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【ポケカ考察】アラフォーにおけるポケモンカードの戦い方【全文無料】

 クライヴです。福岡で細々と活動しているアラフォーのオッサントレーナーです。
 今回、2022年12月よりポケモンカードに復帰して1年が経ちましたので、私なりの戦い方、向き合い方について述べていければと思います。

 今回のnoteはこれから始めようと考えているアラフォーの方や、最近復帰したアラフォーの方に向けた超ニッチな記事となります。
 該当しない方であっても、今後オッサンになった時の向き合い方として参考にしていただければ幸いです。
 一個人の独断と偏見マシマシの意見ですので、納得いかない部分もあるかと思いますが、エンタメ記事として気軽に読んでいただけるとありがたいです。

 前半ではポケモンカードの特徴や、強いプレイヤーはどんな人なのか、上達のための要素について私の考えを述べていますが、「そんなことよりアラフォーの戦い方が読みたい!」という方は、後半のアラフォーの戦い方、向き合い方まで飛ばしていただけば幸いです。




自己紹介

 私にとってのポケモンカードがどういったものか、自己紹介を兼ねてお話ししたいと思います。自分語りですので、興味の無い方は次のポケモンカードの特徴まで飛ばして下さい。
 同じアラフォーの方であれば、小学生から中学生の辺りでポケモンカードがスタートしていた頃だと思いますので、もしかしたら昔遊んでいた方もいるかもしれません。かく言う私も旧裏と呼ばれる初代で遊んでいました。
 当時は今とルールが全然違って、サポーターに相当する強力なカードが1ターンに何度でも打てたり(そもそも全てトレーナーズで、グッズやサポーターの区別がなかった)、デッキが無くなったらトラッシュを裏返しにしてデッキに戻して使うなど、けっこう大味なゲーム性でした。
 しかし、当時絶大な人気のあったポケモンがカードで遊べるということで、ゲーム性を気にすることもなく夢中になって遊んでいました。
 今と違って151種類しかいなかったポケモン達を、それぞれのエネルギータイプでデッキを構築し、親や兄弟、友達と繰り返し遊んでいたのを覚えています。そんな環境の中で手に入れたプロモカード、カードトレーナー認定証は今でも大切に保管しています。
 当時はネット環境も満足ではなく、情報源も書籍程度でしたし、ショップ大会も全く無かったため、環境デッキなんてものも存在しませんでした。自分の周りのデッキが全てといった感じです。

 そんな中、初めて福岡で大型大会(全国大会のための地区予選だっと思います)が開催され、お気に入りのデッキで意気揚々と参加した時のことです。自分はエネ加速に優れたカメックスと高打点のギャラドスを主力とした水デッキを使っていたのですが、相手は弱点である炎デッキであるにも関わらず、次のターン、攻撃を受けた相手はコイントスに成功しないとワザが失敗するというブーバーのワザ、えんまくを突破できず敗北してしまったことを今でも思い出せます。
 その結果、予選を通過できずに非常に悔しい思いをしました。当時小学生でしたが、こういった心残りな体験は今でも覚えているものです。
 一方で、第二世代のタイプが出た辺りから弱点計算などについていけなくなりはじめ、また、中学生になってからポケモンカードを遊んでいた友達とも疎遠となった結果、いつしか遊ばなくなってしまいました。

 それからはポケモンカードというコンテンツからは完全に離れており、ふと、最近になって高額になっていた旧裏のカードを処分しようとカードを検索していた時のことです。
 昔と違って、ルールもカードプールも整備され、戦略性が非常に高いゲームとなった現代のポケモンカードを目撃しました。そこで、昔の友達と遊んでいた記憶や、あの時夢破れた全国大会への道を思い出し、いつしか遊んでみたい、リベンジしたいと、大半の旧裏のカードを処分して得た資金を元にカムバックした次第となります。
 そのため、気持ちは旧裏世代であることから、デッキシールドは旧裏デザインのものを使用しています。


ポケモンカードの特徴

 基本的なルールについては割愛しますが、ポケモンカードが他のカードゲームと最も大きく異なる点、それはサイドカードの存在です。
このサイドカードの存在によって、初動札や展開用のコンボパーツなどがサイドカードに埋まってしまう所謂サイド落ちが発生し、酷い場合は何もできず、なす術なく敗北することもあります。
 逆に言えば、普段勝つことが難しい相手でも、キーカードがサイド落ちすると、相手のテンポが遅れたり、逆転のカードを打たれなかったりすることで勝てる可能性があるということです。

