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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/10/17 #115

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週はクランチロールCOOのインタビューが興味深かったです。これまで様々な場所で、クランチロールについては論じられてきましたが、中の人の「声」は、やはり貴重です。「日系」企業である、クランチロールの今後も期待したいです。


世界のアニメファンに配信とサービスを届けたい、クランチロールの戦略

―― 北米で誕生したクランチロールの歴史は、「海外アニメ配信」の歴史とも重なっていると思います。御社の歩みをお聞かせ下さい。
ギータ クランチロールは2006年8月にサンフランシスコで設立されました。最初は日本のアニメを見たい仲間向けにアニメに英語字幕を付けるUGCサイトから始まったのですが、2008年に『NARUTO -ナルト- 疾風伝』(テレビ東京)のサイマル配信開始を契機に、正規にライセンスされたアニメ作品を配信するサイトになりました。

クランチロールのCOO、ギータ・レバプラガダさんのロングインタビューです。前編はクランチロールの概況で、後編はかなり突っ込んだ内容になっています。「アニメ制作会社への視聴データの提供」については、データを開示していないNetflix等とは、全く逆のポジションです。スケールメリットやライセンスフィーなどを抜きにすれば、クランチロールが製作側にとっても付き合いサービスであることは確かでしょう。

後編はこちら。


日本のアニメ映画ビジネスの拡大に期待(南アフリカ共和国)

南アフリカ共和国ヨハネスブルクの映画館で2023年5月、新海誠監督の「すずめの戸締まり」が初公開された。

南アフリカの映画館で上映したアニメ映画の入場者数が興味深いです。やはり『鬼滅の刃 無限列車編』が1番かなと思ってましたが、トップは『呪術廻戦』で、次に『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』。『鬼滅の刃』は3番目という結果。なかなか興味深いです。

アニメ界のヒットメーカーが語る「企画のつくり方・ひろげ方」〜話題のアニメはどうやってつくられた?

スタジオの現場から叩き上げでキャリアを積み、今はアニプレックスで多数のオリジナルアニメのプロデュースを手掛ける柏田真一郎さんに、ヒットアニメのつくり方を伺います。

noteのディレクター・編集者である萩原猛さんが聞き手となったオンラインセミナーです。アニプレ柏田真一郎さんへの遠慮のないツッコミ具合が、かなり良かったです。うまく柏田さんの本音が引き出せています。

「盗用です」 身に覚えのないDMと戦う「セーラームーン」監督

「私の作品が盗用されています。深い傷を心に負いました」――。有名アニメ監督の元に、SNS(ネット交流サービス)を通じて心当たりのない「抗議」が寄せられた。

幾原監督が提訴するぐらいなので、完全に「身に覚えのない」言い掛かりだと推察されます。著作権のリテラシーとは別に、こうした出来事は人間社会なので、どうしても発生してしまうのでしょう。未然に事態を防げる仕組みができれば良いのですが。

「こだわり」伸ばし月収10倍 作業所が人気アニメ受注できるわけ

障害のある人々の就労を支援する京都市内の事業所が、人気テレビアニメ制作の受注を始めた。

「就労継続支援事業所がテレビアニメ制作を請け負うのは全国初」とのことで、確かに僕も聞いたことがありません。作業所で10万円の月収は、事業としてもうまく回っている証左ですね。(たった10万円!?と思う方は、全国のB型の工賃の賃金を調べてみてください)

アニメメーターの年収はいくら?「600万円」以上稼ぐ人の割合は?

日本の大人気コンテンツ、アニメーションの作画を担当するアニメーター。今回は、そんなアニメーターの平均年収が、一般平均と比較して、やや低めであることに焦点を当てて、その背景や影響について紹介します。

2019年のデータなので少し古いですが、アニメ業界の年収は、実は他の業界に比べてもほとんど変わりありません。記事には書かれていないですが、年収の伸び率を鑑みると、今は標準を上回っているはずです。

アニメ制作会社、武雄市に進出 東京の「天狗」2025年事業開始、雇用も

アニメ制作会社の天狗(本社・東京都立川市)は、武雄市に事業所を開設し、2025年から作画やCGなどのアニメ制作を始める。

福士直也社長が率いる天狗工房が、佐賀の武雄市にブランチを作ります。佐賀ですとサイゲームスのイメージもありますし、コンテンツ産業が盛んになってきているのかもしれませんね。

東映アニメの中国子会社製作の新作アニメ 中国と日本で展開スタート

東映アニメーションの中国子会社である東映動漫(上海)が共同製作する新作アニメが、この秋から中国と日本で展開をスタートした。作品は、東映動漫(上海)と株式会社TIME、リアルコーヒーエンタテインメントが共同製作する『MOGMOG PLANET』(中国語タイトル『大下巴星球』)である。

TVではなくて、SNS用のショートアニメで展開するとのことで、スモールスタートになります。元となったカプセルトイ含めて、商品化ありきのアニメ化ですね。

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