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【事例】自分の中のダメ出しする自分(2/3)

こころナビゲーターのサービスでお聴きした、綾乃さん(仮名)のお話。シリーズ第三弾。前回に引き続き、どのような展開になっていくのか、ご紹介していきます。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

『こんなんじゃダメだろ』星人

綾乃「そう。そういう時に『まぁいいっか〜』ってなれずに。そういう時に、『こんなんじゃダメだろ』星人が出てくる(笑)」

山根「あ〜、出てきた」

綾乃「出てきた。完全に『まぁいいっか〜』の人に制圧されてるわけではまだないです。『こんなんじゃダメだろ』星人もまだ生き延びてる」

山根「どうしよう」

綾乃「根強い、、、ね。『こんなんじゃダメだろ』こんな根強いんだ」

山根「いや、根強いと思いますけどね。もちろん」

綾乃「何十年もこれできてるんだったら、そりゃそういうものですね」

山根「う〜ん、え〜と。綾乃さん的にはその名前『こんなんじゃダメだろ』星人でいいんですか?」

綾乃「いいです呼び方。バルタン星人みたいな感じですね(笑)」

山根「ま、ちょっと呼びにくいけど。いいですけど。『こんなんじゃダメだろ』星人にどうなって欲しいですか?」

綾乃「『こんなんじゃダメだろ』も。あの全くいなくなるのは、わたしの中では、ちょっと危険だなと思ってて。やっぱりこころの見張り番じゃないけど。ここっていう時にはやっぱり。この気持ちがないと、頑張れないじゃないけど、もう一頑張りって時にやっぱり必要な燃料だと思うんですね」

山根「うん」

綾乃「うん、でもそういう使い方だったらいいけど。しょっちゅう出てきたら苦しくなってしまう」

山根「うん、うん」

綾乃「うん。数字で言ったら『まぁいいっか〜』8割『こんなんじゃダメだろ』2割ぐらいな感じかな」

山根「ふ〜ん。その『こんなんじゃダメだろ』星人が必要な理由っていうのが、さっき言われた、もうひと頑張りの時に必要な燃料?」

綾乃「うん。にできたら、1番いいのかなっていう」

山根「えっと〜、じゃあ、そのもうひと頑張りの時に必要な燃料が。『こんなんじゃダメだろ』星人と違う人だったらダメなんですか?」

綾乃「いや、いいですよ、全然」

山根「ていう選択もありかなっていう」

綾乃「うん。あ〜、そっかぁ。苦しい選択よりも、、、」

綾乃「なんか今すごく思ったのは、刷り込まれてるなって。苦労しなきゃいけない。頑張らなきゃいけない。汗をかかないといけない。みたいな。なんか、楽をしてはいけないみたいな。世代なんです。だから、それが根っこにあるのかなって、今めっちゃ思いました」

