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6月Special Day★モノづくり+プログラミングに挑戦(初級編)

こんにちは、チーフコミュニケーターの森山です。

6月26日(日)に、Special Day【モノづくり+プログラミングに挑戦(初級編)】を開催しました。
例年は夏に行っている人気のイベント。
普段commonに通っている方も、そうでない方も参加できる講座となっております。
今年は初級・中級・上級のレベル別に分かれ、お子様のレベルに合ったプログラムを選んでいただけるようになりました。

commonでは、MIT(マサチューセッツ工科大学)が開発したソフト【scratch】を使ってプログラミングの基礎を知るとともに、同じくMITで生まれた【Makey Makey】という自分でスイッチ(キーボード)を作ることができるアイテムを使ったモノづくりの要素も取り入れている講座を行っています。

メンバーは、昨年のイベントに参加した子、学校でscratchを使ったことがある子、初めてプログラミングに挑戦する子と様々です。
この日初めて会った子も。
まずは、自己紹介からです。

今日はどんなことをやるのかな?
「キーワードは2つ!①○○○○○○○と②○○○○だよ。分かる子いるかな?」

正解は①プログラミング、②こうさく
さすがだね!


早速ペアに分かれます。
1人では難しいことも、ペアになって友達と一緒なら心強い。
自分の考えを持ち、その考えを相手に伝える姿勢を大切にして欲しい。そして相手の考えを共感的に理解し、お互いに学び合う姿勢を育んで欲しいと考え、個人作業ではなく、敢えてペアワークにしています。

ペアになったら、自分達でパソコンを準備するところからスタート。
これは何のコード?電源ボタンはどれかな?
大人の説明をしっかり聞きつつ、ペア間で相談しながら進めていきます。

パソコンの準備ができたら、早速scratchでどんなことができるか見てみよう!
猫が左から右へ動く簡単な動作を見た子ども達。
「どうやったら猫はこんな風に動くと思う?」
大人からの問いかけに頭を悩ませます。

動きを分解していくと、動く方向や速さ、時間(回数)を考える必要があることに気づいていきました。
何気ない発見ですが、この時の子ども達は正に、プログラミング教育で育まれると言われている【論理的思考】で物事を考えています。

どのように伝えれば、間違いなく伝わるのか。
「こうすれば、こうなる」を考える力が論理的思考力です。

scratchでは他にどんなことができるんだろう?
自分の知っている知識や、実際にscratchを触りながら発見したことを、自ら前に出て他の子達にシェアする積極的な姿もありました。

次は、自分でスイッチ(キーボード)を作ることができるアイテム【Makey Makey】を使ってみます。

Makey Makeyは、どんなことができるんだろう?
大人が作った見本のゲームで遊びながら、使い方のイメージを膨らませていきます。

ここまでscratchとMakey Makeyについて見てきた子ども達。
さあ、次は自分達の作品を作る時間です♬

「敵に当たらないように逃げるゲームにしない?」
「バスケットボールをゴールに入れて、入るとおめでとうってお祝いしてくれるのがいいんじゃないかな」
ペア間で話し合いながら進めていきます。

「僕は絶対こっちがいいと思う!」
「う~ん…」
ペア活動だからこそ生まれるちょっとした衝突も。
そんな時は大人の出番です。
お互いが対等に話し合いできるよう仲介役として大人が少しサポートすると…。
「かくれんぼみたいなゲームが良いと思うんだよね」
そっと背中を押して貰い、勇気を出して持っている考えを相手に伝えようとしている姿がありました。

また、次第に「1人だけじゃなくて2人プレイにするにはどうしたらいいんだろう…?」と一歩先に進んで応用的な作品を作り出そうとするペアが現れたり。
他のペアがどんなものを作っているのか、どうしたら今抱えている問題を解決することができるのか等について、ペアを超えてグループで話し合っている様子が見られたりもしました。

最後はペアごとにどんな作品を作ったのか発表。
「海をイメージした作品にしました!」
「本当はもっとこんな風に動かしたかったんだけど、上手くいかなかったんだ…」
「お迎え来るまで、ここを変えたいと思ってます!」

上手くいったところ、思うように動かなかったところ、もっとこうしたい!というアイデアがまだまだ溢れているところ。
様々な状態のペアがありましたが、お互いのアイデアを尊重し合い、そこに至るまでの試行錯誤を認め合っている姿がありました。

お迎えにいらしたお父さん・お母さんに自分達の作品を見せる子ども達。


小学校でも必修化され、今の子ども達にとってはとても身近な存在のプログラミング。
我々commonは、今回のSpecial Dayで子ども達にプログラミングのスキルを身につけて欲しかったのではありません。

ペアワークを通して、自分の考えを持ち、それを相手に伝えようとする。一方的に自分のことを伝えるだけでなく、相手の考えをしっかり聞き、理解しようとする対話の姿勢。
そして、話し合うことによりお互いの良さや違いを認め合う姿勢を育んで欲しいと考えています。

また、scratchを使ったプログラミングやMakey Makeyを使った工作を通して、事実を確認したり、問題を想像したりする姿勢。つまり、物事を道筋立てて考え判断しようとする姿勢。
そして、何度失敗しても、どうしたら解決するのか何回もチャレンジしようとする試行錯誤の姿勢を大切にして欲しいと思っています。

これらの姿勢は、今後子ども達が生きていく社会で必要不可欠です。
これからの社会では、国も人種も多様な人と関わり、考え方が違う人々と協力しながら生きていかなければなりません。
そんな中で子ども達が自分らしく生き抜いていくには、相手を思いやり、誤解なく伝わるように情報を整理し、伝える力が大切になってきます。

もちろん、この力はすぐに身につくものではなく、継続してこそ得られるものです。
今回のSpecial Dayが、その力を醸成するきっかけの1つになってくれたらと思います。
そしてcommonでは引き続き、自分らしく生き抜いていく力を育めるよう、様々な取り組みを行ってまいります。

秋には中級編の開催も予定しておりますので、お楽しみに🍂

チーフコミュニケーター森山

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