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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/4/30 #143

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
ゴールデンウィーク真っ只中ですが、今週は目を引くニュースが多かったように思います。レコードチャイナでは、「隣の芝生は青く見える」的な記事も掲載され、色々見方があるものだなぁ~と感心してしまいました。


日本のアニメ業界の劣悪な職場環境が韓国でも話題に「日本にはまだ情熱がある」「うらやましい」

2024年4月16日、韓国・アジア経済が「日本には、激務の長時間労働に低賃金という劣悪な職場環境にもかかわらず、従事者の多くが働き続けることを希望している業界がある」と伝え、韓国のネット上で注目を集めている。

韓国のネットユーザーのコメントが面白いです。「日本にはまだ、職人精神と、一生をかけて何かを極めようとする情熱がある」「お金は関係なく、自分のやりたいことをやっている人たちが一番うらやましい」「満足度は高いだろうね。夢をかなえた人が働くところだから」等々……。日本のアニメ業界の人たちからは、決して納得は得られないとは思いますが、外国からは違った見え方をされているようです。

【数土直志の「月刊アニメビジネス」】初開催「高知アニクリ祭」から見たアニメイベントと行政の関係

4月20日、21日の2日間、高知市で開催された「高知アニクリ祭 2024」に行ってきた。「名探偵コネン」や「勇気爆発バーンブレイバーン」まで人気アニメの出展やスタッフ、声優が登壇するステージ、制作体験コーナーなどが並ぶアニメイベントだ。

記事の中にもありますが、イベントは継続することに価値があると思います。また「高知アニクリ祭」については、「マチ★アソビ」の代替ではなくて、独自の道を切り開いていくと四国全体にとってもプラスですね。

ムンバイでコミコン開催、アニメ「鬼滅の刃」声優も登場

インド西部ムンバイで4月20~21日、「ムンバイ・コミコン外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(Mumbai Comic Con)2024」が開催された。2011年からインドの主要都市でコミコン・インディアが主催し、ムンバイでは2023年に続いて2年連続の開催となった。

以前、デリーでコミコンが開催されましたが、今回はムンバイです。主要スポンサーがクランチロールということで、アニメ関連も多かった模様。ただ、インドは「模倣品や海賊版が大量に流通」しています。ここがインドにおけるビジネスのボトルネックです。

「少年ジャンプ→アニメ」だけが大ヒットするわけではない…世界中のアニメファンが熱狂している韓国発の作品

日本のアニメは海外でどのように見られているのか。エンタメ社会学者の中山淳雄さんは「キャラクターなどの知名度ではなく、作品の内容そのもので評価している。

「俺レべ」はWEBTOONで事前に世界展開されていたのが、アドバンテージだったとも聞いています。単純明快な物語設定であったことも強みなのでしょう。記事でも一番大切なのは、以下と解きます→「わかりやすさとカタルシスを得られる設定、そしてアニメとしての質の高い演出力」

【今期TVアニメランキング】「転スラ」が3連続首位 「怪獣8号」は2位をキープ

4月第4週の2024年春アニメ録画ランキングは、「転生したらスライムだった件(第3期)」が3週連続で首位となった。2位はこちらも先週から続いて「怪獣8号」。

「転スラ」が1位で、「怪獣8号」が2位とは順当すぎる結果です。継続人気作&話題作が強いのは分かりますが、「波乱」もほしいなと思います。

4つのアニメチャンネルがABEMAに新設!『ソードアート・オンライン』シリーズをはじめ、GW期間中は40作品一挙放送も

ABEMAにて、2024年4月27日(土)より、各ジャンルのアニメ作品を24時間配信する「異世界・ファンタジーアニメ」「ラブコメアニメ」「日常・青春アニメ」「深夜アニメ」の4つのチャンネルが新設される。

チャンネル増設のニュースも驚きですが、カテゴリーが興味深いです。「異世界・ファンタジーアニメ」「ラブコメアニメ」「日常・青春アニメ」「深夜アニメ」。「深夜アニメ」だけ異質ではありますが、日本で視聴される多くのアニメは、この4つのカテゴリーなのでしょう。

アニメ監督りんたろう「業界の過酷な労働条件は作品の厚みに繋がった」

日本アニメの黎明期から作品を手掛け、多くの名作を世に送り出してきたアニメ監督のりんたろう。『銀河鉄道999』や『メトロポリス』などの代表作を持つ彼が、フランスで自伝的なバンド・デシネ(漫画の一種)を出した。

短いながら、りんたろう監督の作家性に迫るインタビューです。最後のコメントは作家としての業のようなものが感じられます。→「『メトロポリス』を作ったときには、『これで自分の映画は成立したな』と思ったんですけれども、またよく考えてみると、まだもう少し何かが残る。わけのわかんない魔物が、まだおいでおいでと呼んでいる気がするんです」

プロアニメーターになるための養成所「Z&Gアニメラボ」、2025年開校!

この度、アニメーションスタジオである株式会社ゼロジー(本社:東京都杉並区)とスタジオガッツ有限会社(本社:東京都杉並区)は、プロアニメーター養成所「Z&Gアニメラボ」を来年度の2025年に開校することになりましたことをお知らせいたします。

年間100万円の授業料がかかるのがネックになりそうです。大手のアニメ制作スタジオは、奨励金制度があるので費用が掛かるどころか、お金がもらえます(トムスの場合は、月額15万円支給)。どのように展開されていくのか注目しています。

北朝鮮が日本のアニメ制作に関与? 7月放送作品も 米調査機関が報告

北朝鮮の国有企業が、日本のアニメ制作に関与している可能性がある──4月22日(現地時間)、非営利のシンクタンクである米Stimson Centerの情報分析サイト「38 North」で、こんな可能性が示唆された。

昔から、日本のアニメの下請けは北朝鮮で制作されることがある……といった話もありますが、今回も同様のものなのでしょうか。「ファイルから特定できた企業が、作業の一部が北朝鮮に委託されていたことを示す証拠はなかった」とのことなので、大事にはならないような気がしますが、レピュテーションリスクが顕在化したことは確かです。

2023年国内ビデオソフト売上げ横ばいも アニメ減少続く前年比-8%

国内のアニメーション関連ビデオソフト売上げの減少が下げ止まらない。財団法人 日本映像ソフト協会がまとめる「JVA Report」の国内ビデオソフト売上げ実績によれば、日本アニメーションと海外アニメーションのDVDとブルーレイを合算した2023年の国内売上げは268億円で、前年の292億円から約8%の減少となった。

ビデオグラムの市場はかなり冷え込んでいると思っていましたが、去年は横ばいだったようです。アニメ含めて各ジャンルが落ち込む中、「音楽(邦楽)」「日本のテレビドラマ(販売用)」が牽引した模様。完全にファンアイテム化している印象です。


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