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人はやるよりやめるほうが難しい

今週はアーカイブから再編集してお届けします。昨年のほぼ同時期くらいの記事です。なんかテンション高い時期だったのか笑

元記事はこちら

コーチングを受けようと思っている人は、
働いている人とこれから働くぞ(就職前の学生さんや子育てが終わったマダムなど)という人に分かれるのですが、
特に前者、今お仕事をしている人で暇な人っていないんです。

コーチングを受けてみようと思う人には「仕事ばかりで、これでいいのか?と思ったから」
という理由を挙げる方が本当に多くて。
いわゆるワークライフバランスってやつがワークに傾きすぎているよ、という人、多いですよね。
自分のための自分磨き、やりたいけれど時間がないし何をやったらいいかもわからない、または、
やりたいことが多すぎる、など。
人によって状況はさまざまですが、まあ何にせよ「時間がない」と思っている。

思っている、けれど実は時間ってあるよね、というパターンもあります。
たとえば「10分の筋トレを習慣にしたい」などという場合。
10分くらいなら、コーチと整理をしていけば捻出可能なことが多いです。そしてそれを習慣づける工夫もコーチが得意なこと。

でも自分を変えるような、生活を変えるような、または自分以外の誰かに影響があるような取り組みの場合、
「ワーク」の比重を下げることが幸せかな?と思える例も多くあります。

人は往々にして、やっていることを辞めるのって難しいのです。
でも意外と余分なことを習慣にしていることが多い。
そこを見つけて解決していくのがコーチの仕事です。

ちょっと例としてはずれていますが、少し前のとある職場にて

女性だけがお茶当番としてチーム全員のお茶(急須で各自のカップに注ぐ)をいれ、
飲み終わった頃に全員分を回収しカップを洗う、という作業が習慣としてありました。

関わり初めの頃に、
その習慣は嫌なんだ、辞めたいけれど言い出せないんだ、と訴えられました。
ではお茶は予算内でティーバッグを買いましょう、電気ケトルがあるのでそれで各自入れることにしましょう、というルールにしたところ、

若者や男性の一部は自分の好きな飲み物を自分で用意するようになったのですが、
お茶当番の習慣はなくならなかったのです。

お茶当番をしている人自身が「自分が入れるついでにいれてあげたい」とか
「何となく居心地が悪いから」とか言って、行動は変わらなかったのです。

その時は私がコーチになる前の話なので「ほなもう知らんがな」と放っておきましたが、今ならわかります。

やっていたことはやめにくい、そこには様々な感情がひっついているからです。
この時は、(勝手に)お茶当番の人の感情を調整することができなかったから、習慣が戻ってしまったのです。

想像するに、今までやっていたのにやらなくなった(正確にはやらなくてもいいようにしたんですけど)のは
サボっているみたいだ、とか、自分だけ飲んでいるのは申し訳ない(各々好きなものを飲んでいるんですけどね)、とか
お茶を入れることがアイデンティティになっている人がいる、とか。

これを、仕組みで解決するのってとても難しいです。
ナッジの知見を借りても難しいと思います。
身近な失敗例、それぞれ思い浮かべることができるのではないでしょうか。
各人の信念(大袈裟ですけど)を外部が、仕組みが変えさせることってできません。

ここで話を元に戻します。ワークライフバランスを考える上で、ワークの比重を下げるには
余計なことをやめるしかないのです。
その際に「その行動の目的」を細かく確認していきます。

そして、その目的と「ライフ」の目的を比べて、ライフを下回るならやめてみます。
ここまで、自分でできたら素晴らしい。
コーチの役割は、気分よく、そしてキッパリとやめられるように、
コーチのテクニックを使って差しあげること。

ゴールデンウィークを機会に、整理したいなと思うひとも多いかもしれません。
ぜひ、コーチにお手伝いさせてください。きっとキッパリサッパリしますよ。



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