見出し画像

発達障害と診断を受けたら、考えて欲しいこと。

こんにちは!みんみんです。

今日は発達障害のお話しをしていきます。

精神保健福祉士の仕事をしていると、発達障害の診断を受けている方々とも多く関わる機会があります。診断を受けてショックを受けたかた・安心したかた、それぞれいらっしゃいますが、なぜ安心できるのでしょう?
そして、診断を受けたらどんなふうに自分の特性と向き合っていけばいいのでしょうか。
この記事を最後までご覧いただけると、その答えが見つかります!

今日の記事の内容!

①発達障害の診断を受けて安心できる理由
②発達障害の特性
③特性との向き合いかた

それでは、スタート! 
 

①発達障害の診断を受けて安心できる理由

安心できたという当事者の方々に理由を伺うと、みなさんおっしゃるのが「自分の努力不足のせいではなく、障害のせいだったんだと思えた」ということ。
定型発達の人たちが当たり前にできることが、自分にはできない。そのせいで叱られたり自信をなくしていく。
そのような生活を送っていた人たちにとっては、診断を受けて安心できるのがわかります。

逆にショックだった方々は「自分に障害があったんだ」ということそのものを受け入れられなくて、辛い思いをなさっているようです。 
 

私は、特定のものに妙なこだわりがあったり、空間認識ができない・思考の多動・完璧主義などの特性があるのですが、主治医に「発達障害の検査を受けたい」と申し出たところ「一定期間クリニックのデイケアに通わないと診断をつけられない」と言われて諦めました。
私のように明らかに特性があるのに診断を受けていない人たちが、世の中にはたくさんいます。
そもそも、困りごとや苦しさがなければメンタルクリニックを受診しませんよね。自分の置かれている環境が自分の特性にとって望ましければ、一生診断を受けることがないでしょう。
そう考えると、発達障害であるということはそんなに珍しいことではないのかもしれません。 
 

②発達障害の特性

では、発達障害の特性にはどのようなものがあるのでしょうか。
先ほどの私の特性以外にも、たとえば物事を忘れがち・スケジュールが立てられない・先送り癖がある・時間が守れない・物事の繋がりがわからない・冗談や暗黙の了解がわからない、などなど…。
子供のうちは落ち着いて座っていられないなどの衝動性を困りごととして挙げられる親御さんが多いですが、大人になってくるとヘタしたら「ただのだらしない人」と思われかねないような特性に困り感を持っているかたがたくさんいらっしゃいます。

そして、特性によりいじめにあうなどして、自己肯定感が著しく下がってしまったり、2次的にうつ病や双極性障害を発症することも多いです。私のうつ病はおそらく根本に発達障害があるはずです。
「どうしていつも忘れてしまうんだろう」「なぜいつも空気が読めないと言われてしまうんだろう」など、疑問に思ったり苦しんだりしながら育ってきた方々は、どのようにその生きづらさを克服すれば良いのでしょう?。 
 

③特性との向き合いかた。

病院に通っている場合は、衝動などを抑えるためのお薬が処方されることがあります。それがアトモキセチン(ストラテラ)や、インチュニブ・コンサータなどですね。お薬を飲むことで、不注意や多動がやわらいだりするようです。

そして、薬以外にも自分なりの工夫をすることで、特性による困り感に対処できることがあります。
例を挙げると、物事を忘れがちなかたが、メモに今日忘れたくないことを書いてそれをスマホで写真に撮り、スマホの待ち受け画面に設定しておく、という方法をとっていると聞いたことがあります。
この方法なら忘れることは大きく減りそうです。ただ、人によってはこの過程が面倒で続かないかもしれませんが…。

工夫は自分に合うものを考える必要があります。
こだわりの強いかたは、逆にハマれば他者から見て面倒なこと・意味がなさそうと思われるようなことでも、しっかり継続することができます。

また、先に自己申告しておくこともひとつの工夫です。
「暗黙の了解がなかなか理解できません。もし空気を読めていない行動があれば指摘してください」。
このように周囲に伝えておくことで、迷惑をかけてしまうことがグッと減るでしょう。

要するに、自己理解を深めて自分の特性を知ることで、それに対する対処を考えていくことができるということ。
ひとりで取り組んでいくのはなかなか難しいでしょう。今は発達障害の方々を対象とした、就労移行支援などの福祉サービスがたくさん出てきています。そういったサービスを利用して、特性に対する対処を考えながら就職や復職を目指しているかたも多くいらっしゃます。 
 

以上、発達障害の診断を受けたら考えていただきたいことについてお話ししてきました。
悲観的に考えてしまうかたが少しでも減っていけばいいな、と思います。

そして、個人的には、通っているクリニックの方針が変わって、検査のみで診断をつけてくれるようになってくれたら最高です…!

この記事の動画はこちら→動画


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?