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母の短歌・小学校記念式典

合図待つ
低学年の
集団より
はや二つ三つ
風船上がる


記念式典中、こどもの手から風船が離れてしまった情景です。

稚さ(いとけな-さ/おさなくて小さいさま。あどけない)。
おぼつかなさ。ーーなにかぴったりな言葉があるように思いますが見つけられません。
こども本人にしてみれば大事件だったりする事もあるのですが、作者である母はこれを見て微笑ましく感じたのでしょう。厳しい教師も多かった昭和54年の歌、どうかこどもに寛大な処置を笑。

情景のみを描写する事によって作者が抱いた心情までが伝わってきます。その時感じた感覚を短歌で書き留める事ができるんですね。◾️

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とにかくやらないので、何でもいいから雑多に積んで行こうじゃないかと決めました。天赦日に。