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【配信レポート】co-ba立ち上げメンバーが大集合!人をつなぐ場を瀬戸内に~『co-ba』の誕生秘話~

こんにちは!co-ba takamatsu学生インターンのみなみです♪
今回は、7月5日に開催した配信イベント「人をつなぐ場を瀬戸内に~『co-ba』の誕生秘話~」のレポートをお届けします!

遡ること約5年前。
2018年7月にあなぶきグループの運営する、
co-ba takamatsu・co-ba hiroshimaは産声をあげました。
よちよち歩きの数年を経て成長し、安定を迎える間もなく新型コロナウイルス感染症の煽りを受け、それでも今年5周年を迎えることができるのは、地域の方に愛され、たくさんの方に支えられ、関わってくださる皆様と共に歩みを止めることなく進んできたからこその結果だと感じています。
本当に、本当に、これまでありがとうございました。
節目の年を迎えるにあたって、「この場所がなぜ生まれたのか」「この場所に秘められた思いは何だったのか」などを、あなぶきのco-ba誕生に携わった方々へトークセッション形式でお話をお伺いしていきました。
視聴者の皆様のコメントにもお答えしながら、co-ba誕生にまつわるあれこれを紐解いて、次の5年、10年、それ以上にバトンを渡せるような存在になれるように紡いでいきたいと思います。

あなぶきグループが運営するco-ba

co-ba takamatsu HPより

co-ba  takamatsu

心地いいのに、刺激的。自分らしく「やりたい」を叶える場所。
co-ba takamatsuは起業家、フリーランス、学生など、
地域で活動するさまざまな人が集まるコワーキングスペース。
アットホームな雰囲気の中、お互いに刺激し合い、
それぞれのチャレンジを実践しています。
この場所での出会いが、思いがけない次のステップへ導いてくれることも。自分らしい働き方を叶え、気軽に立ち寄れる場所として。
多様な価値観に出会い、広がりが生まれる場所として。
この場所に集まる人と共に、co-ba takamatsuも進化していきます。
この街とあなたの未来を、ここから始めませんか。

co-ba hiroshima HPより

co-ba hiroshima

よりビジネスが加速する「場」
co-ba hiroshimaは広島の中心部に位置し、スタートアップ企業・フリーランス、ビジネスマン、ビジネスに関心のある学生の方々に対し、
よりビジネスが加速する場を目指すシェアードワークプレイスです。
多くの人が集まることで化学反応が起き、
柔軟な発想で問題解決しながらアイデアをビジネスに
創り変えることが可能となります。
co-ba hiroshimaのオリジナルサポートとして、
作った製品やサービスを検証する実証実験の場の提供や、
ビジネスを加速するのに必要な資金需要に応えることを準備しています。
また広島の中心部という立地を最大限に活かし、イベントを定期的に開催することでつながりを生み出すハブ機能を持たせていきます。

ゲストの紹介

co-baプロジェクトについて

プロジェクトを立ち上げた経緯

石川:co-baの立ち上げプロジェクトを会社にご相談されたのは、幸田さんと岡田さんだったとお伺いしていますが、 その時はどのようなきっかけだったか、覚えていらっしゃいますか。

幸田:東京の事務所で、僕は新サービスを導入する担当をしていました。 当時、“不動産テック”と呼ばれていたスタートアップ企業が僕のところに尋ねて来て、『こういうサービス使ってほしい』と提案に来ていました。
そういった時に、この人たちをサポートする場があったり、導入するにあたって出資が一緒にできたらもっと面白いんじゃないかなと思って。
ただもう一方で、グループ内にある「専門学校 穴吹カレッジ」 の卒業生たちが起業しないっていうのをとても心配に感じていました。卒業生の就職率だけでなく、“起業率”も表に出せるような数字を示せたらいいのにと思っていました。

