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当社が実施する新入社員研修の特徴は?

皆さまこんにちは。2020年に新卒として株式会社コンピュータマネジメントに入社し、Webマーケティングを担当している入社4年目のMです。

早いもので、当社の新入社員が7月に各部署へ配属されてから約2ヵ月が経とうとしています。現在は先輩社員のOJTのもと、自身のスキルアップのため日々研鑽に励んでいることでしょう。

そこで今回は、当社が新入社員研修をどのようなカリキュラムで実施しているか、その特徴についてご紹介していきたいと思います。ご興味のある方はぜひご一読ください。


当社における新入社員研修の3つの特徴

当社で毎年4月から12月までの9ヵ月間にわたって行われる新入社員研修には、大きく分けて3つの特徴があります。

新入社員研修の大まかなスケジュール

集合研修の講師は入社2~5年目の若手社員が担当している

当社では、4月から6月までの3ヵ月間については、座学・演習形式による「集合研修」を行っていますが、その講師はプロの外部人材ではなく、2~5年目の若手社員が毎年担当しています。

社内で講師に選出された若手社員は、集合研修が始まる何ヵ月も前からその年の重点テーマに沿った研修カリキュラムを考案し、研修期間中は新入社員への講義や質問・相談対応を行うなど、みっちりと新人教育に携わります。

新入社員の成長を見守りながら、講師自身も経験を積んで「共に」スキルアップできるところが、この教育体制における魅力の1つでもあります。

配属後はOJTトレーナーによる手厚いサポートが受けられる

3ヵ月の集合研修を終えると、いよいよ新入社員が各部署へ続々と配属されていきますが、当社では「配属されてハイ終わり」とはなりません。

配属先の先輩社員が「OJTトレーナー」として6ヵ月間新入社員の個別指導にあたり、実務を通じて業務上必要となる知識やノウハウ、心構えなどを教育していきます。

OJTトレーナーを担当する先輩社員は若手からベテランまで幅広いですが、会社として「OJT研修の受講」「育成計画書の作成」「定期的な1on1の実施」が共通で求められており、トレーナーによって極力OJTの質に差が出ないよう工夫がなされています。

不安や悩みを気軽に相談できる「メンター面談」制度がある

当社では、集合研修・OJT期間を含めた全9ヵ月の研修期間中、新入社員が気兼ねなく不安や悩みを相談できるよう、月に1回の「メンター面談」制度を設けています。

新入社員の相談相手である「メンター」は、エンジニア職ではない社員の中から選出され、講師やOJTトレーナーとは関係の無い第三者の立場から、新入社員一人ひとりに対して精神面でのサポートを担当します。

新入社員と業務上の利害関係が発生しない社員をメンターに割り当てることで気軽に相談しやすい環境を作り出し、時にはメンターが新入社員と講師・OJTトレーナー・配属先上司の「橋渡し役」となってフォローアップを行います。

4~6月の研修カリキュラム

ここからは、集合研修期間である4~6月に新入社員が当社でどのような研修を行っているのか、その具体的なカリキュラムをご紹介していきます。

4月:Javaに関する基本的なプログラミング知識を習得する

4月は、ITの基礎知識を身につけるための期間です。プログラミング未経験者にも分かりやすい内容となっています。

Java(プログラミング言語)
アルゴリズム(課題解決の手法)
SQL(データベース管理)
HTML/CSS(自己紹介ブログ)

まずは、世の中で今も幅広く使用されているプログラミング言語「Java」や課題解決手法の「アルゴリズム」、データベース管理に必要な「SQL」などを学び、ITに関する基礎的な知識を身につけます。

4月の下旬には、「HTML/CSS」で作成した自己紹介ブログをもとに、約1ヵ月間の研修で学び得たものは何か、現在の自分の課題は何か、今後の研修でどのように成長していきたいか、について1人5分程度で決意表明を行う「中間発表会」に臨みます。

5月:Webアプリケーション開発、サーバ構築、AWSに関する知識を習得する

5月は、6月からの本格的な実践演習に備え、Webシステム構築に関する知識を深めていきます。

Java Silver SE 11 認定資格の取得(必須)
※取得後は、資格手当で毎月3,000円が支給される
サーブレット&JSP(Webアプリ開発)
テスト技法(動作確認)
Git(ソースコードをチーム管理)
Linux・AWS(サーバ構築・クラウド環境)
※インフラコースのみ

「Java Silver SE 11 認定資格の取得」は、新入社員研修を無事修了するための必須条件となっている、いわば5月の一大イベントです。当社に新卒入社する社員は、皆この資格の取得が義務付けられています。

新入社員は、Oracle社の技術認定資格の1つである「Java Silver」、正式には「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格」合格に向けて、入社してから約1ヵ月間にわたり、GWも返上して必死に勉強に励みながら、5月中旬に各自テストセンターにて試験を受けます。

必須資格なので、新入社員は合格するまで何度でも試験を受けなければなりません。受験料も並外れて高く、2回目までは会社負担で試験が受けられますが、3回目以降は自己負担となるため、何とか一発あるいは二発目で受かるために猛勉強します。

とは言え、なんだかんだ言って集合研修が終わる頃には新入社員全員が無事資格を取得できていることが多いです。人間、やればできる・・・!

また、5月は資格取得と同時並行で、Webアプリ開発に必要な「サーブレット&JSP」「テスト技法」、チーム開発には欠かせない「Git」について学びます。

なお、インフラ方面の知識を深めたい人は、途中から「インフラコース」に分かれ、上記3つに加えてサーバ・クラウド環境構築に必要な「Linux」「AWS」に関する基礎知識を習得します。

6月:Webアプリケーションを作成し、それを動かすための環境を構築する

6月は、実践形式での個人演習期間です。今までの学習の総まとめ期間ともいえます。

Webアプリケーションの改修
サーバ構築(インフラコースのみ)
セキュリティ知識の学習

6月は、これまで2ヵ月間にわたり学んだ知識を活かして、実際にWebアプリケーションの改修・Webアプリケーションを動かすために必要なサーバの構築(インフラコースのみ)を行い、知識の確実な定着を図ります。

Webアプリの改修を行う上では、今まで身につけた基礎知識だけでは解けない多くの問題が発生するため、

①分からないことを言語化する、文章にして整理する
②まずは本やWebサイトを使って自力で調べる
③それでも分からない場合は質問して理解を深める

というプロセスを経て、問題を焦らず丁寧に1つずつ解決していく力が求められます。

そのほか、脆弱性の種類やそれによって引き起こされるトラブルの内容など、コーディング面で必要となるセキュリティ知識についても学習します。

3ヵ月間に及ぶ新入社員研修の締めとなる6月下旬の「成果発表会」では、集合研修全体で学び得たものや、自分の今のスキルと配属先での仕事に対する意気込みなどを1人7分程度で発表し、7月からの本配属に備えます。

まとめ

今回は、当社が実施する新入社員研修の3つの大きな特徴と、集合研修期間である4月~6月の研修カリキュラム内容についてご紹介しました。

改めて考えると、新入社員研修の講師に「プロの外部人材」ではなく「自社の若手社員」を起用している点は、他社にはない大きな強みだと思います。

社内にノウハウもどんどんたまっていくので、今後もぜひ続けていってほしいですね!

それでは今回はこの辺で。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


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