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肩こりにはバブが効く。

 急に寒くなったせいか首が痛い。
 痛いのは首なのだけど、恐らく原因は肩こりなのかなと思う。
 ボクが血圧が高いのは肩こりのせいではないかと思うようになってきた。

 いやいや……
 血圧が高いから肩こるんだよ。
 こんなことを良く言われるのだけど、実は高校生ぐらいから肩こりには悩まされてきたので、血圧が高いから肩がこるのではなく、肩がこってるから血圧が高いのだとボクは思っている。
 血圧高いと言うとみんなが口をそろえて『受診しろ』と言ってくるのだけど……
 もちろんちゃんと受診している。
 そして医師からは口うるさく『塩分を控えろ』と言われるのだけど、ボクはどちらかと言えばそんなに塩辛いものは好きじゃない。まあ、これに関してはラーメンを控えろという意味だと思っているので、そこには気を付けている。
 あと絶対に『痩せろ』と言われる。

 これ、たぶん前もどこかで書いたような気がするのだけど……

『痩せろ』と言われて痩せられるのなら高血圧にはならない。
 他にも持病の痛風もあるので言われるのだけど……痩せられるんだったらそもそもこんな病気にはならないのだ。

 なんだかんだ言われても食べることが好きなのでこんな病気になってしまう。
 もうそこに関してはあきらめるしかない。
 これで薬も飲まず、通院受診もしなくなってしまったらもっとダメなのに、なんで自ら病院に行かなくなるようなことを医師は患者に言うのだろうと思う。

『痩せるのはちょっと難しいかもしれないけどがんばってね』

 このぐらいの言葉なら頑張れるのだ。
『痩せないと良くならないよ』
 とまあ、こんなふうにぶった切られると、もう自分のすべてを否定されたようになってしまうので病院に行きたくなくなってしまうのである。

 これを読んでいる医師の方がもしいるのなら、痛風及び高血圧患者の愚痴だと笑いつつも、少しだけでいいので言葉に工夫して声掛けしてもらえると嬉しい。

 さて……
 話を元に戻したい。
 肩こりの話。
 もう首が痛くて仕方ない。
 借金で首が回らないなんて言葉があり実際に借金もあるのだけど、首が痛い原因は借金ではなく肩こりだ。

 急に冷えると本当にしんどい。

 こういう時は温めるに限るな……
 そう思ってお風呂に入ることにした。
 炭酸泉がいいと聞いた記憶がある。
 ああ。
 温泉に行きたい。
 もちろん、そんなお金も暇もない。
 そうだ。
 薬局に行って入浴剤を買おう。
 あれはそれなりに温まる。

 気分だけだよ。

 そんなことを言う人もいるが、実は違うのだ。
 入浴剤はお湯を柔らかくしてくれるし保温効果もしっかりある。
 なんでそんなことを断言できるかというと、それはボクが訪問入浴をしていた時の経験がものを言っているのだ。

 お湯を浴槽にためてさら湯に入浴剤を入れるといい匂いがするだけでなく、確実にお湯が柔らかくなった感覚がするのだ。
 そして保温効果も高い。
 お湯から上がった高齢者はしばらくの間、赤い顔をして気持ちよさそうだった。

 それに炭酸泉に関して言えば、バブをはじめとした入浴剤があり、お湯に入れると炭酸ガスが出てくるものもある。
 これに関しては皮膚科の先生に聞いたので間違いないが血行を良くし、褥瘡の治療に効果があるそうだ。

 だから入浴剤は『気分だけ』とバカにしたものではないのである。

 ボクは仕事を終えてから薬局に行き、バブを購入した。
 炭酸泉に浸かって身体を温めたいと思ったのである。
 実際に入浴してみると……
 まず、お湯の熱さが違う。
 同じ湯温なのに、バブを入れた方が少し熱い。

 熱湯あつゆ好きのボクにはたまらなかった。

 はあああああ――――。
 湯舟に浸かって幸せなため息をつくボク。
 いつもは熱いお湯につかってさっと出てしまうのだけど、バブを入れた湯舟にはずっと入っていられるような気がした。
 首が痛いのも、暖かいお湯につかると痛みが軽減している感じがする。
 それどころか疲れがゆっくりと取れていくのが分かるのだ。

 そして湯上りに冷たいビール。

 もうあり得ないぐらいに美味しい。
 そして夕食を食べたらすぐに寝る。
 身体がほかほかして、アルコールが少し回ってきてすごく気持ちいい。

 朝起きたときの『よく寝た』感がすごかった。

 これは最高だと思ったので、バブを入れて禁じられた朝風呂も……。
『寒いから朝風呂は入っていい?』
 かみさんにそう聞くとてっきり『ダメ』という答えが返ってくるかと思いきや意外な答えが返ってきた。
『あたしも入りたい』

 温まりたいのはかみさんも同じだったのかもしれない。

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