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両親が亡くなってから...

私は、現在42歳。

この年齢で両親が亡くなっている方は、今のご時世結構珍しいかもしれません。

街中で、おばあちゃんやおじいちゃんに連れられたお孫さんを見ると、何となく寂しい気持ちになります。

もともと近くに住んではいなかったので、頻繁に会うことはできませんでしたが(←主人の両親も同じく)これから先、うちの両親と子供たちが会うことができないという現実が、寂しくなるのです。

家族が亡くなると、その人がいなくなってしまった悲しみが強く表れるようになります。

それは、日常のちょっとした出来事で感じます。

母が大好きだった山菜うどんを食べたとき

父乗っていた車を見かけたとき

母の香水の香り

父が眺めていた窓際


何年たっても、思い出すと

胸が締め付けられます。


家族との闘病生活は、すごくしんどかった記憶しかありません。

こんな時間は、どうしてあるのか...

私にいったいどうしろっていうの???

「途方に暮れる」という心境がぴったりでした。


しかし、その状況が一変し、その家族が亡くなった「その瞬間」から空気が変わるのです。

ずっと重く強く押しつぶされているような...痛く苦しい心から

一気にふわっつその圧力から解放された感覚になります。

何もかもが無かったかのように...

出産と似ているのかもしれない。


生まれるまでは、本当に死んでしまうんじゃないかってくらい辛いのに、頭が出てくる瞬間

ふわっとすべてが解放されるのです。


そして、すべてを許し、すべてに感謝の気持ちが湧くのがわかるのです。


何もかもが、すべて天国にいるような

そんな感覚になります。


おそらく...

自分が亡くなるその瞬間は

このような気持ちになるんだろうな...と


「死」とは、実は恐ろしいものではなく

辛く悲しいものではなく


すべてから「解放」される瞬間なんだなって思います。


両親の死を通じて、私は色々なトラウマができました。

しかし、この解放を通じて

「許し」が生まれました。


なぜなら、私はいつの瞬間も「逃げずにその場所に居る」ことを選択したからだと思っています。

今、こうして健康で元気に気分よく生きていられるのは

当時から私は「あること」をとても大切にして生活をしていました。

そのおかげで、誰を恨むことなく

日々、気分よく元気に健康に生きて居られているのかなって思っています。


ここからは、自分がどうやってその時期を過ごしていたのかを、具体的に

「事故対話」として綴っていこうと思います。



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