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【整備記録】 オロハネ24-501(北斗星ロイヤル・ソロ / JR東日本)

こちらの種車は、TOMIXの「98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB」から捻出しています。
今回整備するオロハネ24-501は、セットとしては北斗星JR東日本仕様基本セットBのものですが、定期1往復時代の北斗星号の9号車として組み込みます。


施工前

オロハネ24-501の寝台側内装

JR東日本で同じくロイヤルとの合造車であるオロハネ25-500がロイヤル個室をデッキ側に2室備えていたのに対して、JR北海道車のレイアウトに倣って車両中央に2室配置するレイアウトに変更されています。模型でも、ロイヤルが中央にあり、ソロ個室がデッキ側に4室、洗面室側に6室ある形で再現されています。
ロイヤル個室は他の車両と同じく、ベッドと椅子、テーブルがモールドで表現されています。ソロは、下段がベッドとテーブルが再現されていて、上段は室内の階段とテーブルが再現されていますがベッドは省略されています。

オロハネ24-501の廊下側内装(廊下にマスキングテープでカーペットを再現済)

廊下は扉もなく一枚壁だけになっていて寂しい感じです。このあたりもJR北海道車との違いも含めて再現していきたいと思います。

内装再現

ロイヤル

JR北海道車がアイボリーベースの室内だったのに対して、JR東日本車は濃い茶色の木目調の内装でした。JR東日本車はあまり設備差がないようなので、同時期に増備されたオロハネ24-550と同じデザインにしました。

ロイヤル個室。壁は濃い茶色の木目調だった

各設備については、先行して整備しているオロハネ25-500と同じように、ドライヤー入れや鏡も再現しています。
JR東日本車のベッドソファの背もたれは結構な大型だったようなので、それも意識して作ってみました。

ソロ

基本的にはオロハネ25-500のソロ個室と同じような設備になっていますが、廊下側の窓はありませんでした。
オロハネ24-501は資料もありましたので、背もたれも座るところだけにあるのではなくてJR北海道車のように端から端まである状態を再現しています。これは同時期に増備されたオロハネ24-550(ロイヤル・デュエット合造車)と同じような仕様になっていたようです。寝台対面の壁面も実車と同じにタイプになるようにデザインしました。

ソロ下段寝台側から。下段ベッドと通路の関係がより一層イメージしやすくなってとても良いです

オロネ24-501を整備したときと同じように、今回は上段寝台も再現してみました。大窓ならともかく、小さい窓だとどのような感じになるか?の実験でもあります。
下段側は壁面になっていることがわかるように、上段寝台のベッドの少し上まで再現して折り返すように作ってみましたが、細かすぎて折り返すのが結構難易度が高かったです。再現度は結構高かったように見えるのですが、作りにくいので量産するときは折り返しなしのタイプを作ろうかどうか悩みどころです。

上段寝台側はベッドと背もたれの下部分まで再現してみた。その上には室内灯が通る

そしてやはり、窓が小さいため外から覗いても殆ど見えません(笑
かなり下の方からあおって見上げると、ようやく上段寝台っぽいものが見えますが、まぁわからないですね。
上段寝台で遮られたことで壁に出た影の様子がちょっと実物っぽくもあるので、何も無いよりはリアル感が増していると思いますが、せっかく取り付けても普通は気づかないと思います。

かなり下の方から見上げると、なんとか上段寝台が見える位置もありますが、殆ど見えません

ただ、上から覗くと意外と上段寝台のベッドが見えました。通常は上から覗くと下段の個室室内が見えてしまっていたため、そういった意味だと再現した恩恵が少しはあるかと思います。

上から覗くと上段寝台のベッドが見える(画像が粗くてすいません)

カーテンは、オロハネ25-500のソロ用に作ったものと同じ、3色模様のデザインのものを取り付けています。

カーテンが空いている個室としまっている個室(いずれも下段)

廊下

オロハネ25-500とは違ってA寝台とB寝台で壁面の色は同じなので、木目調一色で作っています。
ロイヤル個室はこちらも黄色の扉だったようなので黄色で再現し、その他の個室は壁面と同じにしました。
模型の内装ではモーダルもなく省略されてしまっていますが、デッキ側の端に業務用の荷物室があったのでそちらの扉を追加しています。廊下の突き当りにはドアを設置しました。

デッキ側の廊下壁面。デッキすぐ脇の荷物室も開き方が分からなかったが、想像で再現してみた

デッキ

この車両はデッキ部分まで内装パーツが作られているので、その上にデッキにあった扉や消火器、配電盤類を印刷で再現しています。一応、廊下で再現している荷物室分を考慮して取り付けられるように設計しました。

デッキ側の配電盤はデータがなかったのでオロハネ24-550のものを流用

室内灯

JR東日本車は基本的に廊下もデッキも含めて全体的に蛍光灯で統一されているので、こちらの車両もロイヤル個室を除いてすべて蛍光灯色である黄白色にしています。ロイヤル個室は電球色で再現しました。
この車両もオロハネ25-500と同じく純正室内灯だとデッキとデッキ側個室にLEDが無く暗くなってしまいますが、Torm.の室内灯だと個室部分までは届くので、そこからデッキまでは自作のプリズム代わりのプラバンを延長して光が少しでも届くようにしています。

今回、上段寝台を再現したにも関わらず各個室が均一に光っていて光ムラが出にくいのは、おそらく自作プリズムに貼った色調補正用のマスキングテープがディフューザーのような感じで働き、面発光っぽくなっているおかげかと思います。おそらく、市販の室内灯をそのまま組み込んだとしても、個室ごとに良い位置にLEDを設置しない限りはここまでムラがないというのは難しいのではないかと思いました。
反面、自作プリズムは光量が弱い(良く言えば実感的)んですけどね。。

オロハネ24-501の点灯状態

全景

カーテンは基本的にほどいた状態か閉じた状態で再現しています。上段のブラインドも室内灯の足が見える部屋は閉じていて、もう一部屋も閉じてみました。通路側のカーテンを取り付けないといけないのが面倒ですが、こちらはすべて開けた状態で再現しています。

オロハネ24-501の全景

最初はJR北海道車で同じレイアウトであるオロハネ25-550の色変えだけで行けるかと思いましたが、意外と作り直したところが多かった車両です。走らせるとそんな細かいところは分からなくなりますが、それぞれの違いをしっかりと再現していますので満足感は高いものになりました。

通路側のカーテンはすべて開けた状態で再現

あとは、何と言ってもツインデラックスの整備でやった上段寝台の表現をソロ個室にも取り入れた点が大きいでしょうか。
TOMIX製品だとソロ個室やデュエット個室やツインデラックス個室はもともと下段しか再現されていないこともあり、既製品を含めて下段だけの再現になっているが多いのですが、上段寝台も再現してみると、ソロ個室がどんな感じだったのかの想像がしやすくなって、思いの外よくできたと思います。
高さはギリギリ廊下壁面を超えてしまっているので、純正室内灯だと向いていないかもしれませんが、Torm.に自作プリズムを取り付けたバージョンであれば問題なく組み込めました。

ここまで再現できると、図鑑の分解図を見ているようで楽しい

個人的な満足度が高いので、一通りの整備が終わったら、他のソロやデュエット個室もこのような仕様で上段寝台を再現したものに順次切り替えていこうかなと思います。

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車両紹介

オロハネ24-501を組み込んだ編成の紹介

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