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フェルメールに呼ばれて

今回はただのconoushi女将の旅日記です。

私ごとですが、気管支喘息でしばし苦しい日々を送っていました。咳が出始めてから、養生すればいいのに普段通りの生活を送り、何なら友人に会いに横浜に行ったりして、どんどん体調は悪化。最後には咳で夜も寝られなくなり、気管支拡張剤を1日2回吸入する羽目になりました。

そんな息も絶え絶えの時、家人に、「オランダにフェルメール展を見に行きたい」と言われても、「私は無理、一人で行ってきて」と返すのが精一杯でした。

2023年の2月から6月前半まで、オランダのアムステルダム国立美術館では、フェルメールの作品の大半を揃えた「史上最大規模」の展覧会が催されています。フェルメール好きの家人は、普段なら一人でヨーロッパに行こうとは思わないでしょうが、今回ばかりは一人で航空券をとりインターネットで美術館の予約などもしておりました。

ところが、家人のオランダ行きもあと10日ばかりとなった頃、私の体調に変化が起き始めました。咳がスーッと引き始め、あっという間にコホとも言わず、夜も寝られるようになったのです。そうなると、元来旅行好きの私ですから、欲が出てきます。「行けるかも…。」

実は今回の気管支喘息は、長年飲んでいる持病の薬の減薬が原因であり、この一年それによる様々な症状に苦しめられてきました。かかりつけの病院とは別に漢方薬局の先生と都度相談しつつ、次々と現れる胃痛、鼻炎、腸炎、などに漢方薬で対処してきたのです。

漢方の先生に旅行の件を告げると、心配しつつ「札幌とそこまで気温差がないのなら、大丈夫かも。」とのこと。ちなみにかかりつけ病院の医師は、「咳止めのリン酸コデインは中国に持ち込んだら死刑だから!オランダは大丈夫かな。いいなあー、オランダ。暫く行ってないなあー」というものでした(笑)

とまあ、ギリギリもギリギリになってから突然私もオランダ行きを決意。お隣のブリュッセル空港を使うことにしたので、ついでにベルギーも見てくることにしたのでした。

フェルメールは英語ではVermert

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