 また、日本における公式大会は全てBO1であることも重要です。BO1はBest Of 1の意味で一本勝負、一発勝負ってことですね。
 これってつまり、どんなに強いデッキを持って、どんなに練習してきたとしても、デッキ相性なんかであっさり負けてしまうことがあるということです。
 BO3みたいに次戦に備えて対策札を入れ替えたり、違うデッキを使ったりすることができないからです。これについても先程と同じで、こちらが有利なデッキ相性で臨んだ場合、強い相手であっても勝てる可能性がぐっと上がります。

 つまり、ポケモンカードは将棋とは異なり、完全な読み合いの実力勝負ではなく、ランダム要素をかなり含んだゲーム性であると考えています。カードゲーム全体の中でも不確実性が高い方ではないでしょうか。
 だからといって負け試合を運ゲーと決めつけることはできません。
必要札を引ける確率を計算し、何枚採用するのか検討したり、相手が何を出してくるのか展開を読んでプレイングしたりするなど、実力が大きなウエイトを占めているのも確かです。


強いプレイヤーとはどんな人なのか

 強いプレイヤーはこういったポケモンカードの特徴を踏まえてもコンスタントに勝っていきます。常に勝率が7〜8割程あるといった感じです。
コンスタントに勝つために、その環境における最適デッキの選択することはもちろんのこと、どんな状況であってもデッキを安定して運用できる再現性を重視していると思われます。

 再現性とは、サイド落ちが発生してもサブプランで戦えるカードを用意していたり、必要札を多めに採用して対策していたり、初手が悪くても最低限の展開に辿り着けるプランを予め決めているなど、デッキを安定して運用できる状態でしょうか。
 強いプレイヤーは配られた手札でここから何をしようかその場で考えるといった、行き当たりばったりのプレイングではなく、何を目標にプレイするかをしっかり理解し、相手の公開情報から微調整を繰り返してゲームを進めていきます。
そのため、序盤の展開や中盤以降の不要札の圧縮、終盤に必要なキーカードの温存や再利用など、プレイングに淀みが無いため、スマートにカードを捌いている印象です。

 とにかく判断が早く、自信を持ってプレイしている。私自身が強いプレイヤーではないという自覚がありますので、想像の域を出ませんが、強いプレイヤーというのはそんな感じです。

強いプレイヤーに勝つことはできるのか?

 一方で、私の様なプレイヤーが強いプレイヤーに勝つことはできるのでしょうか?
 普通に考えたら構築の差やプレイングの差によって勝ち越すことは難しいでしょう。何度も対戦するとその差はいよいよ明確になって、下手をしたら対戦相手に対して苦手意識も出てきます。

 それでも、ポケモンカードの特徴を考慮すれば、一度だけなら勝つことだって普通にありえます。相手の手札やデッキ相性など、色々な噛み合わせによって強いプレイヤーにも勝てるのです。

 もしかしたらマッチ運に恵まれて大会で優勝できるかもしれません。大型大会などでは様々なデッキタイプが持ち込まれてくるため、環境を完全に読み切ることは不可能です。
そのため、相手が想定していないデッキタイプやメタカードによってプレイングの差を覆すことはあり得ると思います。
 ただし、どんなに有利対面であったとしても、何となくプレイする程度では勝てないのは当たり前で、必要最低限の知識や練習は必要です。そこから巡ってきた数少ないチャンスをいかに掴めるかどうかだと思います。


上達するための要素

 私が個人的に思うに、重要な要素は3つです。それは時間環境お金です。これにどれだけ力を入れることができるかだと思います。

 まず時間ですが、現在の環境で使われているデッキの調査や、自分が使うデッキの理解、それぞれの対面における方針やプレイングをどうするか、最終的な勝ち筋の検討など、要するにどれだけポケモンカードに接する時間を持てるかどうかです。

 アラフォーだとある程度自身の仕事も落ち着いてくるので、自分の時間を持てたりするのですが、大学生やフットワークの軽い二十代社会人に比べると圧倒的に足りません。本当に足りない。毎日1時間捻出できるかどうか位だと思われます。
 仕事を抱えていたり、他の趣味もあったりするでしょう。子育てに追われているかもしれません。体力的な衰えから深夜遅くまで起きていると翌日のパフォーマンスに深刻な影響を与えます。これは本当に辛いです。無茶はできないと自覚しましょう。

