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いじめ被害者が加害者に◾️◾️させた話。

いじめ、ダメ、絶対。
ということで、今日はいじめに関する話題です。 
 

私は小学校高学年から中学校3年間に渡っていじめを受けていました。
小学校のうちは同じクラスの男子から笑って流せる程度の悪口を言われるくらいでしたので、さほど気にしていませんでした。

中学校に上がると、悪口はエスカレート。
「キモイ」「死ね」「近寄るな」(近寄ってない)など、自分を否定される言葉ばかり浴び続けました。
また、通学鞄を何度も蹴られたり、縛っている髪を思いっきり引っ張られるなど、言葉以外のいじめに発展。
担任の教師はそれをわかっているのに、見て見ぬふり。注意ひとつしない担任に「もうお前教師やめろ」としか思えませんでした。 
 

自宅では明るく過ごしていたため、家族は私がいじめに遭っていたことに気付かず。「娘がいじめに遭ってるなんて知ったら、親は悲しむだろう」という気持ちが強かったのを覚えています。 
 

時は過ぎ、私は社会人になりました。
その頃はフェイスブックがとても流行っており、私もアカウントを作って数少ない友人とのやり取りを楽しんでいました。
ふと、「私をいじめていた男子たちは、今どんな生活をしているんだろう」と考えました。

いじめ被害者にとって珍しいことではないと思いますが、被害者は加害者の名前を覚えています。忘れるわけがないです。

私はプロフィール写真を超絶盛れている写真(笑)に設定し、主犯格の名前をフェイスブックで検索。フォローリクエストを送りました。
「中学校のとき同じクラスだった私です!良かったら繋がってね」というメッセージと共に。 
 

こうしていじめ加害者とフェイスブック上で繋がった私は、いじめのことなどなかったかのようにメッセージのやり取りをして、見事「今度ご飯でも行かない?」と誘わせることに成功しました。 
 

そして約束の日。
1軒目は普通にご飯を食べて和やかに過ごしました。
それなりに盛り上がった(ように見せかけた)ので、2軒目はバーへ行くことに。

お客さんの人数が多くなく、テーブル周りのスペースがある程度確保されていました。
そこで私は、「中学のとき、私のこといじめてたよね。キモイだの死ねだの散々言われたけど覚えてる?」と質問。
加害者は「え、マジで?全然覚えてない…」。
そうでしょうね。脳が弱いからいじめなんてするんでしょうね。 
 

「謝って」
「え?」
「今ここで。土下座して
「いや…え?」
明らかに戸惑う加害者。
「被害を受けた側はずっと覚えてるよ。忘れたくても記憶に残るんだよ。拒否するなら親御さんに話すけど。」

幸いにも、加害者の親御さんもフェイスブックアカウントを持っており、特定済みでした。

「…ごめん。」
そう言って加害者は椅子から立ち、その場で土下座しました。 
 

この話は、今から10年ほど前の話です。
謝罪を受けたことで、私はその加害者のことを許しました。

主犯格以外の男子もフルネームでしっかり覚えていますが、気力がなくて接触は図っていません。 
 

自己像が出来上がる大切な時期にずっと自分を否定される悪口を言われ続けたため、私はいまだに自己肯定感が低いです。
特に自分の容姿には自信がありません。

いじめ被害者のかたに、私のようないわば復讐のようなことをお勧めしたいとは思いません。
最大の復讐は誰よりも幸せになることだと思います。

辛かった過去は消えませんが、未来は作っていくことができます。
少しずつでも前進し、一緒に明るい未来を作っていきましょうね。 
 
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