岡田:私は幸田さんとは全く別です。たまたま同じタイミングでこういったことをやりたいと考えていたのものが合流したっていう感じで。
私はCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)を担当する中で、ベンチャー企業にお金出すだけではなく、場所も提供できたらいいんじゃないかなと考えていました。
そしてちょうど、私の隣の席にいる同じ部署の人から、 「なんか、そういえば同じようなことをしたいって言ってた人がいたな」というのを聞きました。それが幸田さんで、電話をしたのがきっかけです。
幸田さんと その後に何回も話をして、2人で話が盛り上がって、「じゃあやりましょう!」ということで、高松と広島で3ヶ月くらいで立ち上げを目指すことにしました。

石川:なぜ高松と広島なんですか?

岡田:単純に場所を借りてやるっていうのも 大変なので、その中で、場所の有効活用を考えました。高松と広島にある自社ビルが使われてない空間で、場所も立地もいいっていうところで決めました。

幸田:東京みたいな話もありましたよね。僕は絶対東京はダメだと1人で言っていました。

石川:なぜ東京はダメだと言われていたんですか?

幸田:もうこの頃にはコワーキングスペースは2,000施設ぐらいあったんです。
それだと新しく作っても特色を出せない・僕は専門学校を巻き込みたいと思ってたので、(あなぶきの)専門学校があるのは西日本エリアだったのが理由です。

岡田地域に合ったものを作るって結構大事なんだなと思います。シェアオフィスに近いようなものにしてたら、多分今のこの形にはなってなかったんだろうなと思うので。
特に当時高松に、スタートアップに投資するという風潮はあまりありませんでした。今では頑張ってる方がたくさんいらっしゃいますけど、その土壌を作るところからやっていこうと決めたのは非常に良かったなと思いましたね。幸田さんの言うことに乗ってよかったなと思います。

石川:少し話が戻るんですけど、幸田さんと岡田さんが話を作って、松本さんにも相談がきたことを覚えていますか?

松本:僕は岡田くんの方から話をもらったのかなと思うんですけど、5年前と言えば、新規事業もやってはいたけど、そこまで進んでる感じではなかったですね。
当時は特に、オープンイノベーションや、あなぶきが持ってないノウハウや技術を持っている人と一緒にやりたいという話が出ていたのと、スタートアップへの投資という話も、同時並行で進んでいたので、タイミングとしては、すごく良かったんじゃないかなと いうのは記憶しています。

石川:あなぶきとして、co-baのような施設をやったこともなかったということですが、 踏み出すきっかけの1番は何だったのでしょうか?

松本:地方は空き家もどんどん増えていることが、あなぶきとしても課題だとは感じています。ただ単にそれを貸すだけではなく、有効活用すべきだなと思っていました。そこに集まって、いろんなビジネスを始めたり、地域のためにお仕事をすることで、賑わいや関係人口が増えるようにというのは、 あなぶきグループとしても、地方でいる会社であるからこそ必要だというところで「できるの?」という心配の声を押し切った記憶はありますね。

名前へのこだわり

松本:あなぶきの名前を出すか出さないかという話はよくしましたね。

岡田:あなぶきの名前を出そう言っていたのが、僕と松本さんでした。でも、ちょうど今回の立ち上げを手伝ってもらったアドバイザーの瑞田さんから色々アドバイスいただきながら、 やっぱり僕らと全く違う目線から「後であなぶきが運営しているということが分かる方がかっこいいですよ」と言われて納得しました。

幸田:名刺もあなぶきで使っているものと別にしましたからね。あなぶきの色を消してやろうっていうことで。

岡田:フロントに立っている荒木さんと幸田さんに結構強く押し切られた形でもあるんですが、「あなぶきさん、そんなこともされてるんですね。」という広がり方をしたのは良かったという風に思います。

荒木:服装も気を付けていました。元々私もオフィスで働いてましたけど、co-baにいるときはTシャツにすることを意識していました。ここを使うフリーランスや起業家の方は、スーツを着てお仕事される方がそんな多くないので、居心地の良さを感じてもらうためにも、構えすぎない、会社員らしさを出しすぎないっていうのは気をつけていました。

現場の想い

石川:現場で活動されていたお2人は、このプロジェクトへの想いはどういうところがありましたか?

