本に生まれ変わる|Re本のこと
先週、壊れた傘をリメイクした「そら豆文庫」の投稿をしたときに知った、 #もったいないから の企画。
「そら豆文庫」の他にも、もったいないから、本に生まれ変わらせている作品がたくさんありました。
そんな本たちを、わたしはRe本(りぼーん)と名付けています。
一番最初に作ったのは、おみやげの包み紙を使って詩集にした「おみやげ」。
かわいかったり、思い出深かったりで捨てられない包み紙を本文用紙に使って、おみやげにまつわる詩を印刷した作品です。
このころ、おみやげの包み紙と同じように集めていたのが書店のブックカバー。
旅先で書店をおとずれては本を買って、カバーをつけてもらっていました。
そのブックカバーを再利用して作ったのが、短編小説「ブックカバー」。
このあたりから、「捨てられそうになっているものは、本にしよう」という気持ちが芽生えてきました。
古くなって処分される地形図を再利用して作ったのが、「字図」。
さらに、めくったカレンダーを捨てるのがもったいないので、「こよみ」を。
作っているうち、紙以外のものを本に生まれ変わらせるのも、おもしろそうだと気づきました。
その第一弾が、コーヒーフィルターを再利用して作った「珈琲豆文庫」です。
極めつけは、聴けなくなったカセットテープで作った「カセットテープ」。
くるくるまわすとテープ部分に詩があらわれます。
昨年から今年にかけては、creemaの企画でいくつかのRe本を制作しました。
スポンジの端っこで作った「ふわ」、革の端材で作った「かわ」、廃漁網のテキスタイルで作った「あわ」。
作品として今あるのは、これくらい。
あとは娘が赤ちゃんのときに着ていたベビー服が捨てられなくて娘の写真集にしたり、もらったご祝儀袋をリメイクして年賀状をまとめたり、息子が好きなおやつの袋で豆本をつくったり。
販売する本だけでなく、わが家で活躍する1点モノの本もたくさん作っています。
どれもこれも、まさか本に生まれ変わるとは思っていなかっただろう、紙やものたち。
捨てられる前に、第二の人生を楽しんでくれたらなあと思っています。
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