山根「まぁまぁ、もちろんそれすごい根深いっぽいんですけど」

山根「いや、もうひと頑張りっていう時って。『わ〜、これもっとやりたいっ』とか『もういっちょやるか〜』でも、全然いいかなって気がするんですけど。どうですか?」

綾乃「あ〜、それいいですね」

山根「多分、その手の燃料は、綾乃さん持ってそうなんですけどね」

綾乃「今、その燃料が多分ね、枯渇してるんです」

エネルギーロスを減らすには

山根「それ、あの、『こんなんじゃダメだろ』星人に食われちゃってません?」

綾乃「食べられてるのかな」

山根「うん。だって、こいつ結構燃料食うと思いますよ」

綾乃「あ〜、燃費は悪いかも!」

山根「うん」

綾乃「食われてる。うん、確かに」

綾乃「そうね。『わ〜、もっとやりたいっ』てなったら。自然に動ける」

山根「うん。ま、ほっといても動くでしょうね」

綾乃「それを増やしていくにはどうすればいいんだろう、、、」

綾乃「増やしていくには、、、」

綾乃「でも、これ自分でやったら。自分に質問するのって、大概わたしの場合は、『じゃあできたこと何』とか。もう単純にそっちに行っちゃうんですよね」

山根「うん」

綾乃「こんなに出来てるじゃない」

綾乃「でもそうじゃないんですよね」

山根「ま、多分。あの、エネルギーロスをなくしたら。もっと軽く進めるんじゃないのという感じです」

綾乃「おぉ、エネルギーロスをなくす、、、」

綾乃「『こんなんじゃダメだろ』星人の出現を減らす、、、てことですよね」

山根「ちなみに『こんなんじゃダメだろ』星人、、、」

綾乃「言いにくそう〜(笑)」

山根「なんかもうちょっと言いやすい名前があったらいいですけど」

綾乃「ね、ちょっとネーミングを考えときます(笑)」

『こんなんじゃダメだろ』星人との対話

山根「え〜っと、じゃあ、その人を、目の前にこう持ってくることってできますか?」

綾乃「『こんなんじゃダメだろ』星人を目の前に持ってくる?持ってくることはできます」

山根「持ってくるとどんな感じするんですか?」

綾乃「持ってくるとね。すごく怖い顔してる」

山根「怖い顔してるんだ。じゃぁ、この人に、あんたいらないからどっか行ってっていう感じにはなれそうですか?」

綾乃「その怖い顔した人?」

山根「うん」

綾乃「うんとね。どっか行ってって言っても、なんか今の感じだと戻ってきそう」

山根「ですよね」

綾乃「うん」

山根「う〜ん、この人に言いたいことってなにかあります?」

綾乃「この人に言いたいこと、、、どうして、そんな怖い顔してるの?」

山根「というと、どういう反応返ってくるんですか?」

綾乃「う〜ん、、、あんたが動かないからじゃない」

山根「なんか前と同じ感じですね」

綾乃「ね〜、前もありましたよね」

山根「そうかぁ。そうなるわけですよね。ちなみにね。この人にね。『今まで助けてくれて、ありがとう』って言うとどうなります?」

綾乃「今まで助けてくれてありがとう」

綾乃「う〜ん、反応がないかもしれない」

山根「反応がない?」

綾乃「うん」

山根「その無反応を見てどんな感じですか?」

綾乃「無反応を見て、、、あ、なんか。なんにも考えてなかったんだ」

山根「なんにも考えてないか」

綾乃「うん」

山根「ひょっとしてあれじゃないですか。それ、唐突すぎて困ってません?反応に」

綾乃「相手の人が?」

山根「今まで、こんなのありえなかったとか」

綾乃「あ〜、確かに!どう返していいかわからないのかもしれない」

山根「というのを見て、どんな感じですか?」

綾乃「わたし、ありがとうって全然言ってなかったんだ」

綾乃「なんか、ダメなところばっかり見てたかな」

山根「ま、多分。綾乃さんをなんか守りたいとか助けたいとか、なんかこの人は思ってたっぽい感じがあるんですけど」

綾乃「うん、そうですね。でもそれに対して、わたしはそうは思ってなかった。厳しい、怖い人」

山根「うん」

綾乃「怖い人、嫌だなみたいな感じ。と思ってる」

山根「今、その人を見てどんな感じですか?」

綾乃「う〜ん。あ、でも守りたいとか思ってくれてたんだったら。もう、めっちゃ勘違いしてた。ごめんなさい」

山根「うん」

綾乃「うん、そんな気持ちも知らずに」

山根「となると、相手はどんな感じですか?」

綾乃「わかってくれたんだったらいいよ」

山根「そうすると綾乃さんはどんな感じ?」

綾乃「ありがとう。これからも守ってね(笑)」

山根「これかも守ってね、なんだ」

綾乃「守ってね、というのもあるし。あなたにそこまで守ってもらわなくても大丈夫なように、、、わたしも頑張るわ。かな〜」

山根「今までありがとうって言って。バイバイって感じじゃない?」

綾乃「う〜ん、バイバ〜イっていう感じにはならない」

山根「ならない?」

綾乃「うん。なんか、表舞台からは見えないけど。影は感じるみたいな。気配は残ってる感じかな」

山根「になりそうなんて感じ?」

(続く)


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