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パキシルの離脱症状で幻覚を見た。

今から10年ほど前、私のうつ病は今よりもかなり重いものでした。
1度に何10錠も飲まなければならない生活。「抗うつ薬を減薬しなきゃまずい!」と思い一念発起し、主治医に相談の上で減薬を始めました。

最初は順調に進み、うつ病自体もテレビを見たり本を読めるまでに回復しました。 
 

とある日。スヤスヤ眠っていた夜に、信じられない体験をしました。
深夜、ふと目覚めると、体が動きません。「もしかして金縛り?!」しばらくギュッと目を閉じていました。

しばらくして目を開けてみると、自分にかけていた布団が宙に浮いているのです。
「なにこれ幽霊?!この部屋こういうの出る部屋だったの!とにかく怖い!!」もうパニックの状態。

私はとっさに「布団に殺される!!」そう思いダッシュで逃げました。この時もまだこれは幽霊の仕業だと思っていました。

タクシーに乗り、実家へ電話して「この部屋何かいる!今から帰るから!!」となぜか枕を握りしめ深夜に実家へ帰省。 
 

実家に着き、母に「布団に殺されそうになった!宙に浮いて私に覆いかぶさって窒息させるつもりだったんだ!!」と一部始終を話したところ、

「あんた今抗うつ薬減薬してるんでしょ?離脱症状じゃないの?」

えっ・・・

なるほどそうだったか!!それは全く考えてなかったけど、そうかも! 
 

離脱症状と知ってから。
実家で仮眠しているとベッドの周りを大きな蛇がにょろにょろと動いていましたが「ハイハイ離脱症状のせい、離脱症状のせい」と考えるとパッと幻覚が消えて元の状態に戻れるようになりました。 
 


あれから10年以上が経ち、私は当時とは別の抗うつ剤を飲んでいます。
まだまだうつ病との戦いは終わりませんが、当事者の皆さん回復まで一生に頑張りましょう!

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