ちいさがた未来民話研究会

災害や気候変動を民話を通して伝える、長野県上田市のパフォーマンス団体。過去の気候変動に…

ちいさがた未来民話研究会

災害や気候変動を民話を通して伝える、長野県上田市のパフォーマンス団体。過去の気候変動に関わる民話の調査、近年の環境変化での出来事を採集し、演劇や音楽で新しい民話を創作・発表します。民話の伝承と理解者を増やしていく活動を行っていきます。「海野町民話研究会」から派生。

最近の記事

「鳴動」〜音が伝える災害の警鐘〜 公演レポート

去る10月29日(日)、長野県松本市の「ヴィオ・パーク劇場」にて、 即興ボイスと倍音音楽による創作民話劇「『鳴動』〜音が伝える災害の警鐘〜」が行われました。その公演の様子をお伝えします。 以前2度にわたりレポートした「蛇抜けの旅」での現地視察、そして自然音などを表現する3回のワークショップを経て出来上がった今作。 いったい災害に関連する民話を、「音」に着目して表現するとは、どのような形になるのか。おそらく誰も予想できぬまま、開演を迎えました。 1.オープニング「共鳴する

    • 四賀地区の話

      本公演も終了しました。ありがとうざいました。会場だった四賀村について、ニワカ知識ながらに少々語ってみます。 平成の大合併により、現在は松本市ですが、四賀村と呼ばれていた、この場所の歴史は大変古く、軽く平安時代まで遡ります。 江戸時代も、善光寺街道と東山道が隣接する宿場町として栄えていました。 昔、立ち寄った蕎麦屋さんでは国道が通る計画もあったと聞きましたが、所謂交通量とチェーン店で賑わうのが良いのか、自然と落ち着きが味わえるのが良いのかは悩ましいところです。 移住にも

      • ワークショップの模様から公演に向けて

        ワークショップ&クリエイションを経ての民話劇、クリエイションの模様をです。 10月29日(日) 13:30開場 14:00開演  目安1時間半+30分(アフタートーク) ヴィオパーク劇場(松本市(四賀地区)刈谷原町392-1) 駐車場あり 2,500円(当日3,000円) 小学生無料 というわけで、まずはクリエイションで見えてきた舞台の様子を軽くご案内。 ベースは長野県内の民話たち。これを、以前より県内でも活動されている演出家の仲田さんが親しみやすく小さなお芝居たちに仕

        • 鳴動ワークショップ開始!

          先日9月30日(土)、ワークショップの第一回目が開催されました!遅ればせながらのレポートをお届けします。 このワークショップは10月29日(日)松本市四賀地区での公演に向けてのスタートとなります。観劇の予約も下記で絶賛受付中ですので、是非いらしてくださいませ。 https://www.quartet-online.net/ticket/1029meidou さて、そんな今回のワークショップの内容は… ・気功を取り入れたウォーミングアップ ・フィールドワークの共有 ・民話の

        「鳴動」〜音が伝える災害の警鐘〜 公演レポート

          『蛇抜け』の旅 その2

          「ちいさがた未来民話研究会」として、10月29日(日)、災害の警鐘をテーマにした創作民話劇を実施します(記事の一番下にチラシあり)。 その創作に反映すべく、前回の記事でレポートした大桑村・南木曽町の「蛇抜け」の現地視察に加え、さらに災害の足跡を辿るべく、今回は松本平と、再び木曽谷を2日間かけて取材しました。 松本平 牛伏川階段工(松本市) 美ヶ原高原の南にそびえる鉢伏山(標高1929m)を水源とする牛伏川(うしぶせがわ)。300年以上もの間、その急峻な地形から大雨による

          『蛇抜け』の旅 その2

          創作民話劇の公演出演者とワークショップ参加者募集

          気候変動・天変地異を、自然界にある「音」で警鐘することー鳴動 災害に関連する民話には、災害を継承する「鳴動」のことが多くの民話の中で語られてきました。 この秋、その音、「鳴動」に着目し、民話劇を創作、上演します。 公演では、ワークショップ参加者の皆様に、自然音などを表現していただく出演者を募集しています。音楽と演劇の表現方法を使ったワークショップを行いながら、各自の個性を生かせる方法で探っていきます。音楽、演劇経験は不要。ぜひご参加ください 1、即興ボイスと倍音音楽に

          創作民話劇の公演出演者とワークショップ参加者募集

          『蛇抜け』の旅

           「ちいさがた未来民話研究会」の活動が始まります。  昨年までの海野町民話研究会でも一般参加イベントとしてフィールドワークの活動がありましたが、実はイベントに向けた下準備や手探りでのリサーチが濃厚…ということで、今回からレポート的なご紹介をしてみたいと思います。  その第一弾が『蛇抜け』。昨年も一般参加イベントの第一回に演劇の形で紹介されたお話です。とはいえ、『蛇抜け』自体が土石流を表す言葉なので、この民話には様々なバリエーションが存在する。なので、今回は大桑村の歴史民俗資

          『蛇と竜が交わるところ』蛇抜けの旅 番外

          木曽への遠出の翌日、上田犀の角で『羽衣』のリサーチ報告会がありました。予定には無かったメンバーの参加と話の派生で思わぬ収穫がありました。 こちらのリサーチでも塩田平民話研究所の稲垣先生を訪れたらしく、蛇と竜の違いについて熱いお話を聞いたようです。 インドからのメンバーであるシャンタルさんは竜に魅せられ、日本側メンバーの美加里さんはすっかり蛇に染まった様子。 その対比も面白かったですが、報告会後の歓談中に観客側にいらした方から興味深いお話が聞けました。上田周辺の地名や

          『蛇と竜が交わるところ』蛇抜けの旅 番外

          気候変動の民話の募集を延長します。

          災害、気候変動に関する信州の民話、7月末まで期間を延長します。 おじいさん、おばあさん、ご近所の物知りなお方、ちょこっと聞いたお話、ぜひ当会までお知らせくださいね! https://note.com/cmk_minwa/n/nc3533fe420e7

          気候変動の民話の募集を延長します。

          演劇公演の「民話」を募集します

          募集:長野県内で、地域に伝わる「気候変動」や「災害」に関する「民話」を教えてください 私たち「ちいさがた未来民話研究会」は、信州の過去の災害を、民話を通して学ぶ活動してきました。 昨年一年間は、主に東信で「海野町民話研究会」として、災害民話の研究者、民話の語り手、俳優、口承文学の研究者などをお招きし、講演会、演劇、民話の語り公演を行いました。また伝説から創作した現代民話劇を上演しました。 上田市内に住む、主に40代で演劇や音楽に関わっているメンバーが中心となって、語り継

          演劇公演の「民話」を募集します