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予防接種と副反応【コロナと定期接種】|coconi

coconiの専門家監修の記事を配信します☺
本日は予防接種と副反応について【著書:看護師、監修:医師】
後半はコロナの予防接種についての医師の記事を有料にて掲載しています☺

予防接種の副反応ってなに?

世間ではコロナウイルスのワクチン接種が進められています。接種した人から話を聞くと、副反応が出る人が結構多いように思いますし、報道でも副反応について取り上げられていますよね。
知っているようで知らない?
「予防接種」「副反応」って説明を求められると難しいかもしれません。

予防接種とは

病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。

・病気にかかることを予防する
・人に感染させてしまうことで社会に病気が蔓延させてしまうのを防ぐこと
・病気にかかっても、重い症状になることを防ぐこと

予防接種は、お母さんから受け継いだ免疫が薄れてくる時期、病気にかかりやすい年齢や重症化しやすい年齢などに応じて接種する必要があります。
予防接種法に基づく定期接種は、病気ごとに定められた接種期間があるので、忘れないように接種することが大切。
おたふくやインフルエンザのような任意接種も接種を希望される場合は接種できる期間を確認してください。

定期接種を忘れてしまったら

もし接種を忘れてしまっていたら、かかりつけの小児科や最寄りの保健所(接種が遅れてしまったときに、予防接種の費用を公費扱いにできるか、などの相談ができます)さらに厚生労働省でも予防接種や感染症の相談窓口を設けていますので、かかりつけ医や最寄りの保健所で解決できない場合は、相談してみてください。

副反応について

ワクチンは感染の原因となるウィルスや細菌をもとに作られているため、接種後に副反応が出現することは否定できません。多くは発熱や注射した部分が腫れるなど、比較的短時間で治るものです。ごくまれに、重いアレルギーなど、重症の副反応が起こることがあります。
予防接種は昼間に受けますので、夕方~夜間にかけて症状が出ます。クリニックが閉まってから体調の変化することが多く、心配な夜を過ごすことになります。

夜間でも心に余裕をもって対応できるよう、「副反応かな?」と思った時の受診の目安とケアをご紹介します。

副反応と受診の目安

1. 発熱:眠れていたり、機嫌がよければ朝まで様子を見ます。さむがっていなければ体を冷やしてあげましょう。
・41℃以上の発熱(3か月未満は38.5℃以上)
・水分が取れないとき
・6時間以上尿が出ない
以上のときは夜間でも受診をお勧めします。
2. 腫れ・しこり(接種部の痛み):患部を冷やしながら様子を見ます。時間経過とともに軽快することが多いですが、腫れや痛みが増強する場合は受診しましょう。その場合の受診の検討は翌朝以降でOKです。
3. 嘔吐・食欲減退:嘔吐しても1回であれば経過観察でOKでしょう。食べた物をそのまま吐くのではなく、黄色や緑色の消化液や血液が混ざる場合はすぐに受診をお勧めします。
4. 下痢:基本的には経過を観察し、翌日に症状が継続していれば受診します。便に血が混ざっている場合は夜間でも受診をお勧めします。
5. アナフィラキシー症状:接種後約2時間で呼吸困難、急激な発疹、冷感やふらつきがある場合はアナフィラキシーショックを疑います。119番で救急車を呼びましょう。

いかがでしょうか。多くの場合、夜間はご自宅で対応できますが、時間が経つにつれて症状が悪化するように思うときは受診することをお勧めします。判断に迷われるときは各自治体が行っている子ども医療電話相談(#8000)や大人の相談は#7119(実施されていない自治体もあります)などを活用してみましょう。

コロナのワクチンについて

クラスター対策などにもかかわっているcoconi顧問医のコロナワクチンに関するQ&Aを掲載いたします。

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