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現在地がわからないと、目的地には辿り着けない

夫は何があっても謝るということをしない。
そこは本当にブレない。

自分の非を認めるという概念がない。

自分に非があるなんて夢にも思わない。


昔、息子(当時5歳)が工作で作った作品を、
夫が勝手に捨ててしまい、
息子が悲しみに暮れて大泣きをしたことがある。

大切にしていたことを知らなかったとしても、
自分がした行動で誰かがこんなにも悲しんでいたら、
申し訳ない気持ちになって謝るのではないか?


だが、

その時夫は、

「俺は悪くない!だから謝らない!」

と、悲しみに暮れる5歳の息子に言い放った。

息子はもう絶望の底に落とされ、
しばらくの間、
「パパはボクのこときらいだよね?」
と、何度も何度も確認してきた。

その度に私は、
はらわたが煮えくり返るような、
息子の悲しみを思うと胸が押し潰されるような、
もう何とも言えない気持ちになった。


息子にそう聞かれる度に、
パパはあなたのこと大好きなんだよ!!
ただ、パパはあなたよりも子供なだけ。
謝ることが出来ないのは、
困った子供ってことなんだよ。
あなたは何にも悪くない。

と話してきた。

息子が本当にそう思えるようになるまで、
根気よく伝え続けた。



謝れないと言うことは、
自分の非を認められないと言うことは、
何処にも行くことが出来ないと言うことだ。

現在地がわからないのに、
目的地に辿り着くことは出来ない。

彼は何処にも行けないのだと思う。

自分の今(現在地)に気付けないで、
全てを誰かのせいにして、
心の中で言い訳をして。



私は、
自分の今(現在地)をちゃんとわかっているだろうか。

現在地から目的地へ。

迷ってもいいし、寄り道してもいい。

現在地(今)を見失わなければ、

目的地まではどの道を進んでもいいのだから。

楽しみながら進もう。

景色を楽しんだり、
子供達とおしゃべりして、
笑い死にしそうなほど爆笑したり、
美味しいものを食べたり、
時にはラグジュアリーな温泉宿に泊まったり、、、

私の今(現在地)を楽しみながら。




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