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common 夏のspecial day 工作名人と自動振り分け貯金箱を作ろう!

common施設長の山下です。
commonでは土日や長期休みを利用して、普段できない様々な体験を1日かけて行うspecial dayを定期的に行っています。

特に夏休みには毎週のように様々なイベントを行っており、普段commonを利用している子も、そうでない子も自分の興味のあるもの、好きなものに参加して、たくさんの特別な経験をしています。

2022年も様々なイベントを行いましたが、今年の最初のイベントは、commonではおなじみ工作名人の亀井さんを招いての工作イベントを行いました。亀井さんはこれまでにも、楽器のカホン作りや端材を使った時計作りなど、様々な工作イベントを行ってきました。
カホンづくりワークショップはこちら
時計作りワークショップはこちら

そして今回行うのは、貯金箱作り。
貯金箱と言っても普通の貯金箱ではありません。なんと硬貨を種類別に自動で分けられるすごい貯金箱です。

始まってすぐに今日使う材料が配られます。そして亀井さんから今日作るものの紹介。子どもたちはその仕組みに興味津々です。

亀井さんはその仕組みを紹介する前に、身の回りにある硬貨を見分ける機械が入っている自動販売機の仕組みについてみんなに質問します。
大きさや重さなど、たくさんの意見が出てくる中で、今使われているものの多くは大きさと素材を読み取っていることを紹介。自動販売機は日本以外の硬貨も「つかえないもの」として判断する必要があるため、複数のセンサーを使って硬貨の種類を決めているんですね。

今回作る木製の貯金箱は大きさで分けていきます。硬貨が転がっていく際、小さなものから順番に穴に落ちていく仕組みです。500円玉が一番大きいこと、1円玉が一番小さいことは知っていても、50円と5円は?と言われると意外と「?」となりますね。
実際に見本で試しながら、どんな仕組みだとうまくいくのか確かめていきます。

いよいよ工作スタートです。
穴の大きさやサイズは精度が求められるので事前に亀井さんが準備してくれています。とはいえ組み立てをしっかりやらないといけません。亀井さんの話をよく聞いて、ボンドを使って正しい部品を正確にくっつけていきます。ボンドは固まるまで少し時間がかかりますが、その待ち時間が長ーく感じてしまいます。途中で「くっついたかな」と触って取れてしまったら、やり直し。
工作は我慢との勝負でもあります。


しっかりマスキングテープでずれないように固定しながら1つ1つ組み立てていきます。

本体がくっつくのを待つ間、今度は引き出しなどの仕切り付けです。小さいパーツを1つ1つ丁寧に貼っていきます。位置はしっかり合わせないと、せっかく大きさで分けた硬貨が正しいところに入ってくれません。しっかり合わせて確認していきます。

そしていよいよ硬貨を流すレール部分の制作です。長さをぴったりに合わせるため、のこぎりを使って切っていきます。この日初めてのこぎりを使う友達は、ちょっとドキドキしながらの作業です。でも大丈夫。亀井さんがしっかり手伝ってくれるので、安心して工作を楽しめます。

だいぶ形が見えてきました。レールに実際に硬貨を流しながら、ちゃんと目的の穴に落ちてくれるかも確かめています。ここからは、引き出しの取っ手をつけたり、蓋をつけたりと、貯金箱がもっと使いやすくなるための加工です。ドライバーを使って取っ手をネジて固定して、蓋の蝶番を取り付けたりと細かい作業が続きますが、子どもたちは一生懸命頑張って作り上げていきます。

途中諦めかけたり、投げだしそうになった子もいましたが、亀井さんの絶妙な声掛けと子どもたちの「作りたい!」という強い思いを頼りに、なんとか全員完成させることができました。

完成した後は、オリジナルにするためにイラストを描いてみる子もいて、自分が作ったもの、という感じがさらに出てきていますね。

今回作った貯金箱の素材の一部は、今回も端材を利用しています。桐のとても素敵な素材なので、見た目もとてもきれいに仕上がっています。こんな風に身の回りにあるものをうまく使うことで、子どもたちにとって唯一無二の作品に生まれ変わるとともに、貴重な体験を生み出すこともできます。

地域と共に子どもたちの試行錯誤を応援し、「できた!」「やった!」という自信を持ってもらいたい。それがきっと子どもたちが大きくなった時に役立つと信じています。亀井さんもそういう大人になってほしいという思いで、今回のワークを行ってくれました。

これからもcommonは地域の子どもたちの成長を応援する様々なイベントを行っていきたいと思っています。

common 施設長 山下

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