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続、飛行機に乗れなかった人

今回はただのcoboushi女将旅日記です。前回飛行機に乗れなかった家人。さて、その後は…。

PCR検査ができなかったせいで、ブリュッセル発フランクフルト経由日本行きの飛行機に乗れなかった家人。でも何とか次の日の飛行機に乗せてもらえることになり、とりあえずその日は私が泊まる予定だったホテルに二人で向かうことにしました。

ブリュッセルでは、少し良い所に泊まって一人のびのびしようかなーと思っていたのですが、図らずも家人が転がり込んでくる(?)ことになったのでした。

本日3回目のタクシーに乗り、二人ともクタクタになりながらホテルにたどり着きました。でも、どんなに疲れていても譲れないのはホテルの部屋です。今回最初に通された部屋は、広々としてはいるのですが、窓からの眺めが最初に止まった安宿に負けず劣らずひどかった。下層階の屋上のコンクリートスペースが眼下に広がり、おまけに建物に囲まれています。陽が入らない上に雨降りの夕方、部屋は真っ暗です。こんな部屋で3泊もしたくない。

私は国外だろうが国内だろうが、こういう時は必ず部屋を変えてもらいます。フロントでは「もっと高層階をお好みですか?」と聞かれました。違うよ!そんなのどうでもいいよ!と思いつつ、にっこりと「もっと良い景色の部屋」を所望しました。

最初に泊まった宿と違いスリッパがついてた(笑)

変えてくれた部屋は、素晴らしいナイスビューとはいきませんでしたが、立地から言ってもこんなものかな、という感じ。でも嬉しいことに、満月の夜だったらしく、まん丸お月様が臨めました。

テラスから眺める満月

そしてとりあえずルームサービスでビール。
生き返りました。

ベルギーだもの(相田みつを風)

足りなくて追加でビールをお代わり。その後、広いお風呂にゆっくり浸かると、長い一日の疲れが癒されました。最後には「まっ大変だったけど、結果オーライ!」と言うことに。何がオーライなのかわかりませんが、心安らかに就寝したのでした。次の日に最後の苦難が待ち受けているとも知らず…。

さて翌日の早朝、家人がゴソゴソ動き回る音で目覚めました。何でも、PCR検査の結果が携帯に届いており、陰性だったのはいいけど、事前に入力した個人情報の生年月日を間違えたと騒いでいます。生年月日はドラムロール式で入力するので、確かに間違え安いのです。しかも家人、言うに事欠いて私が入力したはずだとか何とか言うではありませんか。

確かにベルギー行きの電車が遅れて空港の検査に間に合わなさそうだった時、私が予約を取り直しました。でも、それは例のラッピドテストができないと言われた時の分。最後に街中でも検査ができなかった時、家人が自分で空港の検査を予約し直したのです。つまり犯人は自分。責められるのは自分だけ。

ここからは、家人は自分を責めつつ、私は家人に呆れ果てつつ、朝のうちにやったことです。

1、航空会社に電話する。(たまたま日本の航空会社でした)海外から困りごとがあって航空会社に連絡する場合どこに問い合わせればいいのか、ホームページを見てもすぐにはわかりません。問い合わせ先を探すまでに時間が恐ろしくかかりました。やっと電話が繋がって、事の次第を話すと「弊社は大丈夫ですが、日本政府が受け入れないかも。」とのこと。

2、トランジットのフランクフルト空港で、乗り換えまで5時間ほどあったので、ドイツのPCR検査を予約する。ドイツのPCR検査はすごかった。結果が出る時間の長さによって、普通コースから最速コースまで4、5段階ぐらいあった。一番早いのは確か1時間以内に結果が出て、費用は2万以上だったような。(完全に日本人向けだったと思う)でも取りあえずそれを予約。

3、ダメ元でVisit Japana Webという政府のオンラインサービスで、検査結果を添付して事前に入国手続きをしてみた。「生年月日をご確認ください」と返信が戻ってきた。当たり前だ。

4、そして本当に最後に、検査を受けたPCRのテストセンターに生年月日を間違えたので直して欲しいとメール連絡した。

もう、ここまでやったらあとはできることは何もありません。取り敢えず朝食を取りに行くことにしました。広い朝食会場は、ビュッフェの種類も豊富です。家人は自分を責めつつ、成り行きを心配しつつ、ワシワシと食べ「クロワッサンはオランダの方が美味しいな」などと言っています。わが夫ながら面白い人だなと改めて思いました。

そして朝食を食べ終わり部屋に戻った頃にテストセンターから、生年月日が訂正された証明書が家人の携帯に届いたのでした。正真正銘の日本に堂々と提出できるPCR陰性証明書です。これでやっと帰国できます。

雨の中ですが、心晴れやかに日本に向かう人

めでたしめでたし。ちなみにこの日トランジット先のフランクフルトのストライキのせいで、家人はブリュッセル→スイスのチューリッヒ→フランクフルト→羽田→札幌という経路で帰りました。24時間飛行機に乗っていた計算に。しかも満席で3シートの真ん中(笑)

それにしても、フランクフルトでPCRを受けるという計画を実行しなくて本当に良かったです。危うくドイツで足止めをくらうところでした。

様々なことが重なって、最初の飛行機を逃す結果となった今回の事件。
いつまでもPCRを課している日本政府のstupidさと、
仕事が適当すぎるベルギーのstupidさに、
文句たらたらの我々夫婦でしたが、
結論としては、
海外が日本より適当なのは十分分かっているはず。
前日までに検査受けとけよ、自分ら。
という己のstupidさに気づいてしまった久々の海外旅行。
この性格は一生治んないな…二人とも。


最後は少し良いホテルに泊まりました

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