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学校給食*下処理の大変な野菜達*

こたままです😃学校給食の調理員として働いています。沢山の食材を扱う学校給食ですが、今回はその食材の主に野菜の下処理についてのお話です。その日使われる野菜達、毎日様々ですがまずは下処理という作業からスタートします。大量の野菜やきのこなどの食材を一種類ずつ、皮を剥いたり洗う作業から始まるのですが…週の始まりというのは身体が何でか思うように動かない事、ありませんか?そんな時に朝一から大変だなぁと思ってしまう食材が…それはえのき茸。えのきは美味しい、大好き。家で料理に使う分には何も大変な事なんて無いのですが、初めて給食センターという場所で働いてみて大量のえのきの下処理というものを経験し、その大変さを知りました。まず袋から開けて上の頭から4〜5センチを切り落としたものを大きな水槽の中で洗います。その時ゴミのようなものがあれば取り除きながら、隣の水槽に少しずつ手ですくいながら移して行きます。頭の部分が終わったら次は中間部分をほぐしながらまたゴミを取り除き次の水槽へ移して行く作業。この中間部分には根のようなものが隠れて入っているので、細かくほぐしては取り除き、次の水槽へまた少しずつ移して行く…この作業だけで背中や腰はもう朝一からバキバキです😅二度洗いされたえのきは上処理の水槽へ。そこでもさらに二度洗い。計4回洗われてやっとこさバッドへ納められます。その日使う全ての生野菜は、こうして下処理、上処理を経てその後調理に使われて行きます。

他にも葉野菜などは虫がいるので一枚一枚丁寧にチェックしながら洗うのも大変な作業。勤めた当初、洗い方に驚いたのは長葱です。白い部分と上の青い部分にまず切り分けて先に白い方の下処理です。切り込みを入れ、中にある花を取り除きます。花って何!と最初思いましたが、あるんですつぼみの様なものが。ネギの収穫時期によってそのつぼみがある場所も様々。根の方にほんの小さくある時も、かなり上の方まで大きくなっている時も。取り除くのは料理の中に入ってしまうとつぼみ部分が細かく散ってしまうからと聞いたのですが、今までその花の存在すら私知りませんでした💦全部平らげて生きて来ました😅青い部分も土や虫がいて汚れている為、縦にして穴から覗き汚れていたら割いて洗います。ネギを除いた事ありますか??本当に足を踏み入れてみない事にはわからない世界。

初出勤の日、指導して頂きながらこれらの作業を不慣れな手つきでしていると先輩調理員さんが教えてくれました。『何でこんなに徹底するかって言ったら、子供って目良いからすぐ見つけるんだよね(笑)私達老眼だから本当目こらしてやらないと駄目だから、大変なんだけどしっかりお願いね』

なる程納得、しっかりやらねば。と同時にこれはどエライ大変な職場を選んでしまったと思いましたが意味のある仕事ってそれだけやり甲斐を感じます。自分の子供も食べている給食に携わっているという事も、大きいかもしれません。

学校へ行き、お昼になれば毎日当たり前の様に用意されている給食。そして残念な事に、メニューによっては残されてくる事が多いものも…。ほんのちょっとだけでもこんな大変な作業があって作られた事を子供さん達が知ってくれたら、背中のバキバキも老眼のシバシバも報われるかも。

私は自分の子供が給食残しちゃったと言うと、こんこんと作業の大変さを伝えるようにしています😁なのでうちの子は少なからず食べている時に母の言葉がよぎっているばす。

楽ちんな仕事なんてあるわけがなく、自分がやった事のない事はわかるわけもない。まだ教えて頂く事の方が多いこの仕事も近頃やっと楽しいと思える様になってきて、えのきだって大変だけど辛くはない!

また明日も頑張りましょう🤗




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