 次は環境です。これはポケモンカードの対戦環境や、勉強会などの練習環境を指します。

 ポケモンカードはカードゲームなので1人ではゲームが成立しません。必ず相手が必要です。色々な思考の対戦相手と対戦することで、プレイングの確認や新たな発見があったりします。
 また、勉強会ではお互いのプレイングについて確認し合ったり、自身の考えを言語化したりすることで、今まで見えなかった視点を得ることもできます。

 ところが、新規で参入したプレイヤーはこういった環境は一切ありませんので、一から作っていく必要があります。そして、残念なことにアラフォーがこの作業を一から始めるのは非常に大変です。対戦環境に当たるジムバトルやトレーナーズリーグも開催場所や開催時間を考えると仕事で参加できないことがほとんどです。週末には仕事や家族、他の趣味など様々な予定が入ることも多いため、頻繁に参加するのは厳しいと思います。

 また、勉強会など、特に本格的な集まりになるほど、ツテなどがなければそもそも参加できませんし、仮に参加できたとしても周りとのモチベーションの差や、体力的な問題などによって次第についていけなくなります。

 ほぼ詰みに近い状況ですが、いくつか対策があります。現在の環境はコロナ禍を経験しているため、オンライン対戦が一般化しています。簡単な機材を揃えることで対戦することに関しての問題はある程度クリアできます。
 また、始めるまでにいくつかハードルがあるのですが、PTCGLといったアプリを使えば時間も場所も気にせず練習ができます。
 欠点としては海外アプリであるため、全て英語であること。また、日本と使用できるカードに差がある点です。カードプールが違うことが一番の問題ですね。これが解決できればと思っているのですが、現状は難しそうです。たまにカードプールが一致する時期がありますので、そのタイミングで集中的に練習するのも有効だと思います。

 最後はお金です。カードを揃えるために使ったり、大会に参加するための移動費、考察系のnoteを購入したり、メンバーシップに加入したりと様々です。

 お金に余裕があれば、先ほどの時間や環境といった要素を補うことができます。強いプレイヤーの書いたnoteを購入することで、その方の思考やプレイングについて学ぶことができ、デッキの理解や各対面での方針、対策札の採用枚数など、貴重な情報を得ることができます。

 環境についても、メンバーシップに加入することで有益な情報を得ることができますし、メンバー間での対戦も企画されたりするので多くの経験を積むことができます。メンバーシップに加入する方はお金を払って参加しているため、モチベーションが高い方が多いと思われます。

 ここまで読んで来られた方であれば、アラフォーにアドバンテージがあるとすればここぐらい、お金しかないと思うことでしょう。
 私もそんな風に考えていたのですが、ポケモンカードにいくらまで出せるかは個人によって様々ですし、下手したら自由にお金を使えたのは二十代から三十代前半の頃だったかもしれません。アラフォーだからといって自由にお金を使えるかどうかは、本当に人によるとしか言えません。


アラフォーの戦い方、向き合い方

 以上、アラフォーがポケモンカードで勝ち続けることがいかに難しいかおわかりいただけたかと思います。
 そんなアラフォーがどうやって戦っていけば良いのか、ポケモンカードにどう向き合っていけば良いのか、ここからは私の考えを述べていきたいと思います。

 基本的にアラフォープレイヤーはカジュアル勢として、趣味の一つとしてポケモンカードを楽しむことが大事だと思います。
 勝つことももちろん大事ですが、自分の好きなポケモンを使ったり、面白いコンボを取り入れたりして、自分の個性や思考をポケモンカードで表現することも魅力の一つだと思います。勝たなければ無価値ということはありません。
 例えば、推しポケモンがいると、たとえ環境デッキで使われていなくても、カードスリーブやプレイマット、デッキケースなどで推しポケモンを表現することで気分も上がりますし、何より対戦相手とのコミュニケーションが捗ります。
 同じポケモン好きという共通言語を持った相手ですので、好きなポケモンについて盛り上がることもできます。

