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人生がうまくいかないときはライフスタイルをアップデートせよ

 大人になって表れる性格は、子供時代の影響を多分に受けており、また、子供時代の経験や環境によってつくられる性格は、なかなか崩すことはできません。
 心理学者のアルフレッド・アドラーは、この性格のことをライフスタイル、と名付けています。
 アドラーは、このライフスタイルを「自己概念」「世界像」「自己理想」を持つことによって、選択しているとしています。
 ライフスタイルは、自己をどう認識するか、世界への意味づけをどうするか、自分の理想像をどう描くかによって、かたちづくられていくのです。
 
 そして、個人の活動性を作るのは、このライフスタイルなので、人生でうまくいっていなかったら、このライフスタイルを修正していくことが大切です。
 
 テクノロジーは、人間の人知を超えてしまいました。
 また、新型コロナウイルス、金融情勢、世界情勢の不安定化、加速する気候変動、情報技術への格差など、これらのものが一辺に社会に押し寄せています。
 
 現代は数十年前には想像もつかないほど、適者生存がシビアになっているのではないかと思います。
 
 そうなると、多様性を取り入れつつも、他者と結び付きを持っていくことが大切です。
 
 つまり、誰もが弱者になる可能性のある時代に、協調的なライフスタイルがないと、生きていくのがきつくなってくるように思えます。独り善がりのライフスタイルであると、社会の中で生きていくことが、なかなか難しくなってくるのです。
 
 変化が激しく、さらに先行きの読めない時代では、時代に合わせて、常にライフスタイルを見直して、更新していくことが求められます。
 脱皮するように、合わなくなった自分を脱ぎ捨て、新しい自分をつくり上げていく。社会で生きていくのがきつくなってきたら、今までのライフスタイルから、新しいライフスタイルへ脱皮するタイミングかもしれません。
 
 そして、重要なのは、相手がどう思うか、相手のためになにができるか等、多様化している中でも、協調的なライフスタイルを築くことです。
 
 人生が上手くいかなかったら、ライフスタイルを点検するタイミング来たと思い、独善的な自己概念、世界像、自己理想を破壊して、つねに協調性を持ったライフスタイルへとアップデートできるようにしたいものです。

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