わたしは海がこわい。
足元に波が迫ってくる。
遠くからずっと途切れない水。
進んだらだんだん深くなっていくなんて。
わたしは魚がこわい。
目を閉じないでずっと見てくる。
あるいはぜんぜんこっちを見ない。
何を考えているかわからない魚。
こわい魚がいる海はこわい。
立ち入ってはいけない場所。
わたしとは世界がちがう。
いつか海が好きになること
いつか魚を好きになること
そんなときがくることを、なんとなく感じています。
だってマンゴーもエッセイもコーヒーもそうだった。
それまでは、見るだけ。
あれから2歳になった息子と夫が、砂浜でまたポーズするのを、まばたきをしながら見つめるだけ。
#わたしと海