 他にも面白いコンボなど、決まるのが難しいけど決まったら強いコンボや、誰も考えたことがなかったコンボを使って対戦することも魅力の一つです。
 環境デッキになることはできないけど、コンボが決まるとメチャクチャ強いのでジムバトルで優勝することがあったりします。
 そんな自身で考えたコンボデッキをSNSなどで発信することで、様々なレスポンスを得ることができます。再現性がないとか批評されることもあるかもしれませんが、自分で構築したデッキというのはかけがえのないものです。その人の個性が大きく反映されており、オリジナリティがあります。

 また、アラフォーにとってポケモンカードを始めることによる最大の変化は、ポケモンカードを通じた新たな出会いです。
 これまでの仕事や家庭といった限られた環境から、出会うことの決して無かった、全く違う職種、全く違う価値観、幅広い年齢層の人たちと出会うことができます。
 ソーシャルゲームなんかと違ってポケモンカードは相手とコミュニケーションを取りながら遊ぶゲームです。そのため、相手によってはコミュニケーションを苦痛に思う場面もあるかもしれません。
 しかし、同じポケモン好きという共通言語があることから通常よりもコミュニケーションは容易だと思われます。人間関係が固まってきた人にとって、これは非常に新鮮なことだと思います。


でもやっぱり勝ちたい!!

 アラフォーにおけるポケモンカードの色々な楽しみ方や魅力をお伝えして来ましたが、やっぱりカードゲームをする以上勝ちたいですよね。私も勝ちたい。でも、アラフォーが大会などで勝つのは簡単ではありません。メチャクチャ厳しいです。
 それでも、たとえカジュアル勢であっても、少ししか時間が取れなくても勝ちたい、という方に向けて、勝利に向けた私の考えをお伝えしたいと思います。これまでのライトな感じとは違ってちょっぴりダーク?な考えも入ってきます。

 まず大前提として、カードゲームの対戦中における相手の行動と対戦相手の人となりは全く無関係です。ゲーム中に自身の行動を阻害されても、いきなりポケモンを倒されても、思わぬキーカードを使われても、対戦相手が卑怯な性格で嫌な奴ということにはなりません。
 ルールを守って同じカードプールに存在するカードを使っている訳なので、対策をしなかった自分に問題があります。そこに感情論が入る余地はありません。
 一方で、そもそも論として態度やマナーが悪い人は論外です。対戦相手無しに成立することはないゲームですから、プレイング以外で相手を不愉快にさせる行為は避けるべきです。これができていない場合、どんなに強いプレイヤーであっても尊敬されることはなく、いずれ人も離れていきます。

勝つための戦略

 大前提を踏まえた上での議論になりますが、カードゲームとは要求の押し付け合いです。早々に攻撃力の高いポケモンで攻撃して相手のポケモンを倒したり、とんでもないHPや回復手段で耐久したり、相手のエネルギーを破壊もしくは増加させたり、相手の手札を山札に戻して引き直させたりするなど、相手の要求を上げてこちらのやりたいことを通すことが勝利に繋がります。
 勝利するためには相手のやりたりプランを潰す、相手の嫌がることをしていく必要があります。

 そして、強いプレイヤーは相手の要求を上げるプレイングをしてきますし、逆に自身の要求を満たすために構築段階で対策してきたりします。
 強いプレイヤーとまともに戦っても要求を上げられて勝てない。簡単に要求を乗り越えてくる。それならば、同じ土俵で勝負しないことです。要求、つまり読み合いに持ち込まない、もしくは持ち込むなら自分の土俵に持ち込むことです。
 具体的に言うと序盤の展開に全力を振り切って相手が何かして来る前に決着に持ち込むデッキ、または相手の要求を無茶苦茶上げる行動をひたすら続けるデッキのどちらかです。

 前者は1~2ターンで大勢を決める、いわゆる極端なアグロデッキで、豊富なドローカードやエネルギー加速手段、高打点のたねポケモンや複数のポケモンに同時に攻撃できるポケモン、サイドを多く取れるポケモンを使っていきます。決まるとほぼ勝ちになるため、コンボデッキの様相も含んできます。
 このデッキに対しては読み合いも関係ありません。序盤で展開するだけ展開するため、中盤が存在せず、いきなり終盤になっていたりします。安定感は通常のデッキに比べてかなり低いですが、欲しいタイミングで欲しいカードが来るとあっさりと強いプレイヤーにも勝つことができます。その勢いのまま大会で優勝することも不可能ではありません。

