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ミュージシャンのように本を売る! ベストセラー編集者が立ち上げた出版レーベル「DEMO BOOKS」がすごい!

おはようございます! つくだ@書籍編集×ライターです。このnoteでは、心が楽になる考え方や、創作について考えたことをお届けしています。

最近、出版が面白くなる新しい試みが各所ではじまっているので、今回から数回、それについて書きたいと思います。

出版について語るとき、まるでテンプレのようについて回るのが「長引く出版不況」「本が売れない」「書店が減っている」という言葉です。

そんな中で、「面白い! 出版が盛り上がっていきそう^^」と個人的に思ったニュースがこれです。

デモ版書籍発行から「ベストセラーの登竜門」を目指すDEMO BOOKS

編集者の竹村俊助さんが代表を務める、WORDSから立ち上げられることになった書籍レーベル「DEMO BOOKS デモブックス」についてです。

竹村俊助さんと言えば、ベストセラー『メモの魔力』前田裕二著、『福岡市を経営する』高島宗一郎著、『佐藤可士和の打ち合わせ』佐藤可士和著など書籍の編集・執筆を担当され、『書くのがしんどい』(PHP研究所)などの著書を持つ編集者さんです。

今回、竹村さんが立ち上げるDEMO BOOKSとは、デモ版の書籍です。

DEMOBOOKSとは、簡単に言えば「デモ版の本」です。
ミュージシャンが「デモテープ」を配ってメジャーデビューを目指したように、本のデモ版、「デモブック」を作って自分たちで売りながらメジャーデビューを目指す。
そんな仕組みを作りたいと考えています。

「デモブックス」というレーベル始めます

ミュージシャンのプロモーションというのは、各メディアに新曲のデモテープを配布して聴いてもらうところからはじまります。山のように来るデモテーの中から「この曲いいな!」と担当者さんの耳に残った曲が、たとえばCMのタイアップ曲になったり、あるいはラジオ局でヘビーローテーションでかけられて、結果としてヒット曲になっていくわけです。

竹村さんは、同じことを出版の世界でやろうとされています。
「そんな方法があったのか」と、私は大変感銘を受けました。

いま、出版に冒険は足りているか

いま、出版の世界は商業出版でいうと5000部から6000部の売上が見込めないと本を出すことが難しくなっています。となると、たとえばニッチなものや冒険的な企画ははじかれる可能性が高くなります。

そこで竹村さんの考えでは、デモ版の初版をぐんと下げて300部~1000部で一部の書店やECでデモ版として発売します。そして、そのデモ版が完売したら、既存の出版社に販売を委託して全国展開(メジャーデビュー)するというわけです。

この仕組みのいいところは、竹村さんが自らのnoteで述べられているように、思い切った冒険ができることです。

デモブックスは300から1000部という超少部数だからこそ、ニッチで実験的な企画も可能です。「なんだかおもしろそう」「いったん本にしてみよう」くらいのノリで本が作れるのは強みだと思います。

「デモブックス」というレーベル始めます

しかも、通常の本の場合、一度タイトルが決まったら最後までそのままですが、このレーベルにおいてはタイトル変更も自由。

ネットフリックスがサムネをコロコロ変えるみたいに、ヤフーニュースが見出しをコロコロ変えるみたいに、最初のタイトルがいまいち刺さらなかったら、タイトルを変えてみるといった実験もできます。

「デモブックス」というレーベル始めます

しかもスピード出版にも対応しています。デザインをフォーマット化し、印刷所と密な連携をし他結果、校了(最終チェック)から最短10日で販売することができるそうです。私も昔出版社にいたからわかるのですが、これはかなりの早さです。しかもフレキシブルな動きに対応できそうです。

そして現在は、他薦で著者を募集されているとのこと。4月16日の時点で100名以上もの応募があったそうです。

私は、竹村さんのこの記事を拝読したとき「出版にも新しい波がやってきた!」と、心が沸き立ちました。そしてなんの力もないけれど、何か応援したいと思ってこのnoteを書きました。

「世界にはこんなおもしろいことがあるんだ」「こんなおもしろい人がいるんだ」というワクワク。「今度は何が出るんだろう?」というワクワク。うまく言えませんが、そんな感情を生み出すようなレーベルにしていけたらと思っています。

「デモブックス」というレーベル始めます

子供の頃の読書って、竹村さんのおっしゃる通りで「今度はどんな本が出るんだろう」というワクワクがありました。いまもワクワクは感じるときはあるけれど、「これは流行っているから押さえておかなくっちゃ」とか、「勉強しなくっちゃ」になっちゃってるような気がするんですよね。

本をつくっている当人が「ワクワク」を忘れてちゃ、多くの人に届く本
なんてできるわけないですよね。私自身も、さらなる「ワクワク」を求め、楽しみつつ、書籍や記事を書いていきたいと思います。

noteにだって「ワクワク」が必要だ!

それは出版のみならず、noteについても含まれます。noteは自由な創作の街だから、すべてのnoteがそうあるべきとは思いません。ただ、私自身のnoteについては、できれば皆さんが読まれて心が楽になったり、明日を生きようと思ってもらえるようなnoteを書いていきたいと思っています。

ともあれDEMO BOOKS、本当に面白い動きになりそうなので、応援していきたいと思います。


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