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一軒目のうちは陰翳礼讃になっちゃった!?

さて、土地を買ったとなったら、次は上物のことを考えなくてはなりません。実は10年前に家を建てた時、この方にお願いしたいなー、と思っていた建築家さんがいました。でもハウスメーカーから条件付きの土地を購入したので、外部の建築士にお願いすることは叶いませんでした。

今回こそは、ということで、堀尾建築設計事務所の堀尾さんにコンタクトをとりました。

ちなみに札幌に建てた我が家ですが、当初は気に入らないことだらけでした。当時私たちは、truck furnitureの雰囲気が好きで、ごりごりのカッコ良い家を建てることを夢見ていました。

しかし、家を建てるにあたりイメージの共有というものが、どんなに大切なことか理解していなかったあの頃。ハウスメーカーの建築士に、truck furnitureの画像も見せつつ、私の好きな古民家や古い洋館についても熱く(暑苦しく)語ったり、切り抜きを見せたりしていたのです。今思うと、新旧、和洋など、とっちらかったイメージの中から、建築士が得意なものを引っ張り出して積み重ねていったようです。

そして建った家は、何というのかなあ、陰翳礼讃でした。truck furnitureではありませんでした。もともと和風の家が得意なハウスメーカーでしたから、そっちに寄ったのでしょう。

こだわった無垢材の床も、木枠の窓も、天井の梁も、和風。ドアは、古い洋館を気取って、かまちづくりにしたはずなのですが、和風…。こんなに大枚はたいて、こんなに田舎くさい家を建てたなんて…と、泣きの涙でした。

でも10年経ち家は良い具合に経年変化していきました。あとから我が家を訪れた某ハウスメーカーの方や建築士の方に、「本当に良い木を使っているし、作りも素晴らしい家だよ。」とも言われました。そういえば、大工の棟梁が「100年持つ家だよ!」と言ってたっけ。

若かった私たちが、良いものに追いついていなかっただけだったのですね。今では、うちってどっしりとした重厚な家だなーって、思うようになりました。

でもですね、我々も、もう50才。家が経年変化するのを待っている場合じゃない。ニセコの別荘は、最初っからイメージ通りの家にしたい。それには建築家さんとの徹底したイメージの共有が必要。これは10年前に学んだ大事なことです。

さあ、堀尾さん!胸を貸してください!

いよいよ、coboushiの建築プランがスタートしたのです。

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影があるから光がある…な我が家(築5年ほどの時)

coboushi

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