『あそこではたらくムスブさん』という漫画をご存じだろうか。

1巻発売時にこのあらすじを読んだ時、「奇をてらった設定のエロコメ漫画だなあ」「どーーせラッキースケベ満載の中身のないエロコメだろ」と、正直あまり肯定的な感想を抱くことができなかった。
それゆえ試し読みをすることもなく、この漫画の存在は記憶の彼方へと消えていった。

時は流れ、2022年。
ムスブさんが連載されているゲッサンの発売日である12日になると、サンデーうぇぶりでのムスブさんの後追い連載が、必ずと言っていいほどアプリ内のランキング1位を獲得していた。
そして毎月毎月ムスブさんのキービジュアルを目にするという単純接触効果もあってか、私はだんだんムスブさんに関心を抱くようになっていった。

「読む前から中身のないエロコメ漫画と決め付けるのは良くないよな」。
4月半ば、私はうぇぶりでムスブさんを読み始めた。
そしてものの数時間で、私は下記の行動をとっていた。

• アプリ内ポイントを大量消費し、最新話2話手前まで読破

• 課金して最新話1話手前の話を熟読

• 単行本を全巻購入

• ゲッサンの定期購読を始め、最新話を熟読

改めて明記しなくても分かるであろう。激ハマりである。

全話読破して分かったのは、この作品はエロコメ漫画ではなく純愛漫画であるということであった。

まず、パンチラなどのお色気描写はほとんどなく、題材に似つかわしくないほど非常に上品な作品である。

そして主人公の砂上くんがムスブさんのことを本当に大切にしており、職場環境が職場環境だからこそ、一環して下心を排除し、紳士的な振る舞いを心掛けているところが本当にかっこいい。

また、モリタイシ先生の圧倒的な画力による美麗な作画も素晴らしい。

とにかくムスブさんがかわいい！！（語彙力）
ムスブさんと同じ髪型にしたい！（謎の欲望）
とにかく、恋をする女の子はかわいいのである。

そしてサンデーうぇぶりではなんと！！！ゲッサン本誌に掲載されている2話前まで、ムスブさんを課金なしで読むことができるのである！！！！
小学館太っ腹！！！！！
※さすがに1日待ったりアプリ内ポイントを貯めたりする必要はある。

「コンドームの漫画……？」と変な偏見は取っ払って、ぜひ一読してほしい。