いのちの躍動
SNSのタイムラインに、友人がお友達の個展に行ったことが上がってきた。
そこにアップされた作品を見るなり、その世界観に魅了された私、
すぐに詳細を確認し、運良く最終日に間に合って、観にいけることに。
自分の中に起こる変化を、判断・分析せずに、ただただ見つめて、そこに居続けるということをしていたら、
ここ最近ずっと引きこもりみたいになっていたのが、ようやく(ほんとにようやく・笑)エネルギーが戻ったと感じた途端、飛び込んできたこのお知らせ。
これはアップデートした私が、新しいワタシのエナジーで引き寄せたものだなという微かだけど、確信めいたものがあった。
久しぶりに1人で、【自分だけのためにわざわざ出かける】
というシチュエーションに心躍らせながら車を走らせた。
果たして、私の予感は大当たりだった。
”旅する絵描き” しのざきゆかちゃんの作品は、どれも命の喜びと祝福に溢れていて、今、この場で、彼女と彼女の作品たちが、見知らぬ来訪者である私を、温かく歓迎してくれていることがじんじん伝わってきた。
どれもとてつもなく温かいエネルギーを放つ作品たちに囲まれた空間で、
彼女の弾き語りによる紙芝居を体験させてもらった。
彼女の透明で、優しくて、温かい語りと歌声、そして臨場感たっぷりに
その場を盛り上げるさまざまな楽器の効果音。
彼女が体験し、生み出したものの振動が心地良く私を包み、循環する。
陽だまりのような温かさに満たされて、嬉しくて嬉しくて、
満ち足りて満ち満ちて、それを伝えたいのだけど、うまく言葉にできないことがもどかしかった。
弾き語りが終わると、シンガーだというゆかちゃんの友人がやってきた。
彼女もゆかちゃん同様、穏やかな雰囲気を纏っているけど、同時に
アーティストらしいシャープネスを感じるひとだなぁというのが第一印象。
するとそこに今度はジャンベ(西アフリカの打楽器)奏者の方も参上。
(す、すごい、みんなアーティスト‼︎)と心の中でコーフンしていると、シンガーの彼女とジャンベ奏者の方が即興でセッション?!をしてくれることに。
じゃやりますか?と、とても軽い感じだったのに、ジャンベの音が鳴った
途端、その場の空気が一変した。
命の底に響くような、なんだかとても懐かしいジャンベの音とリズムに、
あの華奢なからだのどこからと思うほどの力強い声量で、シンガーの彼女の声が踊り出す。
そのリズムと歌声は、なんというか 命そのものだった。
目の前で繰り広げられる、湧き上がり、溢れ出す命の躍動。
その豊かさに圧倒された。
ジャンベを奏でる彼も、人の心をわしづかみにするような歌声の彼女も
先ほどにこやかに談笑した彼らとは全く別人のようで、でも、彼らそのものだった。
繋がっている
最近頻繁にやってくるこの感覚に、
彼らの演奏を聴かせてもらっている
私もまた、包まれていた。
同じ時代に同じ国に生まれて、だけど、きっと彼らと私の日々の質感は
ぜんぜん違うのだろうな。
私の日常にはない世界観。
だけど、凄く刺激的なのに、なぜかとても懐かしくて、心地良い。
この感じはなんだろう?
大切なものを胸いっぱい受けとらせてもらって、アトリエを後にした。
つづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?