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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/5/14 #145

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
そろそろ夏アニメのニュースも聞こえてくる時期ですが、KADOKAWAで新しいアニメ制作会社が誕生しました。小学館・集英社、講談社ら他の出版社と違って、この辺りの動きはダイナミックですね。もはや出版社というよりも、IP会社であるのでしょう。


KADOKAWA:新たな制作スタイルのアニメ制作スタジオ ベルノックスフィルムズ設立

KADOKAWAが新たなアニメ制作スタジオのベルノックスフィルムズを設立し、7月1日から営業を開始することが分かった。

KADOKAWA系列の5社目のアニメ制作会社になります。「新たな制作スタイル」が何を指すかわかりませんが、一般的な手描きアニメのスタジオとは一線を画す感じがいたします。KADOKAWAグループとの連携にも注目しています。

“映画とアニメの境界”をアカデミー賞などから考える 2024年春のアニメ評論家座談会

映画とアニメーションの垣根が曖昧になりつつある昨今、その変化の最前線を映し出したのが2024年の数々の映画賞だった。

本格的な論考座談会です。アニメの定義が評論家の中でも揺れています。過渡的なものかもしれませんが、映画とアニメの境界については「過渡期」としてずっと続いていく気もしています。いずれにせよ芸術性と商業性のバランスが大切なので、各所へ目配せして制作・製作し続けるしかないです。

日本発の映画製作ファンドを設立 岩井俊二、是枝裕和ら協力、アニメスタジオMAPPAも参加

日本映画製作の新たなスキーム構築を目指した取り組みが、この春からスタートする。映画製作のベンチャー企業「K2 Pictures」は、2024年5月10日にクリエイターへの還元を目指したプロジェクトを発表した。

MAPPAも参加とのことですが、実写メインの顔ぶれですね。今まで多くのコンテンツ系ファンドが作られてきました。第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞である『フラガール』も映画ファンドが大きな役割を担っています。しかし、当の映画ファンド元であるJDCは赤字が続き、金融庁から信託免許を取り消されてしまいました。今回のファンドは、この辺りも当然踏まえているとは思いますが、結果次第でしょうね。

谷口悟朗「アニメーションの作り方に新しい可能性」…アニメにインスパイアされたNFT「Azuki」とは

4月15日の夜、あるアニメのプレミア上映パーティーに多くの外国人が集まっていた。AzukiというNFTプロジェクトのコミュニティが開催するオフラインパーティーだ。

「AzukiのNFTは、第一弾の一時取引の段階で36億円を稼ぎ出し注目されたが、二次取引での総取引額は約14.5億ドル(約2,238億円)にも上り、NFT取引高世界2位の実績を誇る」とは、かなりの市場規模を形成しています。今後の展開も気になります。

『けいおん!』アプリ化で特別損失の闇

東京・お台場のランドマークだった球形展望室の「はちたま」が、夜目には場末のキャバレーのミラーボールに見える。1997年にオープンして四半世紀、フジサンケイグループの牙城がすっかり色あせた。

真偽なのか不明なところもありますが、ポニーキャニオン内部の「指示書」も流出しています。『東京リベンジャーズ』のプロデューサーが会社に対して訴訟をおこなったり、かなりごたついていることは確かでしょう。

ガールズバンドクライ 急成長続ける海外市場を狙う音楽アニメ

日本のアニメの市場規模は、2022年度の統計で2兆9277億円。10年前の1兆4769億円と比べると、およそ約2倍だ(一般社団法人日本動画協会調べ)。

『ガールズバンドクライ』の企画背景インタビューです。『ラブライブ!』のプロデューサーがサンライズをを辞めて、東映アニメーションに転職して手掛けた作品なのですね。アイドルではなく、バンドものの方が企画としても難易度高いので、色々苦労があったと思います。

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