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旅行のメインイベント〜アムステルダム国立美術館

今回はただのcoboushi女将の旅日記です。アムステルダム2日目は、旅のメインイベント、フェルメール展に訪れる日です。

アムステルダムの朝は、窓から見えるハルニレに巣をかけている、モリバトのポッポチェックで始まります。こっちを見てたり、あっちを見てたり、パートナーが訪れていたり、その時々によって違うのですが、大体は吹きすさぶ寒風に耐えていることがほとんどでした。

そう、アムステルダムは寒かった…(ブリュッセルも寒かった)。必要ないかと思いつつ薄手のダウンを持って行ったのですが、これがなければ凍死でした。

トラムの3日間乗り放題チケットを買い、一路美術館へ。チケットはオンラインで家人が購入済み。時間指定があります。

この看板「真珠の首飾り」の一部をアップしたものですよね。オシャレだなあ。

指定の時間より前に行きましたが、すでに結構人が並んでいました。いよいよ入館。中に入ると、フェルメール展のチケットを持っていない人が、さらにチケット売り場に長い列を作っています。それを横目にオーディオガイドを借りるスペースへ。家人が一台借りました。(日本語のものがあったので)でも、いたるところにQRコードが提示されており、携帯で簡単に絵の説明を読み込めるので、特に必要なかったです。

フェルメールを探してウロウロしつつ、かのレンブラントの「夜警」や「自画像」を鑑賞。中野信子さんの本で予習したので、違った目線で絵を見ることができました。ちなみに「夜警」は本当は日中の絵なのだそうです。塗り重ねられたニスにホコリが混じって異様に暗い画面になってしまったため、夜の絵と間違われたのだそう。今修復中なので、全て終わる頃には夜じゃなくなっているかもしれませんね。

「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の率いる市民隊」と、いうのがオリジナルタイトル。長い!

しかし、あちこちのギャラリーを行けども行けども、フェルメールが出てこない。インフォメーションに場所を聞きに行くと、「フェルメール展は、別チケットだよ。あそこで買えるよ。」と、例の行列を指差すではありませんか!家人よ…入館と特別展のチケットは別だったよ…。

行列の端っこに並び、のろのろ進むうちにも後ろにはさらに人が並んで行きます。ヒヤヒヤしましたが、なんとか12時のチケットを買うことができました。(こちらも時間制)危うくフェルメールのために企画した旅で、フェルメールを拝めないところでした。

真珠の首飾り

フェルメールの絵は下手な宗教画より、心を落ち着かせる力があると個人的には思っています。多くが小品であり、決して多くはない作品群をじっくり見て回りました。でも、かの「真珠の耳飾りの少女」が見当たらない。2周したけど見当たらない。係員に聞くと、もう「マウリッツハイス美術館」に返還したとのことでした。ちょっとがっかり。あの絵は何度でも見たい名作ですから。

フェルメール展の他にも、オランダの普通の人々の暮らしを描いた、ヤン・ステーンやアーフェルカンプの絵を楽しみました。「スケーターたちの冬景色」などを見て、凍った運河の上でオランダ人は貴族も貧しい人もスケートをしていたのだなあ、などと当時の世相に浸るのが私の好み。絵画の素晴らしさ云々より、そういう視点で絵を見ているのですね。ちょっと邪道かも。自分が楽しいからいいんだけど。

フェルメール展のお土産。ミッフィーちゃんとコラボ画集❤️

フェルメールの余韻に浸りつつ、外に出ると絵と同じように美しい街並み。寒さの中で健気に咲く桜やチューリップを眺めつつホテルに帰ってきました。

この日の締めは、宿のお隣のレストランのディナー。昨日行ったら満席で断られたとこ。今回は予約をして行きました。家人はポーク、私はタラをオーダー。それぞれハーブの香りが効いていて、美味。激混みなのも納得です。


ポーク

オランダ特産のお酒って何があるの?と聞いたら、ジンを紹介されました。「ジュネヴァ」というそうです。最近めっきりお酒の飲めなくなった熟年夫婦ですが、もちろん、頼んでみましたよ。小さなチューリップグラスに注いでもらいます。一口飲んで見ると、甘くて美味しい!でも度数高い!危険なお酒です。

ほろ酔いで宿に帰ってきました。久しぶりの海外は楽しいが2倍増し。ああ、やっとコロナが終わったんだなあ、自由にどこにでも行けるんだなあ、と湧き上がってくる幸せを噛みしめつつ10時には寝たのでした。(熟年夫婦だから早寝)

黄金色のジュネヴァ

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