幸田:僕は言い出しっぺなので、とにかく走る、という感じでした。
トライアンドエラーの繰り返しの中で、自分がやりたい流れに乗せられるよう、がむしゃらにやるだけでした。

co-ba hiroshima 2周年記念イベント


荒木
:私はどちらかというと、皆さんの思いに乗っかったタイプなので、「こんな場所を作りたい」という意志は、当初正直ありませんでした。
どうやってコワーキングスペースを運営すればいいのか、高松は特に事例もないので、 どういう空間を作るのが正解なのか、正直わかりませんでした。なのでまずは、自分が挑戦していける環境を作っていこうと思いました。誰もやったことがないことをやってみようっていう思いはずっとありましたからね。

co-ba takamatsu1周年記念イベント

石川:では広島と高松は、対照的なスタートですね。

  • 荒木:市場もそもそも違いました。広島はある程度コワーキングスペースが浸透して、他の競合施設がある中でのスタートだった一方で、高松はライバルがいない状況でのスタートでした。
    自治体や他の運営者が後についてきて、コーキングスペースができているので、高松は事例を先に作っちゃった方ですね。

石川:co-ba takamatsuは高松でのコワーキングの先駆者的な立ち位置なんですね。

2018.7.13オープニングイベント

石川:空間も広島と高松で結構違うじゃないですか。それぞれのコワーキング立ち上げのこだわりはありますか。

荒木:最初、高松はおしゃれ空間すぎて。少し照明が暗かったり、椅子が硬めだったんです。それを利用者の声を聞きながら、自分達で電球をつけたりクッションを置いたりと、空間を変化させていきました。
かつ、コーキングスペースは仕事や作業をするための場所なので、 安心して落ち着いて仕事ができる空間であることは意識しながら運営をしていましたね。

co-ba takamatsu1階フロア

岡田:真ん中のテーブルは俺はすごいなと思うけどね。イベントでは特に交流しやすくていいね。

荒木:co-baのシンボルになってる感じですよね。
1階は交流やコミュニケーションしていく空間で、2階は会員限定にして、プライベートの空間だったり、集中できるという空間を目指してるので、その辺はすごく場所の性格がそれぞれあっていいかなと思いますね。

co-ba takamatsu HPより

岡田:高松はフロアが2つに分かれている一方で、広島は同じフロアにあるので、運営の仕方もちょっと違うんですかね。

幸田:広島はワンフロアだったので、必ず僕のいる机の前を通って出入りするようにしていました。あえてエレベーターの真ん前のドア閉め切ってますし、遠くの出入り口から必ず、おはようとかいってらっしゃいみたいなのを言えるようにしていました。

co-ba hiroshima HPより

荒木:高松は2階に会員さんが直接行けるので、2階をあえてちょっと不便にしてました。コーヒーメーカーを最初置いてたんですけど、 2階で全て完結できると、会員さんとの会話がないこともありました。なので、1階にコーヒーを取りに来てもらうために、あえて1階に集中させて、何かしら会話ができるようしていました。

石川:ただのワークスペースじゃないようにする工夫というのは、どっちの施設もされてますよね。

幸田:そうですね。今はわからないですけど、会議室の予約も必ず、何か連絡を取ってコミュニティマネージャーに言う仕組みを、広島は取っていました。
エンジニアの会員さんとかがコミュマネなしで予約できる仕組みを一晩で作りますよとか言ってくれたのですが、あえて私と話すようしたいので、作りませんでした。

