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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/7/11 #101

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。

今週の金曜日から宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が公開になりますね。事前情報出さないとのことでしたが、ここまで徹底的に何も出てこないのは、情報統制がしっかりされているからでしょうね。そういう意味だと、きっちりマネージメントされている宣伝戦略とも言えるかもしれません。


「スラムダンク」とジブリ新作「君たちはどう生きるか」 露出を控えるアニメ映画の宣伝戦略 背景は

人気マンガ「スラムダンク」のアニメ映画で、昨年12月に公開された「THE FIRST SLAM DUNK」が、興行収入150億円に迫る大ヒット。

「余計な“燃料”を与えない」のが背景にあるとのこと。その一面は確かにありそうですね。加えて、公開と同時に一気にバズを発生させるような狙いもあるのかもしれません。サブスク全盛時代になった現在、音楽では大物アーティストがサプライズ的に新譜を発表することが増えています。アニメに限らず動画コンテンツも同様の流れになっても不思議ではないです。

dアニメストア、原作コミックやノベルの電子書籍を販売開始 会員は毎月1冊70%ポイント還元

NTTドコモの提供する定額制動画配信サービス「dアニメストア」は、7月6日12時からアニメの原作コミック/ノベルを中心とした電子書籍を販売開始する。

Netflixなどのグローバル動画配信サービスに押され、dアニメストアのプレゼンスが下がっておりましたが、マーケティングにおけるクロスセル≒電子書籍の販売を始めることになりました。やれることはどんどん進めた方が良いですね。

「製作委員会方式」はもう古い?世界が注目する日本のアニメや製作形態の変化

近頃の日本のアニメ熱は、国内に留まらない。国内でも社会現象になった『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』が全米興行収入1位を獲得したニュースや、アニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』の世界的大ヒット記録などは記憶に新しい人も多いだろう。

「製作委員会」という単語は、良くも悪くもアニメファンの機微を刺激するのでしょうか。定期的にネット記事になる傾向があると思います。本記事はちゃんと取材されていて、書かれている内容も概ね正確です。補足するとしたら、製作委員会はリスクヘッジのビークルです。出資会社によるアニメ作品への分散投資が、アニメ作品数増の要因にもなっています。古い・新しいというフレームではなく、そもそも製作委員会方式がないと、今のアニメ産業は成り立ちません。

最終回『【推しの子】』が『鬼滅の刃』を抑えて首位獲得、Netflix『離婚しようよ』TOP10入り~配信コンテンツ視聴者数ランキングTOP20(6月第5週)

複数の定額制動画配信サービスを横断して集計した2023年6月第5週の「配信コンテンツ視聴者数ランキング(調査対象期間:6月24日~6月30日、調査対象:日本在住15~69歳男女)」を発表します。

快挙です。『鬼滅の刃』が先に最終回を迎えていたとはいえ、『【推しの子】』が配信ランキングでトップになるとは思わなかったです。視聴者層のバランスも良いですし、末永く愛されるIPになりそうです。

アニメ『異世界スーサイド・スクワッド』制作決定 PV公開でハーレイ・クインやジョーカー登場

新作オリジナルアニメーション「異世界スーサイド・スクワッド」が制作されることが決定した。あわせてPVが公開された。

アメコミチックなアニメというより、スタッフの布陣からも、アメコミ原作の日本製アニメになりそうな予感です。海外でどれだけ反響を得られるか、ワーナー・ジャパンの手腕に期待が掛かります。

「パンスト」新展開はトリガーで、ガイナックスより原作権を取得

人気アニメスタジオのトリガーが、2010年にテレビ放送をされてカルト的な人気を誇る『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』の新プロジェクトを開始する。

『エヴァンゲリオン』同様、「パンスト」もガイナックスが権利を手放しました。現在ガイナックスは版権会社のようになっていますので、原作の権利まで譲渡してしまうと、収益を得るすべが無くなってしまいます。このままフェードアウトしてしまうのでしょうか……。

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