ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」㉔(2558文字)
減色法の色味
「足」との関係
今回は減色法▽の色味について解説する。
減色法▽は、「光」を自らが生み出す。発光することが前提となる。
では、光と「足」にはどのような関係性があり、その役割とは何か。
まず、私たちは「足」がなければ移動できない。「足」は基本的に私たちに社会性をもたらす。遠くに移動し広く社会を知ることが出来る。「仕事は『足』で稼ぐ」というのは、人との繋がりを保つために「足」を使うからだ。最近はネット上のコンタクトも多いが、本来リアルに人に会いに行くことで他者との関係性に絆をもたらす。だから、「足」は社会性を培う。
したがって「足」は、そのための土台的な役割をする。移動手段として「自分」を連れて行ってくれる。
この際、重要なのは、足元だ。
歩くときのことを想像してみよう。「一寸先は闇」でも歩みを進めることは可能だろう。しかし、恐怖で足が竦む。
また初めて赴くところは、地図があれば、その場の位置関係がつかみやすい。
その場に「明るい」人ほど、案内には適している。だから、足元を照らす「明かり」が必要なのだ。
後に触れるが、減色法▽と加色法▲は、相互の関係が成り立つ場合、相手(他者)を明るく照らす役割をするのは自分であり、自分を明るく照らす役割をするのは相手(他者)である。常にこの構造がある。
また、先程もふれたが「足」は大地に接する。このイメージが大切である。
それぞれの側面の一端を為し、「理の面」の節制、「感の面」の勇気、「知の面」の人間性、それは全て社会と集団の関りの接点になる。もちろん、節制は自分自身に対して、自制を利かせるようなときにも、発動される。また、勇気も自分を鼓舞するときには必要となるだろう。しかしやはり、この中で社会や公に開かれているのは人間性であろう。
人間との関りが、気質、性格、人格を形成していく土台となる。その時、他者存在は、自らの身鏡となっている。他者存在とは、単なる他人ではなく、そのヒトが纏う様々な文化や慣習、対峙する全てのモノ、コトが関係してくる。
それは、全て相手の「手」を映し、受けいれていくことにある。つまり、「他者」からの「光」が、自らの「足」となるのだ。この「光」とは全ては相手の「手」からなる「光」だ。
自然界で最も大きな「光」は「太陽」である。太陽の「光」は私たちにさまざまなことを授けてくれる。「光」はまさに他者からの贈物であり、自分自身も「他者」にとっては「他者」となり、「光」を授ける者となる。大地を照らし、他者を助ける。人の「光」は、ヒトとヒトとを結び付け、ヒトを助け、お互いに協力することで、さらにシナジー効果が増していく。
減色法▽の色味
色味の理由は、また終盤で触れることになるが、今回は▽としての意味を深めてみたい。
減色法とは、以前説明したが、背景が白で赤、青、緑の光を照射すると、全ての色が集まるところが「白」になるという「光」の性質である。
生命のチカラとでもいうのだろうか。この「光」の三原色を使って発光するこれを仮に「他己」 感覚としておこう。
前回の加色法▲同様、減色法▽が、どのように関連しているが、マッピングの図を参照し確認しておこう。
まとめると、手=加色法▲と、足=減色法▽の関係は以下になる。
ここで、「自分ー他者」の関係性と「自己ー他己」の違いに触れておこう。
まず「自分ー他者」の関係性から解説していく。
「自分ー他者」関係
これまでは平面的な解釈だったが、加色法▲を立体的に表すと下図のようになる。
まず、立法体をイメージしよう。立法体の6面ある表三面(自分の方から見える面)が「手=加色法▲」(図中では黄緑の正四面体)、裏三面(自分からは見えない面)が「足=減色法▽」(図中では紫の正四面体)と表現している。
「自分ー他者」の関係は、光の関係性に焦点を当てている。
自己と他者の位置関係とでもいおうか。向き合えば左右は反転する、そして前後も反転、上下の反転は意識はできないが、レンズを通してみれば分かるだろう。レンズは上下反転が生じている。
世界にある「光」は、その心意が顕れている、その心、精神の「光」は「太陽」の光であるとしていいだろう。
それは、決して単なるメタファーでもポエムでもなく本当である。
と、そこまで話を飛躍するとあまりに突飛なので、現段階ではポエムとしておこう(笑)。
「自己ー他己」関係
最後に、「自己ー他己」関係は、光が他者から当てられたとき、光のバランスを読み取り、それが暗いものであれば、それに応じた絵具の色味しか出せないことになる。自己や他己の「己」は、あくまでも「サーチ」する、確認する作業を行う「ツール」であることを前提にしている。この「己」については、実際の反転は生じない。全体としての自分を把握する「己」の役割(機能)自体のことを示している。
つづく
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