石川:ワークスペースだと、便利さを求めていくかもしれないですが、コワーキングスペースならではの、あえての不便さみたいなところはどちらもあるかもしれないですね。


今後のco-baに期待すること

石川:では、お時間も迫ってきてるので、今後のco-baに期待することをお伺いしていきたいと思います。co-baがどうなってほしいか、 立ち上げ時を知ってる皆様に聞いてみたいと思います。

岡田:新しい取り組みして、やっと5年間ですね。なかなか目には見えにくいですけど、コミュニティを作るノウハウはこれからとても貴重になっていきます。荒木さんが今行政と一緒に施設を運営していますが、色々な市町村で求められることで、最先端なのかなと思っています。
地域にとってあなぶきグループが、地域に生かされ、生きる存在になっていけば、 本当の意味で、やった意味もあるし、もっともっと、活躍できる人材を1人でも増やしていく場所になればいいなと思ってます。

松本:僕たちは、基本不動産をメインにお仕事をさせていただいてますが、冒頭で話したように、貸しているだけでは、これからの地方は特にあまり成長性がないと思ってます。なので、自分たちが手掛けた開発に対しても、責任を持った運営など、人の賑わいも含めて、最後まで、見届けられたらなと思っています。
その建物に対しての責任をというのは、 維持・設備管理だけじゃなくてソフト面の運営ノウハウというのは、行政はもちろん、民間の中でも、もっともっと求められるんだろうなとは思っています。co-ba takamatsu、hiroshimaで2人が培ってきてくれたノウハウやネットワーク、人脈などは、今後のグループにとっては本当に非常に大きな 財産になってくると思うので、あなぶきグループとしてぜひ、広げていきたいなとは思ってますね。

2018.7.13オープニングイベント

石川:最初に戻りますが、儲かるかどうかだけの話ではなくなってきたということですね。
では次に、今は外側の目線になった幸田さんはどうですか。

幸田:時が経つと、 求められるものも変わるし、環境も変わると思います。それに応じて変化して、地域の人から感謝されるような場所になってもらえると、嬉しいなと思います。「今までこうやってきたから、こうやらなきゃ」みたいなのは排除して、まっさらな目線で考えてやっていくことが
この運営って必要じゃないかなと。1度今までのやり方も見直しながら、時代に合ったものを作って、地域の人に感謝されるような場所になってもらえるといいなと思っています。

石川:転換期として方向転換をしている中で、真っ白な気持ちで考えるっていうのはすごい大事なことですよね。
では荒木さん、どうですか?今は統括マネージャーというポジションについているわけですが。

荒木会社の中でも地域の中でも、挑戦や変化を、牽引していく場所になってほしいと思ってます。それはコミュニティマネージャ自身にもそういう人になってほしいと思います。co-baを通じて何かチャレンジできるようになったとか、こういうことができるようになったとか、そんな場所・人としても、チャレンジを応援するようなコミュニティになってもらえたらと思っています。

石川:確かにいろんなことをする人たちが集まる場所ですもんね。

2018.7.13オープニングイベント

石川:今回聞いた誕生の話や想いをこれからの5年・10年に、もっともっと紡いでいけるように頑張っていきたいと思います。co-ba takamatsu・hiroshimaがもっと愛される存在になれるように努力していきたいですね。
ゲストの皆さんも最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
次はオンラインではなく、現地で皆様とお会いできたらなと、思ってますので、5周年のイベントに来ていただければと思います!

co-ba takamatsu 5周年イベント詳細⏬

co-ba hiroshima 5周年イベント詳細⏬

編集後記

今回は、co-baの立ち上げメンバーをゲストとしてお迎えし、co-baの歴史を紐解いていく配信のレポートをお届けしました。様々なポジションや想いを持った人が集まり、変化しながら成長してきたco-baの歴史を垣間見ることで、今まで見えていなかったco-baの姿や求められてることを再発見することができました。たくさんの方の想いを背負い、「地域」に密着した、挑戦できる場をこれからも作っていけるよう、スタッフ一同日々前進して頑張って参りますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします!

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