見出し画像

アタチのモンスター飼い主

どうも、うちのワンコです。
主がいつもお世話になっています。

こないだ、病院に行ったら
"なんとか" という病気だといわれ
まずーいおくすりを1ヶ月飲むことになりました。

アタチには何人か主がおります。
お薬を飲ませるのは、ご飯を担当するのは「ごはん主」です。

お薬があんまりにもまずいので
アタチはすぐ吐き出します。
そこでごはん主は、
お薬を肉でくるむ「肉団子」という作戦を考えました。

ほんとは、匂いですぐわかるのですが
しぶしぶ、だまされたふりをして食べてあげています。
でも、ときどき頭にくるので
「ペッ」とはきだしてみたりします。
ごはん主に「ちゃんと食べなさい」と怒られますが、まずいもんはまずいです。


そんな感じで2週間ぐらい経った頃、このnoteを書いているnote主がアタチに

「なんか最近痩せてきて、薄毛になってきたんじゃない?」

といいました。

鏡がないので、アタチはよくわかりません。
でもnote主は心配そう、というかちょっと不機嫌そうです。

アタチを抱えてナデナデしながら

「だいたいさ、おかしいよね?
薬飲み始めてたら、一気に痩せて、毛が細くなってきてさあ?
そもそも "なんとか"って病気は、
脂肪とかタンパク質の摂り過ぎがいかんのに、
薬飲ませるために、肉を増やしているって、めちゃくちゃ変じゃん?」

とブツブツ。

あれれ、note主、
ごはん主や、治療方法に対して
結構怒ってるみたい。

アタチのことを心配してくれてるのはありがたいですが
どうしてそんなに冷静さを欠いてるのかなあ。

頭冷やしてごらん。
なんでそんなに怒ってるか、わかる?

…わかんないでしょ?。

よしよし、
アタチがおしえてあげます。


狛犬風仁王立ち



【ワンコによるこころのしくみの解説】

note主、カラダが弱かったから
まずいお薬をがまんして、ながいあいだ、たくさん、飲んでたでしょ。
しんどい治療も、けっこうあったでしょ。
でも、なかなか、なおらなかった。
かえって、調子が悪くなることも、たくさんあったよね。

だから、
「びょういん」や「おくすり」に、いい思い出がないんだよね。
治療がしんどかったことを、いえなかったし
わかってもらえなかったし、しんどかったんだよね。
おまけに、なかなかよくならない。
すごく、傷ついていたんだよね。
ずっと、ずっと我慢してた怒りがあったでしょ。

だから
今回のアタチみたいに、
がんばって、おくすり飲んでるのに、別のところがわるくなってきた
ーなんていうと、
あのころの怒りが、
反射的に「なんなんだよっつ!」とわいてくる。
普段は潜んでいる「傷ついていた自分」が、瞬間的に反応する。

「めちゃくちゃ変じゃん!」という
怒りの感情の"責任者"は、
ちっちゃい頃のnote主。
ごはん主の肉団子作戦でも
お医者さんのだしたお薬をでもないよ。

note主、わかる?

わかったよね。
それがわかったら、
ごはん主やお医者さんを悪者扱いしてたこともよくわかったでしょ?
頭冷えたでしょ。

木の匂い嗅ぐのが好き❤️



【note主、じゅんこのひとりごと】

犬の投薬についての疑問についての
私の内面をまとめたのが このnoteです。
入口はほんの小さな違和感でしたが、これは私のトラウマ反応でした。

「この治療法はおかしい」 ー と冷静に判断していたつもりだったのですが、それはほんの氷山の一角。子供の頃の薬や治療で楽にならなかった経験に伴う大きな怒りの感情と無力感が潜んでいました。その子供の頃の目線で「治療方法」や「ごはん主」を捉えていたので、それなりに感情的な反応はあったはずなのですがオトナとして上手にフタをしていたのです(もちろん無自覚なまま)。

もう少し違う言い方をすれば、
「犬」に当時の自分をあてはめて「治療方法」や「ごはん主」のことを見ていたということ。でも、犬の問題じゃなくて、自分の問題でした。

ずっと蓋をしていた自分の感情に気づき、正直に、誠実に向き合えた時
私たちは力を取り戻します。自分自身に対する理解と愛の眼差しが注がれるからです。ああ、自分は大丈夫だったんだ、とわかる。

よく頑張ってたなあ…と自画自賛してみると、すーっと気持ちが楽になる。
怒りが消えると、被害者意識や敗北感は消えてゆき、
自分に備わっていた力に気が付く。

そうなると、相手との関係性も変わるのですね。
「やっつける存在」から
「手助けお願いします」と対等にお願いする存在になる。
パワーゲームから解放されるなあ..と改めて思います。

治療法に疑問を持っても、
無力感から解き放たれていれば、
シンプルに
何か別の方法がないか尋ねることができる。

あのままだったら、ごはん主やお医者様と話をしていたら
「モンスターペアレント」ならぬ
「モンスター飼い主」になっていたかもしれません(笑)。

やれやれ。

ほんとに、犬は、いつも、いろんなことを教えてくれます。
どんなときも、かわいい私の師匠です。

今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。


noteは長めのひとりごと。 「役に立たなかったけど、読んでよかった」そんなものを書いていきたいなあ。 💫noteユーザーではないかたも「スキ(❤️)」ポチッとできますよ。