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「クローズド」なようで「オープン」な、「オンライン」なようで「オフライン」でもある新しい場の設計

新型コロナウィルスのパンデミックの影響で世界的に国外への渡航が制限されて来ています。

こんな時にこどもたちが近所で気軽で安全に海外のこどもたちとリモートでつながれたら素晴らしいなと思い、そんなアイデアというか構想をちょうど1年前くらいにつぶやいていたので、この記事にまとめたいと思います。

仕組み

この構想の仕組みとしては、世界中の各近所(neighborhood)の公園にインターネット接続可能なカメラ付きの大型モニターを設置し、そのモニター同士をプライベートネットワークで常時接続するという構想。

そのモニターの前に行かないと見れないけど、そのモニターの前に行けば誰にでも開かれているという、クローズドなようでオープンな、オンラインなようでオフラインでもある新しい空間をつくる。

海外の公園と接続している大型パネルを通して自動翻訳の字幕ありの状態でリアルタイムでコミュニケーションするのもいいし、ストリートペインティングをしたりコミュニティガーデンを作ったりして公園を楽しくして世界の公園にアピールしたりしながら交流を促進するという構想。

コミュニティガーデンは警察よりも治安維持に効果があったという事例もあり、各地で住民による公園での協働作業が増えることによって、相乗効果で世界各地の治安がよくなるかも?

移動が制限されてもご近所単位で世界とつながれる?

新型コロナウィルスの影響でイタリアでは全土で不要不急の外出が禁止になっているけど、そんな時だからこそ人々はバルコニーに出て共に歌って励まし合う、という何とも麗しい出来事がいろんなところで起こっているらしい。

これは誰かが撮った動画がアップされている状態なので見たい時に見れるけど、どうしても一方向のコミュニケーションでしかないのが残念。

もし世界中の拠点で常時接続されている状態でリアルタイムでそのご近所特有の麗しい光景とかを見せあいながらコミュニケーション出来たら面白そうじゃない?

[公園3.0]のような場をグローバルでつなぐ

どうやら、公園には、「量」と「質」のアップデートを経て[公園3.0]というコンセプトが出始めているらしい。[公園3.0]で謳っているのは「個性」とのこと。

住民主導で地元の公園が個性的になっていくのはとてもワクワクする動きであり、その[公園3.0]同士を世界規模でリアルタイム接続すれば、接続された公園同士で切磋琢磨しながら公園がもっと楽しくなっていくような気がする。

つながり過ぎて使いづらくなっているSNSを再定義(クローズドとオープンのバランス)

いつでもどこでもリアルタイムでつながれるのがインターネットの利点ではあるけど、もはやつながり過ぎることでSNS疲れする人もいたりして、クローズドなサービスを使い始める人も多くなってきている。これは個人的にもとてもよく分かる動き。

クローズドにすることで、外野の雑音をシャットアウトすることには有効と思う。ただ、個人的には完全にクローズドにするんじゃなくて、オープンとのバランスをうまく取れればいいなと思っていて、この物理的なモニターの前ならオープンというのは新しい感覚のバランス感かもと思った。

このくらいのオープン設計なら、匿名だったり暇だからといってクソリプしまくる人もわざわざ登場しないだろうとは思う。

地域単位でグローバルプラットフォームに接続(オンラインとオフラインのバランス)

個人的に、地域の物理コミュニティとシンクロするプライベートなオンライン空間をずっと前から作る野望がある。それをする事によるビジネス性も含めて以下の記事に書いた。

ローカルコミュニティとシンクロするプライベートSNSとして、日本では「マチマチ」さんとか「PIAZZA」さんとかが既にサービスを展開していたりする。

地域コミュニティ内で安心してつながれるオンライン空間はすごく大きい。これはこれで必要だと思う。

次のステップとして、オフラインでもつながったご近所さんたちと比較的安全に国内外の地域コミュニティとつながれる手段があったらもっといろんな人と人との化学反応でソーシャルキャピタルが爆上がりする可能性がある。

そんな場が[公園3.0]に設置された大型モニターを通して実現できたらどんなことが起きるのかを想像すると、個人的にワクワクが止まらなくなる。

「クローズド」なようで「オープン」な、「オンライン」なようで「オフライン」でもある新しい場

僕が何でこんなことを構想しているかというと、オープンなオンライン空間だけだと例えつながっていたとしてもやっぱり致命的な距離感が残ってしまうと思うから。

ただ、インターネットの使い方を工夫すればもっとその距離感を縮めることが出来る。具体的にはインターネットを「クローズド」なようで「オープン」な、「オンライン」なようで「オフライン」という形で再定義するということ。それがこの「世界の[公園3.0]をプライベートネットワークでつなぐ」という構想にいきついたきっかけ。

今の新型コロナウィルスのパンデミックの文脈からもすごくいえるけど、物理的な移動がそんなに気軽に出来ない中で、遠くのリアルな人と気軽で安全につながれる仕組みとして、ぜひグローバルムーブメントになって欲しいなと思ってまとめてみました。

僕一人じゃ大きなムーブメントは起こせないと思うけど、この構想に興味がある人がいたらぜひ連絡ください!

続編

公園のモニターの前で集まったご近所さんとコレクティブに使えるアプリケーション構想。

この公園のモニターを起点として、「誰も置き去りにしない」を目指したコミュニティ構想。


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