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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/4/9 #140

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
先日、ABEMAの番組でアニメ業界の「現在」が報じられましたが、ゲストを呼んでコメントをもらうもの良いでしょう。けれども、ABEMAを運営しているサイバーエージェントも、既にアニメのスタジオをグループで抱えております。アニメ業界の一社でもあるので、内部の取り組みなども知りたいところです。


荻窪、三鷹、吉祥寺、中野……アニメ制作会社が特定のエリアに集中した背景は? 2020年代からは渋谷にも

4月からアニメ会社で働きはじめた新人スタッフに対して、注意を呼びかけるツイートが話題となっている。

渋谷でアニメ会社が増加? と思ったら、2D手描きのアニメスタジオではなくて、CGスタジオをカウントしているからですね。とはいえ、徐々にCGスタジオの比重が高くなってきているのは事実です。業界構造も徐々に変わってきております。

「入口の給料が低く、修行期間も長い」 長時間労働&低賃金が続く日本アニメ界 夏野剛氏「業界全体の制作費は上がっているが、制作スタジオの先端まで届いていない」

日本が世界に誇るコンテンツ「アニメ」。今年のアカデミー賞では宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞を受賞。さらに毎週さまざまなアニメが放送され、Netflixなど動画配信会社もオリジナルアニメを制作するなど、その本数も増えている。

「ボトムから上げるのは難しい」とは、確かにその通り。他の芸事……音楽や演劇、映画などでも最初から「食える」わけではありません。ある一定程度のレベルに達して、ようやく「食える」ようになります。ただ一方で、他のジャンルの芸事には、上限がありません。アーティストで何億と稼ぐ人も珍しくはないです。アニメ業界でも億のプレイヤーが出てくると、夢のある世界になるとは思いますが、道のりは遠そうです。

『葬送のフリーレン』国民的アニメのような高視聴率でフィニッシュ!日テレ「フラアニ」好スタート、後継『転スラ』へ繋げるか

3月22日(金)に最終回を迎えたアニメ『葬送のフリーレン』(日本テレビ系)。同作は、2023年に日本テレビ系で新たに新設されたアニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT(略称「フラアニ」)」で2クールにわたって放送された。

最終回が4.9%の視聴率を獲得し、新枠であった「フラアニ」は見事実績を残しました。『葬送のフリーレン』の後は、『転生したらスライムだった件』の第3期になります。人気シリーズになるので、視聴率的にも期待できそうです。

日本のコンテンツ産業の輸出額「半導体」と同程度でも残る課題 漫画にはウェブトゥーンというライバルも

日本が世界に誇る文化である漫画。ゲームやアニメなど、コンテンツ産業は今や日本の重要な輸出産業の一つだ。その経済効果と影響力、未来を識者に聞いた。

PwCの森さん曰く「日本のメディアミックスの手法は、ガラパゴス的に成長しているので、輸出が難しいのです」とのこと。鋭い指摘です。ある程度成長しても、仕組み自体がボトルネックになってしまい、更なる伸びは困難。ポケモンのように、IPは法人化していくべきでしょう。

第2回新潟国際アニメーション映画祭― ユニークな各賞に輝いた作品の“思い描いたビジョン”とは【藤津亮太のアニメの門V 105回】

3月15日から20日まで新潟市内で、第2回新潟国際アニメーション映画祭が開催された。同映画祭の今年の印象を振り返る。

コンペティションにエントリーされた作品について、アニメ評論家の藤津さんが論評しています。どの作品も観てみたくなりますね。なお『クラユカバ』が選外であったのも意外でした。映画祭には、より尖った作品が求められているのかもしれません。

新旧に賛否両論の「再アニメ化」3選 過度なアニオリに作者も苦言を呈す

現在放送中のアニメ版『ONE PIECE』も最終章へ突入しているなか、『THE ONE PIECE』として原作1話目からの再アニメ化が決定しています。

再アニメ化は、もう既にある一定層のファンダムが築かれているので、両刃の剣です。前作に愛着のあるファンも納得させないといけません。実績があるため、企画段階では製作資金が集まりやすいでしょう。しかし、内容面でファンの期待を超えるのは、やはり至難の業だと思います。

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