 一方、後者は相手の行動をひたすら阻害するいわゆるコントロール系統のデッキで、ワザのエネルギー要求を上げて攻撃できなくしたり、逃げるためのエネルギーを上げたり、もしくは逃げられない特性を持つポケモンをバトル場に出してポケモンを縛ったりします。
 その結果、相手のデッキは機能不全に陥り何もできなくなります。そうなったら後はドローゴーを繰り返し最終的に山札切れ、LOを目指していきます。このデッキの特徴はサイドカードを取っていく通常のポケモンカードと異なり、相手のリソースをいかに奪っていくかに焦点を当てていますので、相手からすると全く違うゲーム展開を要求されることになります。
 また、コントロールデッキは使用者数も少なく、環境デッキには入ってきませんので、相手も対策しにくいといった面があります。もちろん対策することは可能なのですが、シェア率の低い、当たるかどうかも怪しいデッキに対して、他の対面では全く使わない対策カードを入れるというのは苦しい選択になります。

 どちらも対戦する側からすると嫌なデッキです。しかし、初見殺しの様に勝つということは自分の要求を無理矢理押し通すか、相手の要求を上げまくるかのどちらかだと思います。
 そして、アラフォーでの対戦環境では、環境デッキに対する練習量も対面理解も足りていないため、こういう極端に尖ったデッキを使うことが必要なんじゃないかなと考えています。そして、この尖ったデッキの練度が高めておけば、環境デッキを想定していた相手との対戦で優位を取れる可能性が高くなります。


コントロールデッキという選択肢

 かく言う私はコントロールデッキが好きです。逆に極端なアグロデッキは好きではありません。上手くいけば簡単に勝つけど、序盤に上手く展開できないと終盤捲られてなす術なく負けてしまう。そんな博打要素を楽しむことはできませんでした。

 逆にコントロールデッキの楽しさは盤面を通じた相手との対話だと思います。自身の目指す詰み盤面に向けて、これを使う、そうしたら相手はこう返してくる。そこには様々なパターンが存在し、同じ展開は一つもありません。相手もその前にサイドを取り切ろうと猛攻を仕掛けてくるからこちらも必死です。
 詰み盤面になれば勝ちは確定ですので、あっさり勝てることもあるのですが、ギリギリの攻防を続けていくこともしょっちゅうです。こちらのサイドカードは有限であり、使える妨害カードも限られていますので、その中で出せる最善手をお互い考え、精一杯繰り出し合う。普通のポケモンカードゲームとは違う視点で楽しむのも面白いと思いませんか?
 コントロールデッキの基本構築はデッキタイプによってほとんど同じですが、どんなデッキを重くみてカードを採用するか、枚数を何枚にするかなどは、プレイヤーの考え、価値観が大きく反映されるため、一つとして同じデッキにならないのも魅力です。


最後に

 勝つためにどうすれば良いかについて極端なデッキタイプを述べましたが、これは勝利という目的のためだけの方法になります。仮に勝てたとして、こんなデッキを使って面白いのか、対戦後にこれはポケモンカードだったと言えるのか。色々な批評が出ると思います。
 それに対してどう判断するかは使うプレイヤー次第です。禁止カードを使っているわけでも、ルールを逸脱しているわけでもないため、自分が納得できているのであれば使って良いと思います。
 私はそんな中でコントロールデッキの駆け引きに面白さを見出した人間です。時間切れになるのであれば自身の練習不足、それまでに勝ちに持っていけなかった自分に問題外あります。
 何だかんだ言ってましたが、これもカードゲームの楽しみ方の一つだと思います。色々経験して楽しんでいった方が残りの人生も楽しいと思いますので、気負わず気軽に遊ぶのが一番ですかね。














P.S. アラフォーのオッサンですが、コントロールデッキを使ってシティリーグで優勝することができました。対戦相手のデッキ、引きの良さ。様々な要素が上手く嚙み合って手に入れることができました。
 シティリーグ優勝。つまり、JCSへの出場権も獲得できたのです。これは小学生の時に始めたポケモンカードで達成できなかった全国大会への道。図らずもこの年齢で子供の頃の目標が達成できたのは感慨深いものがあります。
 大きな目標が達成できた時、ポケモンカードへの向き合い方も変わるものです。今はカジュアル勢の気持ちでコントロールデッキを楽しんでいます。


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