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【車両紹介】 オロネ24-500(北斗星ツインデラックス/JR東日本)

JR東日本が所有する、大窓のツインデラックス車です。種車はオハネ24になります。JR東日本にしては珍しく、この形式はオロネ24-501の1車両だけが在籍していました。


ツインデラックス車(車番:501)

ツインデラックス車としては、JR北海道とJR東日本が所有するオロネ25-500があり、それぞれ1987年に改造されてゆうづるで運用された後、北斗星に組み込まれました。
オロネ24-500は、北斗星運行開始から1年後の1989年3月に北斗星が定期3往復体制になってから程なくして落成しました。

外観の特徴

オロネ24-501の外観

寝台のレイアウトはオロネ25-500と同じでしたが、種車の違いからデッキ側のオーディオ機器室が窓付きだったのに対し、オロネ24-501は窓が無く少し狭めになっていて、各個室の寝台側の窓位置もほんの僅かだけ異なっていました。

奥がオロネ25-505、手前がオロネ24-501。窓の大きさや窓配置などが異なる。

寝台側の窓の大きさについても、JR東日本が所有するオロネ25-500が3両とも細窓のオハネ25-100からの改造で細窓だったのに対し、オロネ24-501はオハネ24-24からの改造で大窓でした。
なお、JR東日本で大窓のツインデラックス車は本形式のみとなりますが、JR北海道車では、オハネ25-0から改造されたオロネ25-502とオロネ25-503の2両が大窓車となっていました。

JR東日本のツインデラックス車としては1両しかない大窓車。大窓なので外からも上段寝台の下側が見える

その他、設備に変わりはなかったため、他の3両と同じように運用されていました。

車内の特徴

上段寝台とロッカーを再現したツインデラックス個室

先行して落成していたオロネ25-500と内装仕様はほぼ同じで、設備も変わりはなかったようです。

室内設備はオロネ25-500と同じ

デッキと通路の扉の色が、オロネ25-500は茶色だったのに対し、オロネ24-501は壁面と同じアイボリーだったという差異がありますが、そのほかはほとんど同じでした。

デッキと廊下の扉は白色で再現

模型化の状況

Nゲージでは、2020年9月に発売された「98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB」で初めて模型化されました。このセットはオロハネ24-501をはじめとして人気の珍車が多く、あっという間に完売してしまったため、単品で探すにしてもオークションでもタマ数が少なく高額で取引されている車両の一つです。

特定の編成を再現するために必要…とかでなければ無理して揃える必要はないかと思いますが、思い出の編成などに入っていると入手困難で困る、そんな車両です。今後も当面はリニューアル再販の対象にはならなそうなので、気長に探して手に入れるしかなさそうです。

なお、ボディは新規作成だったためか、旧製品のオロネ25-500とは違って帯はモールドがなくボディへ直接印刷されています。

オロネ24-501

オロネ24-501の全景

98704 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星・JR東日本仕様)基本セットB
オハネ24から改造された大窓の寝台窓を再現。帯もボディへ印刷されている

実車の状況

運用としては、定期北斗星が3往復になってからの北斗星5・6号や北斗星3・4号のJR東日本編成に組み込まれていました。その後も、定期2往復になった際にも廃車にならずそのまま残り、定期1往復になった際にも残り続け、JR東日本が担当する編成には、定期臨時問わず良く組み込まれていました。

他のオロネ25-500と設備仕様も同じだったこともあり、運用開始後から終了までの間、様々な編成に分け隔てなく組み込まれていました。そのため、レア車だった割には思いの外遭遇する機会もあった車両だったようです。

ただ、2015年3月に定期北斗星の運行が終了した頃に予備車扱いになったらしく、北斗星の運用から外れてしまったため2015年4月から運行された臨時北斗星では組み込まれなかったようですが、そのまま2015年8月の運行最終日まで残り続け、2015年9月に廃車となりました。

▼実車データ

オロネ24-501:1989.6.27改造、2015.9.3廃車。種車はオハネ24‐24。

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整備記録

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