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コバユリの選りすぐり#01「STEELCORE社のセキュリティストラップ」

 後悔のない人生ではあるけれど、過去のどこかに戻れるよと言われたら、行きたいところは、ある。18年前の4月に戻り、青森県が世界に誇るブナの森を目の前にして途方に暮れている自分に、STEELCORE社の「セキュリティストラップを渡してあげようじゃないか。

 赤いダートバイクに跨り、東京から北へひた走ること500キロ。オフロードスクールで練習を重ね、ついに叶える東北林道旅だった。とりわけ、白神山地に源流をもつ赤石川沿いをなぞる林道を、とても楽しみにしていた。
 ゲートの前でいったん止まり、タイヤの空気を少し抜くのは、転びませんようにの願掛け儀式。意を決して走り出した簡易舗装の道は、ほどなくしなやかな土の道へと変わるはず。まだかな、まだかな……と、待ちきれずステップに立ち上がると、行く手に見えてきたのはなんと土砂崩れ。遥々やってきた林道が、舗装がなくなる前に終わる!? チーン。ガックシ。気球ばりに膨らませてきた大きな期待が、1分で弾けるなんて〜。
 しかし奇しくもそこは、誉れ高き名瀑「くろくまの滝」へと続く遊歩道口の目の前だった。観音様が合掌している姿のように見えることから、古くから信仰の場とされてきたという滝へ、歩いて15分ほどで至るらしい。これはもう、神様が「滝を見ていきなさい」と言っているとしか思えないではないか。
 入口の前に車数台分のスペースがあり、バイクを停めた。そして立ちはだかる、次なる壁。この人気のない山中で偶然にも居合わせた、駐車中のジムニー1台。その運転席に、サングラスをかけた不審な男が、微動だにせず座ってこちらを見ているのだ。いったい何してるんだ?
 地図に見入っているふりをしながら様子をうかがうが、男が動き出す気配はなく、私は選択に迫られた。

【選択肢A】大事な旅荷が盗まれる危険性を感じつつも、「まさかね、せっかくここまで走ってきたんだし」と、ここにバイクを置いて滝を見に行く。
【選択肢B】せっかく遥々来たけれども、大事な旅荷が取られたら元も子もないので、滝を諦めて林道を引き返す。

 さあ、どっち!?

じゃらんnet様より画像拝借

 ここでどこからともなく現れたるが、のび太の机の引き出しの中からやってきた18年後のゆりこだ! そして、遊歩道の入口で途方に暮れている私に手渡したのは……(以下会話)

アラフィフゆりこ■「セキュリティ~ストラップ~」(ドラえもん風に)
アラサーゆりこ◇「なにこれ。荷締めベルトなら持ってますけど?」
アラフィフゆりこ■「チッチッ、コレはだね、鉄鋼製のケーブルを耐切断性のある生地で覆った、荷締めベルト型の防犯ストラップなのだ!」
アラサーゆりこ◇「スゴッ! 未来にはそんな便利なものが出回ってるのか~」
アラフィフゆりこ■「コレで荷物とバイクと、ついでにそのヘルメットもひと思いにロックしちゃえば、あのグラサン男も手を出せまい。さあ、ブナの森へ行ってらっしゃい!」
アラサーゆりこ◇「行ってくる! またいつ来られるかわからないしね!」

 そう、旅は“またいつ来られるかわからない”風景の連続だ。憧れの地を目の前に、ただグラサンかけて昼寝していただけだったかもわからない男にビビッて、貴重なチャンスを逃すようなことがもう二度とないように、私はコレと一緒に旅を続けよう。そして、いつか絶対リベンジするぞ、ブナの森!


”バイクでハイク”で大活躍! コバユリの「セキュリティストラップ」使用例

0.9~4.5mまでラインナップがあり、バイクに積んだ荷物の盗難防止に、バイクのチェーンロック代わりに、はたまたキャンプ場でのキャンプギアの盗難防止にと、ツーリング先でいろんな使い方ができる「セキュリティストラップ」。コバユリのある日の”バイクでハイク”での使い方はこんな感じ。

歩く間不要になるライディングジャケットやグローブ、スペースに余裕があればヘルメットもリアボックスに入れます。
「セキュリティストラップ」でボックスとバイクのキャリアをひとつに巻きつけ、鍵をかけます。

ソフトバッグの場合、どうしても破られる不安が残りますが、それでもこれをぐるぐる巻いておけば、簡単にはいたずらできない状況は作れますよね!

より詳細は、私が編集長を務めるウェブメディア「karu×2」の記事をぜひ参考にしてください。

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