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ベルギー最終日は着物を着てみる

今回はただのcoboushi女将日記です。だらだらと書き続けた旅日記。今回で最終回。

1日目のベルギー滞在はひどい雨降りになってしまいました。2日目は、どんより天気でしたが小雨がぱらつく程度でした。

旅先ではいつも以上にお寝坊さんになる私。この日も朝遅い時間に朝食を取り今日はどこ行こうかなーと考えていると、SNSで私がヨーロッパにいることを知ったパリ在住のお姉さんが電話をかけてきてくれました。そこからはずーっと長電話。「今日どこ行くの?パリに来れば?」と言われましたが、最終日一日でパリ往復は辛い。しかもパリは何度か行ってるけどベルギー初めてだし。

もう少しベルギーを観光して見ると伝えると、「ブリュッセルはつまらないから、アントワープに行ったら?」と言われました。(最初はブルージュを勧められたけど、ちょっと遠かった)

アントワープといえばルーベンス(パトラッシュ〜。古い!)しか思い浮かばなかったのですが、パリで活躍するヘアメイクのトモコさんは「アントワープはパリのマレよ。ドリス・ヴァン・ノッテンもアントワープよ!」と熱く語ります。そういえばアントワープの6人!最近ファッションに疎くて忘れていましたよ。

ということで北駅から列車に飛び乗って行ってきました、アントワープ。(ちなみに北駅の裏通りは、虚ろな目をした人が集う見事なジャンキーストリートでした。久々にああいう場所にさまよいこみました…。)

40分ほどでアントワープの駅着。

歴史ある駅舎が美しい
おしゃれの街。
街ゆく人たちも手に大きなショッピングバッグを抱えている人が多かった。

それにしても海に近いアントワープは北極並みの寒さでした。暖をとるために、こまめにカフェに入りながら移動。

そしていよいよ、ルーベンスの絵を拝みにアントワープの大聖堂へ!

ネロが見たルーベンスはこれか!?
それともこっち!?

ヨーロッパの寺院は見ごたえがあります。

でも寒い(寺院の中も寒い)

他にもあちこちお寺や町並みを楽しみながらブラブラ。

やっぱり寒い
とにかく寒い

あまりに寒かったので早々にアントワープを後にして、ホテルに帰ることに。帰りは駅の正面から出ました。裏口とはうって変わって清潔で、人で賑わっています。裏と表というだけでなんであんなに違うんだ?北駅?

でも、ずっと携帯のgoogle mapを使っていたのでスマホが死んでしまいました…。ホテルからもらった簡易的な地図しか持っていなかった私。いろんな人に道を聞きながらホテルに帰ってきました。

そのうちの一人が、ちょっとうら寂しいところを歩いていた黒人男性。すみませんと声をかけると、「ウイ、マダーム」と手を握ってきた(笑)。近づいて来た顔をよく見ると目が血走っているし、かぶっている帽子の毛糸はほつれ、着ている上着は穴だらけで薄汚れている。怖い…(笑)。でもホテルの場所を聞くと、本当に申し訳なさそうに、「ごめんよ、わからないよ。。。」とうなだれていました。後から家人に、なぜわざわざそういう人に道を聞くのか、訳がわからないと呆れられました。

さて疲れ切ってホテルに帰って来たのですが、今回の私には海外で着物を着るという最後のミッションが残っていました。着付けができるようになってから、海外で着物を着るのが夢だったのです。(浴衣は南仏で着た)分かる人は分かると思いますが、着物一式持ってくるのはかさばるし重い!荷物が多くなりすぎるので草履はやめてブーツにしましたが、それでもかなりの重さになりました。

着物を着る元気も半分枯れていたのですが、こんな重いものを持ってオランダ、ベルギーと渡り歩いたかと思うと、意地でも着てやらねばと心を奮い立てせました。私は、こういうどうでもいい事で燃えるのです。

あまりきれいな着姿ではありませんが、何とか着付けしました。

ブーツだし裾は短めに着付けました。ちなみにポリエステル着物。

そいでもってベルギー最後の晩餐へ。チョコレート屋さんで聞いた評判のお店は、案の定予約でいっぱい。さらに、そこの店員さんに教えてもらったレストランに行きました。

何とか席を確保。

ベルギー名物ビーフのビール煮

うーん、これも私のお口には合わなかった…。でもビールは美味しかった!次回は魚介を食したいものです。

さてこれでオランダ・ベルギー旅は終わり。次の日は早朝の飛行機でブリュッセル発フランクフルト経由で帰国です。

最後に、ブリュッセルの空港でこれを買いました。

pencil do more art 鉛筆画の練習本

この鉛筆画の本を見て、久々に絵を描きたくなりました。後半生にもう一度絵を描く楽しさを呼び起こしてくれた、この本が今回の旅の一番の収穫だったかも。フェルメールに導かれたかな?


着物、重かった

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