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砂沼から言葉歩いて-2020-9

砂沼から言葉歩いてー2020
2020 第六巻  1月から12月  2010年3月 脳梗塞から九年目 失語症・言語発達障害・ 聴覚障害高次脳機能障害・発声発語・感覚障害

砂沼から言葉歩いて-2020-9

俳句

●ポスターが悲し気持ちや風の盆 俊克
⦿馬鈴薯の収穫無人トラクター 俊克
⦿駆け込む養生テープの台風の目 俊克
●秋蟹が需要縮小不安なり 俊克
●角度替え鶏頭景色見入る空 俊克
●初競りの糖度凝縮早生蜜柑 俊克
●縮小し酒吞童子の秋の水 俊克
●吹き抜けた秋の公園丸い花 俊克
●爽やかな動きを交え演奏す 俊克
⦿秋景色辰巳用水水遺産 俊克
●変わりつつ阿智の花びら曼珠沙華 俊克
●植えられた潮の堤防曼珠沙華 俊克
●9(来る)29(福)の癒し島原猫まつり 俊克
●裏道を焼栗ピザの愛宕山 俊克
●鬼花火名物楽し地元の子 俊克
●ランタンを会津まつりの鶴ケ城 俊克
●白風の霞む筑波嶺帆引き船 俊克
110⦿観光の日光多く秋の社寺 俊克
⦿曳山の車輪新し秋祭 俊克
●庭園の湿地を好む萩の花 俊克
●穏やかなさざ波大地薄の穂 俊克
●龍胆は箱詰励む村の花 俊克
●澄む秋の驚きうれし木の桜 俊克
●亀山のかれんが白く彼岸花 俊克
●椎茸を巣ごもり孫の観察す 俊克
⦿秋雪は一日遅く旭岳 俊克
●赤くなり果実が二つ石榴の実 俊克
●山々に起伏に富んで蕎麦の花 俊克
●実が小ぶり熟して落ちた栗ご飯 俊克
●新米の色も香りも冷めてよし 俊克
●朝顔の白い縁取り清の証 俊克
●広大な秋の草原駆ける馬 俊克
●朝雲を神話の里の秋深む 俊克
●渾身の炎の舞は踊れ海 俊克
●銀杏の鈴なりの実は色付いて 俊克
●八重咲いて和んだ心秋の花 俊克
●あふれ出し奥の花道九月場所 俊克
●喜んでさんま格別祭りかな 俊克
●広大な秋の草原駆ける馬 俊克
●朝雲を神話の里の秋深む 俊克
●渾身の炎の舞は踊れ海 俊克
●銀杏の鈴なりの実は色付いて 俊克
●八重咲いて和んだ心秋の花 俊克
●あふれ出し奥の花道九月場所 俊克
●喜んでさんま格別祭りかな 俊克

短歌

●ずっしりと玉蜀黍が実の詰まる
強い甘みが鮮度が命 俊克

●宗教を応仁途絶え神と仏
超えて祈りの北野御霊会 俊克

●勝負師の刺激を受けた女流棋士
快進撃はタイトルをとる 俊克

⦿賑わいのさんさ踊りに山車展示
躍動感の祭りの太鼓 俊克

●無花果を百本育て手摘み取る
町の特産甘露煮旨し 俊克

●宝くじはずれ作って千羽鶴
燃やし供養の当せん祈願 俊克

⦿筥崎宮涼気誘われ放生会
初日祭の筥松の舞 俊克

●花びらに薄桃色の狂い咲き
染井吉野の葉が落ち開花 俊克

●ほくほくと枝豆甘み精を出す
朝から夕の紫ずきん 俊克

●観賞の入場予約整理券
丘一面にコキアの紅葉 俊克

●ふるさとの花の多彩なポーチュラカ
二百万本曼珠沙華咲く 俊克

●廃寺跡歴史絵巻の麒麟獅子
傘の踊りと赤く猩々 俊克

⦿喜びを江刺甚句の秋祭り
汗が滴る創作演舞 俊克

●高原のピンクの花が揺れる風
市とネパールの赤蕎麦畑 俊克

●秋鯖は暑さに弱く災害死
小浜の愛と情熱の鯖 俊克

●ぬかるみの沼の大小草紅葉
広がり秋の二ノ沼映す 俊克

⦿秋鮭は小樽運河の二百匹
目指し銀鱗輝く遡上 俊克

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