見出し画像

椅子とテーブルの構造を覚える

今日もインテリアコーディネーターの勉強を頑張っていきましょう!

それでは、早速!
今日は、椅子とテーブルがどうやって作られているか勉強します。

体をしっかりと支えるために、色々な材料を使って椅子が作られます。

基本的な構造を知っておくことも必要なので覚えていきます。


椅子の各部の役割って?

椅子は、座、背、脚からなっています。
ひじ掛けがあるものとないもの、色んな種類があります。

画像で作ってみましたので、参考までに。

このように1つ1つ名前がありますので覚えましょう。

次は椅子の構造について覚えていきます。
椅子は、こんな風に作られているんだという事が分かると思います。

いす張りって?

いす張りとは、椅子にクッション性を持たせるための方法です。
座や面などに詰め物をして布地や革などで覆って仕上げる事です。

いす張りに使われる材料とは?

上張り材 
 椅子の表面を覆う材料の事です。
クッション材
 椅子に弾力性や柔らかさを与える詰め物の事です。
衝撃吸収材
 腰かけた時の衝撃を受け止めて和らげる材料の事です。

それぞれどんな材料があるのか見てみます。

① 上張り材

布地(ファブリック)・・・平織の生地が多く使われ、複雑な形状を張る場合
             に向いている生地です。
           【モケット織】【ゴブラン織】【金華山織】

天然皮革・・・牛革が主流で、天然皮革は丈夫で吸湿性、柔軟性、染色性に
       優れています。
       「なめし」と呼ばれる加工をする場合もあります。
       ※なめしとは、動物の毛皮から毛や脂を取り除いてしなやか
        にする事。
        植物から取れるなめしを「タンニンなめし」、クローム塩
        というなめし剤を使う「クロームなめし」がある。

合成皮革・・・天然皮革に似せて作った人工素材です。
       軽量手入れしやすい皮革です。

② クッション材

ウレタンフォーム・・・一番使われるクッション材です。
            ポリウレタン樹脂をスポンジのように発泡させた
            ものです。
            別名ポリウレタンフォームとも呼ばれていて、軽
            くて弾力性があり、加工しやすい材料です。

わた・・・木綿わた合成樹脂わたなどがあります。
     ウレタンフォームなど上に敷きます。

羽毛や羊毛・・・高級な家具などに使われることが多いクッション材です。

パームロック・・・パーム(ヤシの実の繊維)を接着剤や合成ゴムで固めた
         クッション材です。
         他にヘアーロックという物もあります。

③ 衝撃吸収材

セットスプリング・・・らせん状のバネのコイルスプリングをいくつか繋げ
           て固定したものです。

セットスプリング

ウェビングテープ・・・ゴムを浸透させた糸や細いゴムに糸を巻き付けたも
           のをベルト状に織ったものです。

ウェビングテープ

スネークスプリング・・・波型の長いスプリングで、座面が薄い椅子に使わ
            れる事が多い。

引用元:楽天市場

いす張りに使われる材料は様々ですが、その役割などを踏まえて色んな椅子が作れらていっているんですね。

次は、いす張りの工法について覚えていきます。

張りぐるみ工法カバーリングシステムの2つの工法があるので、見ていきましょう。

張りぐるみ工法とは?

上張り材をクッション材と一緒に本体に張り込む方法です。
3つの張り方があるので、それぞれ見ていきます。

薄張り
座面が薄い椅子を張る時の方法で、厚み2cm程度までの事を言います。
薄張りは、皿張り落とし込み張りなどもあります。

厚張り(土手張り)
クッションの厚みが5cm以上のもので、全体にクッション部分を厚く張り上げる張り方です。
座枠の上にウレタンフォームなどで土手状の囲いを作る方法です。
リビングの椅子やソファなどに使われます。

あおり張り
座枠の上にスプリングを乗せてヘッシャンクロスで覆って、その上にクッション材を乗せて上張りで仕上げる方法です。
厚張りよりクッション性が高いです。
※ヘッシャンクロスとは、麻などでできた目の粗い薄手の布の事。

木製椅子の構造を覚える

ここからは、木製椅子の構造を覚えていきます。

木製の椅子には、曲木成形合板という手法があります。

無垢材を組んだものもあります。
それぞれどんなものなのが見てみましょう。

曲木を使った椅子とは?

曲木は、木材を蒸気などで蒸して柔らかくし、型に沿わせて曲げ、乾燥させて曲線を作る手法です。

1本の木から作るので、丈夫で軽いのが特徴です。

変形しやすいブナなどが適しています。

成形合板を使った椅子とは?

成形合板は、接着剤を塗ったベニヤを何枚か重ね合わせて型に入れた後、熱と圧力を加えて曲面に加工する手法です。

背と座を一体で作れたりするのが特徴です。

無垢材を使った椅子とは?

無垢材は、脚や背などの部材を木材から削り出して作られた椅子です。

無垢材ならではの自然な木目が出るのが特徴です。

曲木と成形合板の手法は、試験でもよく出るので要チェックです!

木製椅子の座面の構造とは?

木製椅子は、衝撃吸収材やクッション材を使わないで仕上げるのが一般的です。

上張り材や板材を張るだけの他に、違う方法があるので見ていきましょう。

① コード張り

ペーパーコード(紙でできた細い紐のようなもの)や樹脂コード、麻ひもなどひも状のものを編んで座面張る方法です。

籐張り

籐を編んで座面に貼る方法です。

テープ張り

布や革テープを座面に張り渡す方法です。

いかがでしたか。
次回は、テーブルとデスクの構造を覚えます。
また一緒に勉強しましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?