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【整備記録】 マニ24-502(北斗星電源車 / JR北海道)

こちらの種車は、TOMIXの「92792 JR 24系25形特急寝台客車(夢空間北斗星)セット」から捻出しています。

電源車が不足していたため、荷物車だったマニ50を電源車に改造するという荒業により生まれた形式です。JR北海道とJR東日本にそれぞれ1両ずつ配備されましたが、JR北海道は3編成担当している割に3両しか電源車がなかったため、マニ24-502を入れてようやく予備車を捻出できるようになりました。そのため、結構な頻度で登場していました。
今回は、定期3往復化後程なくしてからの北斗星1・2号の電源車として組み込みます。


施工前

カニ24-500と同じような古い内装なのかと思いきや、マニ24-500に関してはディーゼルエンジンには防音カバーが取り付けられていたり、配電盤は奥行きのある状態でモールド表現されています。

カニ24と違ってエンジンの防音カバーや配電盤がモールドで表現されている

また、各部屋を分ける壁についても忠実に再現されているようなので、このあたりを三面図を読み解きつつ再現してきます。
床についてはカニの時には銀テープを敷いていましたが、今回は特に変更せずそのままにします。やるのであればグレーが良さそうです。

内装再現

車掌室

車掌室には座席と配電盤がありましたが、座席は再現できそうにないのでとりあえず配電盤だけ再現することにしました。モールドでこの表現ができるのであれば、カニ24ー500も同じように配電盤を奥行きのある表現に変えてほしいですね。。
左右の配電盤を貼り付け、奥の扉も設置しました。
デッキ側は引き戸だったようなのでそのような感じで作っています。

デッキの奥にある車掌室。実際は写真右手側に車掌室用の座席などが設置されていた

デッキ

マニ24-500については、車両両端にデッキが備えられていました。
車掌室側については推進運転用の設備もあったようですがそこは省略です。再現としては、外から見える車掌側の壁面のみ再現しています。色は写真を探すとグリーンで扉がグレーだったようなので、そのように再現しました。

逆側のデッキについては、どうもマニ50の名残なのか三面図の寸法を見る限りは扉が両開きのドアだったようなので、そのように再現しました。後でマニ50の写真を探したところ、やはり両開きだったようなので、表現としてはあながち間違いじゃなかったのではないかと思われます。

デッキ側は両開きのドア、電源室側は片開きのドアで再現

電源室

エンジンカバーなどの資料は全くなかったので、同時期に期間更新を受けていたカニ24ー504~509と同じだろうという感じで作りました。ディーゼルエンジンを囲う防音カバーの色についても、黄色と緑にしています。
実際には、発電機部分は防音カバーの外に出ていて、この模型のモールドのような状態だったようなので、ちゃんと外に出るように防音カバーを作りました。
発電機部分はカニ24と同じくグリーンで塗装しました。

防音箱内に発電用のディーゼルエンジンが格納されていて、そこから出ている円筒形のものが発電機になっていた

荷物室他

荷物室内は結構広かったようですが、各部屋への壁面以外の表現は特にしていません。デッキ側は3面図を見る限りは寸法的にも両開きだったようなので両開きのドアで再現し、電源室側は1枚の片開ドアで再現しています。

荷物室は壁面以外の情報がなかったため特に再現はしていない

また、今回は試しに荷物室の窓に設置された窓を保護する棒?格子?を再現してみました。いつもの裏貼りシールを作る要領で作成して取り付けてみましたが、やはり透明シールで透けるため一見して分かりにくいと言えばわかりにくいですが、何もないよりは「そこに棒らしきものがある」のは分かるので、無いよりは全然マシかなと思います。量産してみたので、手持ちの他のカニにも取り付けたいと思います。

窓を保護する格子を裏張りのシールで表現してみたが、結構透けるものの無いよりマシになった

室内灯

Torm.の幅狭にマスキングテープを貼って取り付けています。
電源車なので全体的に蛍光灯色の黄白色としています。

マニ24-502の点灯状態

テールサインは製品状態では何もないので自分で張り付けないといけないのですが、車両セットのものを切り出すのもなんだかもったいなかったので、いっそのこと自作しました。
普通の「北斗星」なので、ネットにある資料を参考にパスを書いて作りました。ついでに、北斗星トマムスキーとかも作りましたが使う機会はなさそうですね。。
家庭用のプリンターだと、テールサイン用に使う透明シールに印刷した時に精密さがあまり出せないので、結構荒くはなりますが遠目に見れば良く分からないのでとりあえず良いです。

カニ24の印刷済みテールサインと比べると、自作のものはインクジェットの限界を感じる

全景

マニ24-500に関しては、資料が三面図ぐらいしか無かったにもかかわらず、思いの外それっぽく整備できたような気がします。
防音カバーも荷物室側の黄色いものは位置的に車外からでも良く見えるのですが、実際にどうだったかまでは調べきれませんでした。

マニ24-502の全景

電源車は手を入れてもあまり気づきにくいところが多いですが、やはり再現してみると何もしていない状態よりも良いですね。
概ね満足できる形に仕上げることができました。

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車両紹介

マニ24-501を組み込んだ編成の紹介

<3往復化後の北斗星1・2号に組み込み予定>

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