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規則的な生活を捨て、心の健康を取り戻す

夜0時には布団に入る、朝起きたらまず散歩する、1日8,000歩歩く。

不安な気持ちを和らげるため、私はこれらのことを心がけて生活してきた。情緒を安定させるには、体のリズムを整えることがいちばんの近道と聞いたからだ。初めてメンタルクリニックに行った時からやっていたから、3ヶ月ほどこれらを心がけて過ごしてきたことになると思う。

しかし、実際は0時には布団に入るということ以外、ほとんど達成できなかった。たまに朝早く起きれた時は散歩すると言う程度で、大体は玄関口に立ってただ朝日を浴びるだけ。通勤すらない私に1日8,000歩なんて夢のまた夢という感じだった。

医師からは「できない時はできないでいいので」とは言われていたけれど、私の性格上、できなかった日は少し落ち込んでしまう。「これではいつまで経っても情緒が安定しないんじゃないか」と思うと、さらに落ち込んだ。


ただ、その生活は悪いことばかりではなかった。本当に落ち込んだ時は、「これさえ守っていればきっと不安もなくなるはず」と思える希望になってくれたし、実際に朝散歩できた日は1日スッキリ過ごすことができた。

だから、いつか情緒が安定すると信じて、メンタルクリニックに行かなくなってからも0時に布団に入るということだけは続けていたのだけど、朝ふと悲しくなって仕事をしながら涙が溢れてしまうことは続いていたし、相変わらずいつも心が落ち着かなかった。

私は、こうやって毎日心がざわざわした状態で生きて、やりたいこともできないまま日々を過ごしていくなんて、とてもじゃないけど耐えられないと思った。

この日々を変えたいと思って、私は0時に布団に入るという習慣をやめた。代わりに、その時やりたいことをやって、時間を気にせずその日のうちにやっておきたいことをとにかく全部やってみることにした。本を読んだり、勉強をしたり。こんな風にnoteを書くのだってそうだ。

するとどうだろう。睡眠時間は少ないし、相変わらず朝散歩なんてできなくても、心のざわざわが軽減されたのだ。やりたいことをできた満足感のおかげか、気力みたいなものが戻ってきた気がした。

やりたいことが出てきたり、やってみようと思えるようになった時点である程度心が回復していたのだとは思う。ただ、そこからが長かったから、状況を打破できてとても嬉しかった。


人間の身体は機械みたいなものだから、確かに朝日を浴びたり体を動かしたり十分な睡眠を摂ったりしたら、身体のリズムが整って情緒が安定するというのは間違いようのない事実なのだと思う。

ただ、厄介なことに人間には心があるから、それだけですぐ元気になるなんてことはなくて、逆にそれができない日に落ち込んでしまったり、重荷になってしまったりもする。

だから、その時々に合わせて、やり方を変えていくしかないのだ。最初はそれで不安を抑えることができていたとしても、そのやり方が合わなくなることだって当然ある。

今回のことを通じて、改めて心の問題は難しいと感じた。そして、自分の心の問題は、人に助けを求めたとしても、最後は自分でなんとかするしかないということもわかった。

だから今は、これまで心がけられてきたことは一旦忘れて、やりたいことを時間を気にせずとにかくやってみるというのを続けてみようと思う。

落ち込むことがあったら、その時は自分の本当に欲していることに耳を傾けてあげればいい。自分のことがわかるのは、自分だけなのだから。

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