・中学生にもっと物流を知ってもらいたい

          物流はどうなっていくんだろう小学生に「物流って知ってる?」と聞いてみた。 「知ってるよ。トラックの運転手さんだよね。」 「トラックの運転手さん以外でどんな仕事がある?」 「知らない。」 今度は、「お店にある品物はどうやってここに来るの?」と聞いてみた。 野菜は農家が、魚は漁師が運んでくると答えた。 家で欲しいものがあったら、Amazonの人が持ってくるとの回答も。 どうもそれを作ったり、手に入れた者が運んでくると理解していて、職業や機能とは結びついて理解はできていないようであ

          小・中学生にもっと物流を知ってもらいたい

          できているつもりで、できていないコト❶

          できていないコト…作業手順書作業手順書、作業要領書、作業マニュアルは、ほとんどの職場にあると思います。 では、その作業手順書はいつ使っていますか? 書いてある内容を確認したりしていますか? 内容は常に最新版に更新されていますか? 作業現場では一般的に、基本となる手順をやれるようになったら見なくなっていると思います。 作業現場のスキル評価では、「作業手順を頼らずにできる」と言う評価項目があったりします。これはひとつの目安としては正解だと思います。 ただし、大きなリスクもあります

          できているつもりで、できていないコト❶

          気持ちの良い物流センターに出会った

          驚き=些細な当たり前機会があって、ある物流センターを見学させていただくことができました。 門を入って、駐車場に向かいます。 社有車の駐車場では社用車が整然と停められている。 これが、ありそうで意外とないんですよ。 自社の駐車場へ自分が普段乗っている車を停めるのはいくらか緊張感が薄まるのか、ラフになりがちです。 そこでは、同一車種だったのですが、横から見たら車の鼻先が揃っているんです。ショールームのようなんです。 気になって正面から見てみると左右の幅も揃っている。 「すごいです

          気持ちの良い物流センターに出会った

          システム、AI導入におけるスタッフのあり方

          最近はどうなのだろうITの活用として、スタッフ社員一人に1台のPCがあるのが当たり前になっている。 PCを与えられることが当たり前のスタートラインになっている。 以前の当たり前だった、手で図面を描いてきた人にとっては、CADなどの導入により開発リードタイムが大幅に短縮されたことは知っている。 新人はそのことを知らず、何が効率化したのかを知らずに、与えられたことの処理だけにPCを使っているだけになっていないだろうか? 学生時代にPCを使い倒してきたのであろうと思っていると、「大

          システム、AI導入におけるスタッフのあり方

          物流の若返りはどうすればいいのか?

          物流の存在物流は社会にとって欠かせない存在です。 モノが行ったり来たりする以上、なくなることはありません。 コロナ禍で人が移動できない中で、生活を維持するために物流の仕組みが貢献し、大きく成長していることが認知されてきたと思います。 通販サイトに無縁だった人が、当たり前に活用するようになり、物流の需要は急激に増加していると思います。 物流は人々の生活や企業活動においても必要不可欠であり、社会に貢献し続ける業種といってもよいと思います。 物流業界の弱みニーズが高まる一方で、通

          物流の若返りはどうすればいいのか?

          物流現場管理の本質

          現場管理はどうあるべきか現場を見えるようにし、常に問題を顕在化する。 顕在化した問題をひとつずつ改善していく。 私は物流の現場管理はこのように取り組んできました。 これはトヨタ生産方式の本質と一緒です。 製造業と物流業では仕事の内容に違いはあれども、現場を管理する考え方は、全く同じだと考えています。 現場の改善と品質向上トヨタ生産方式では、5回の「なぜ」を繰り返し、問題を解決していく。 問題が解決したら管理している水準レベルを上げる。 これを繰り返していくと職場の体質が強化

          物流現場管理の本質

          現場リーダーがやるべきこと

          物流現場でよく聞く言葉 「やらないといけないんですが、在庫の調整などに追われて、できていないんです。」 その日の計画外の作業に追われて、現場の問題点の把握だったり、改善検討、安全に対する対策案などを後回しにしてしまっているのが現状があるように感じます。 現場の日常 さて物流の現場において、何を最優先させるべきなんでしょうか? 物流現場はいろんなことが起こります。 お客様のオーダー変更、突発の仕事の追加対応、在庫調整のための蔵替え対応などなど多くのことがあります。 一方で

          現場リーダーがやるべきこと