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生命力イラスト・想い出の車シリーズ⑩フォルクスワーゲンTYPE1(ビートル)

今回はフォルクスワーゲンの作った、通称「カブトムシ」ことTYPE1を取り上げます。タイプ1(Type 1)は、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンによって製造された小型自動車です。

1938年の生産開始以来、2003年まで半世紀以上も生産が続き、国際的な自動車市場で多大な成功を収め、四輪自動車としては世界最多の累計生産台数2152万9464台の記録を打ち立てた伝説的大衆車でもあります。

VWTYPE1には多くのバリエーションがあり、その多様性から一語で指し示す用語として、英語の「Type 1」という型式名や「ビートル」などの愛称が用いられます。

「Type 1」はフォルクスワーゲン社内の生産型式番号で単に「1型」という意味であり、フォルクスワーゲン社の一号車であることを表していますが、一般にはよりわかりやすい通称「カブトムシ」や「ビートル」と呼ばれることが多いわけです。

そのカブトムシのような形からドイツでは「ケーファー(Käfer=カナブンやカブトムシなどの甲虫類)」という愛称で親しまれました。また英語圏では、「ビートル(Beetle)」「バグ(Bug)」などと呼ばれ、ブラジルなどでは「フスカ」(Fusca=南米産の大ゴキブリ)と呼ばれ、タイでは「タオ」(亀)の愛称で呼ばれました。

日本では英語の「ビートル」の他に「カブトムシ」や、メーカーではなく本車種を指して「フォルクスワーゲン」さらには単に「ワーゲン」と呼ばれることもあります。

1960年代後半の頃からカタログの表紙に「Käfer」、「Beetle」、「かぶと虫」など、各国の言語で表記されるようになったが、これらはあくまでも愛称にすぎません。

それでも1970年代後期、「ワーゲン三台見ると、何かいいことが起きる」といった、ワーゲン占いが日本全国の小学生の間で流行しました。

占いのルールは地域や学校・学年・グループによって様々で、「一日に十台以上見るとよくない」「黒のワーゲンを見たらゼロになる。緑を見た場合は倍にふえる」など様々なルールが作られていました。

戦後日本での輸入車としては特に古くから普及し、路上で見かける機会も多かったフォルクスワーゲンならではのエピソードですね。


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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。