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劣等感とコンプレックス(アドラー心理学11)

はじめに


アドラー心理学って聞いたことありますか?色んな自己啓発本やらなんやでも紹介されているので名前だけは知っているって人は結構多いと思います。
有名なのは「嫌われる勇気」でしょうか。真面目な日本人に多い、人間関係に悩むそこの貴方、一度読んでみるのもありかもしれません。

今回参考にしているのは、小池直己氏による『英語で楽しむアドラー心理学 その著作が語り語りかける、勇気と信念の言葉』で、その内容にいくつか補足や私見なんかを添えて紹介していきたいと思います。

どちらも、専門書ではなく自己啓発本や多読本に近いので読みやすいと思います。

ざっくりアドラー心理学


まず、アドラー心理学とは、文字通り心理学者のアルフレッド・アドラーの考えをもとにした心理学で、その特徴は「目的論」を基礎としているところだそうです。他にも4つ基礎的な考えがあって、それらを合わせて5つの前提があるのですが、アドラー心理学の講義をしたい訳じゃないので、必要なときに必要なだけ説明することにします。

「人間の悩みの基は、ぜんぶ人間関係だ!」的な考えがあって、その解決や対応について多くのおすすめの考え方が存在するのが魅力ですね。

本文

劣等感とコンプレックス

前回(知り合いを自慢する)でも触れましたが、優越コンプレックスについて改めて少しだけ。これは自信の無さが翻って他人を使って自慢話を展開し、自分の優位を示すなどの心理です。

そして今回扱うのは「劣等コンプレックス」です。優越コンプレックスはこの劣等感コンプレックスの一例だとされています。

アドラーのいう劣等コンプレックスとは「自分は才能がないから、イケメン・美女ではないから、背が低いから」などの理由をつけて恋愛や仕事などの挑戦から逃避する事だそうです。

これは「何が与えられたか」ではなく与えられたものを「どう使うか」を重視するアドラーの主張に照らせば、全く見当違いの悩みといえるかもしれません。(このような特徴を持って、アドラー心理学を「使用の心理学」と呼ぶことがあるそうです。その対比としては「所有の心理学」がある)

才能にしても能力にしても、容姿や身体にしてもこれから所有にあたります。曰くこれら自体ではなく、その用法にこそ真の価値があるという主張です。

この考え方を採用するのであれば、劣等コンプレックスの本質的問題は、劣等感の強さが現実と向き合うことを邪魔している点にあります。

この解決法も散々述べられているように、あるがままの自分を受け入れる自己受容と、その上で自分なりの戦い方を考えることでしょう。

まとめ

・とりあえず今の自分と現実を受け入れる
・自分なりの立ち回りを考える

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